木曽駒ヶ岳 2015年7月18日〜19日

 新宿の高速バスターミナルで、予約していたチケットを買おうとしたら、千畳敷ロープウェイが強風の為止まっていて、再開の目途も立っていないとのこと。予定していた「駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ」は一部の払い戻しは出来ないとのことなので、高速バスの往復だけ買って8:00出発。駒ケ根ICでバスを降り、しらび平行の路線バスに乗ったが、ロープウェイの運行はまだ始まっていないとのことなので、菅の台BSで降りて待機することにした。普通なら混雑している筈の菅の台も閑散としていた。

 暫く菅の台で過ごした後、風が少し弱まって来たような感じ。空も少し明るくなって来たので、ロープウェイが動き始めると判断し、バスに乗りしらび平に移動。駅前は、本来の混雑はなくガラガラ。
ここでもしばらく待つことになったが、思ったよりは早くロープウェイが動くことになった。ラッキー!。本日最初の便に乗りいざ千畳敷に。ところが千畳敷駅の直前に来た時、突風が吹き始めプラットフォームを目の前にして、緊急停止。箱が大きく左右に振られ始めた。その振幅は目の前の駅入口の幅より大きく、当然このままでは進めないのは明らか。

 大きく揺れるロープウェイにとても気持ちの悪い時間を強いられたが、風の呼吸の隙を縫うように動き出し無事ホームに到着。早速、雨具を着て身支度を整え登山届を記入し歩き始める。遊歩道を歩いた後、八丁坂への登山口。既に14:40を過ぎていた。

 岩の急な道をジグザグに登って行く。周りはガスが立ち込めていて眺望は効かない。今回は装備の軽量化を図ったので、急な登りもそれほど苦にはならなず、順調に乗越浄土に着いた。宝剣山荘もそのまま通過し頂上山荘のテン場に急ぐ。しかし中岳の登りから強い風に晒された。結構真剣に耐風姿勢を何度かとった。中岳からの下りでは風向が目まぐるしく変わり体勢を崩されて転びそうだった。

  ずるいほどお気軽な3000m級の稜線歩きのつもりだったが、結構手ごたえのある山行になった。あまりの強風にテント設営は諦め、小屋で一晩を過ごす。翌朝は頂上で、ご来光を迎えながらの朝コーヒーを考えていたが、風もガスも治まらないので6時過ぎに空荷で向かう。

 頂上に着くころには、ガスはまだ多いが周りが少し明るくなってきた。

 山頂の神社。

 ガスが消え、眺望が開けてきた。

 山頂山荘方面に戻る途中で、中央アルプス南部の山々が見え始めた。

 頂上山荘前にはいつの間にか3張りのテントが設営されていた。こんな朝早くにテントを張るのかと不思議に思っていたが、全て昨日張れなかったパーティが試し張りをしたものだと後になって知った。

 中央アルプスは初めてだったので、見える山の同定が難しかったが、これは甲斐駒から鋸岳に続く稜線だとすぐに判った。行ってみたい処のひとつだ。

 目まぐるしく動く雲の先に富士山が。桁違いに大きい山腹を現してくれた。

  乗越浄土には沢山の人達が休んでいる。団体も多くいるようだった。ここから八丁坂の下りが大変だった。狭い岩道で登りの人が途切れることなく登ってくるので、その隙を縫って少しずつ降りていくしかなかった。

 やっと緩くなる所まで降り、振り返って見る。

 花はまだそれ程多くは咲いていなかった。シナノキンバイ。

 目まぐるしく動く雲の先に富士山が。桁違いに大きい山腹を現してくれた。

 池の先にはコバイケイソウが。

 イワカガミが随分小さいなと思ったのだが、コイワカガミだから小さいのね。

 稜線が見えたので記念撮影。

 オコジョも一枚撮ってもらった後、まだ下りはすいているロープウェイ、バスで菅の台BSまであっという間に戻る。混雑を考え時間的に余裕を持って高速バスを予約したので、たっぷり残った時間をこまくさの湯で入浴、食事、昼寝とまったりと過ごしたのでした。