大月・御前山  平成24年8月3日

千葉駅から直通の山梨富士3号で四方津駅に。中央線の各停に乗り換え、10:00、猿橋駅着。登山口へは駅の裏口から歩き出すのだが、裏口には何もなくて、予備に持参した1.5リットルのフィルムタンクに水を入れられない。途中で探すか、もし無くてもそれぞれ1リットルは持っているので、何とかなるかと思い歩き出す。 水の補給ができないまま間もなく登山口と思われる処に到着。しかしその道は深い草に覆われ、とても登山道には見えない。まだ先かなと思い地図を見たがやはりここに間違いない。
草を分けて踏み入ってみたが先もますます深い草に覆われている。ネットで調べると結構多くの人が最近も歩いている筈なのだが・・?。しかし地図で確認できたので、登り続ける。
やがて杉林の下の道に変わり歩きやすくなった。そして道標を確認。道は間違っていなかったので安心だが、それにしても暑い。気温が高いのは判っていたが、風がまったく無い。木の枝先も全く動いていない。思っていたより急な登りに汗が噴き出す。
尾根に出たところが、神楽山の分岐。 11:28、着いた御前山の頂上は岩場になっていた。日陰もあったので、ザックを下ろして暫く休憩することにした。
ここで初めて眺望が開けた。 わずかだが風が頬を撫でる。わずかでも生き返ったような気持になる。昼近くになっていたが、暑さで食欲がわかない。凍らせてきたカットフルーツだけ口にする。

富士山が雲の後ろに姿を見せた。気が付いたらオコジョの水は既に半分の500ccを消費していた。まずいな・・・・。12:00、九鬼山に向けて歩き出す。

12:30、沢井沢の頭を通過。周りを木に囲まれた尾根道は風が全く通らず、水がどんどん減っていく。

馬立山は眺望がゼロ。そして風通りもゼロ。この先に「ナベノテラス」という場所が有るらしい。テラスなら眺望も開けるだろうし、風も少しは通っているだろうと思い、そのまま先に進む。

たどり着いた「ナベノテラス」。何処がテラス!と叫びたくなるほど眺望の悪い場所だった。そして風通しも。心が折れそうになって来た。

地理院地図と地形が一致しにくくなってきたので、確かではないのだが、札金峠と思われるコルで確認すると、水はもう二口分くらいしか無かった。ここから九鬼山への250m位の登りと、その先の尾根道を降り切るには、あまりに心許ない。九鬼山は諦めてここから田野倉へ降りることにした。その下りに咲いていた花。

富士急行の田野倉駅に着く。「自販機が3台も有る!何を飲もうかな・・。」昼食を取り損ねていたのだが。食欲もあまりないので、JRに乗り換える大月で冷たい蕎麦を食べようと話が決まる。でも結局大月駅の周辺には普通の蕎麦屋が無く、仕方なく駅内の店で食べることになり、オコジョは鴨つけ蕎麦にしたのだが、これが不味い代物だった。もう大分長い間、お宿でそばを打ってないので、この間の大倉といい、蕎麦に祟られたかな。それにしても暑かったな。