北八ヶ岳 白駒池周辺テント泊  平成24年10月19日〜20日

中央高速南諏訪IC経由で12時前に麦草峠に到着し、そこから少し下った白駒池入口Pに車を停める。2日分の駐車料1,000円を払い、支度を整え、白駒池に向けて歩き始める。すると、いきなり「もののけの森」が始まる。今日は天気が良いので、苔が少し乾いた感じだが、雨に濡れていたらどんなに綺麗だろうかと思わせる。

セイタカスギゴケ始めとする多くの苔に地表を覆われたトウヒの森の緩やかな道を進むと、15分も掛からずに今夜の宿泊地、青苔荘前のテント場に到着。小屋でテント設営代1人650円を払う。説明を聞くと水場は小屋の脇。トイレはそこから少し登って行った処に有るので、そこを使ってくださいと言うことだった。一寸嫌な予感がした。

手続きを済ませたので、早速設営にかかる。乾いた土の地面で、なかなか良い処だ。

テントに荷物を置いて軽荷でニュウを目指す。池を時計回りに回って対岸近くの登山口へ向かうことにした。木道が整備された森の中を歩いていく。

池の周回路から離れ少し登って行くと、開けた場所に出た。

「白駒湿原」この季節なので、花はもう残っていなかった。横切って行くと再び樹林の中に入っていく。傾斜も少しずつ増したいった。

しばらく登り続けて到着したニュウから北を眺める。蓼科山へと続く北八ケ岳の山々。

縞枯山で知られる縞枯だが、この近くの山腹にも見られる。

足下は針葉樹の林に囲まれた白駒池。

自画撮りに夢中な女の子も入った記念撮影。休憩後同じ道をテントに戻る。この日の夕食はポトフ。J君が下拵えをしてきてくれていたので、簡単に調理ができ美味しいポトフをいただきました。これもJ君が作ってくれた、「ホットワイン」も絶品でした。

少し寒い夜を過ごし、翌朝6:00に高見石に向けて出発。高見石に登った後、中山を越えて中山峠を目指す。尾根道の両側は樹木に覆われ眺望がほとんど無い。そして着いた展望台。大きな岩が広い範囲に積み重なっていて360度の眺望が開けている。南アルプスだけはこれから進む天狗岳に遮られ見えない。

その右手に中央アルプスの山波。一番高いのが木曽駒ヶ岳。9月に計画したが、天候が読めずに行けなかった山だ。

そして槍・穂高連峰。ハッキリと判る大キレットの手前あたりが、8月に登った蝶ケ岳だろうか。あの時は酷い荒天で何も見えなかったが、今、少し遠くからになるが全部見えている。

その右手に連なっているのは黒部の山々だろうか。薬師岳はどれだろう。

そして悲劇の御嶽山。白い噴煙が高々と昇っている。J君の発案で黙祷を捧げる。

中央のケルン前で撮影。

中山峠から西に緩い道を下ると黒百合平。ヒュッテの前で中休止。45年前の残雪期に泊まった処。多くの登山者が憩っている。

H君が脚が痛いということで、天狗岳には行かないことに決定。ヒュッテ前の急斜面を登って、天狗の奥庭を見に行くことにする。

下山にかかる途中、中山への登りで振り返ると天狗岳。

昨日登ったニュウの南側は急な岩壁で迫力満点。頂上には寄らず、昨日と同じ道を降りて行く。池が近くなってきた頃、ぬかるんだ道を嫌って脇を歩いていたら、道を外れて歩くことに罰が当たったのか、薄い踏み跡に入り込み道迷い。少し楽しんだ後、引き返した。正規のルートに戻ればテント場はもう近い。天狗岳には登らなかったが、素晴らしい天候に恵まれ楽しい山旅だった。