私は昔、ゴルフも趣味だった。気の合った仲間とのラウンドも楽

しいが、一人で行くのも好きだった。


伊豆のとあるゴルフ場のメンバーになっていたのでひと月に何回

かは一人ゴルフに出かけた。


バブル景気の時だから、今と違い名のあるゴルフ場は予約を取る

のも苦労するような時期に、毎週、特に用がなければ月、木は

ゴルフで、月例の大会や知り合いのコンペを入れると毎月10回位

ゴルフ場にいた。

ゴルフをしない人はわからないと思うので説明すると、通常は

3〜4人単位でグループを作って組み単位で予約し、決められ

たスタート時間からプレーをするのだが、ほとんどのゴルフ場

はその倶楽部のメンバーになると予約無しで一人で行ってもプ

レー出来る。


ただしスタート時間はいつになるかわからない。


もちろん一人でプレーするのではなく2〜3人の組に入れられた

り、フリー(私と同じ予約無しで来た会員)の人を集めてひと組

作ったりしてプレーする。


一人で行き始めの頃は、超上手い人の中に入れられて自分が足を

引っ張るんじゃないかとか、ヤバイ系の組の人の組とかどんな人

と周るのか心配したものだったが、慣れてくるとそれも楽しみに

なってくる。


そのうちキャディーさんやゴルフ場の従業員とも仲良くなり、

他のメンバーとも知り合いが出来る様になると、一人ゴルフが

生活の一部になる。


決して仲間がいないわけでも、友人とのゴルフがつまらない訳

でもない。


ただ予約すれば巨大な台風が接近していたりしない限り、雨が降

りそうでも、前日呑みすぎても約束しているので行かないといけ

ないが、フリーだと思いつきでやれるのが良い。


ある意味、一人で予約のいらない馴染みの乗り合い船に行くのと

同じである。


今でも遠征釣りや深海釣りは、ほとんどが予約制なのでやはり

予約するとストレスになる。予約の釣りは前日から寝ずに現着で

現地で仮眠のパターンがほとんどだ。


以前フリーでゴルフに行った時、AM4時前、一番で現地到着。

クラブハウスのまん前の駐車場に車を停め仮眠をとった。

目覚めたら正午過ぎだった。


ヤバイ(フリーのメンバーは遅くてもAM8〜9時頃までには

受付しなくてはいけない)と思いそのままエンジンを始動、

一度も車から降りずに帰宅した。


次にそのゴルフ場に行った時、キャディーさんに「この前、ゴル

フしないで半日車で寝ていたでしょう」と言われた。

従業員やキャディーさんたちが起こそうかどうしようか相談して

いたらしい。



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四方山話
本文へジャンプ 2006.05.10 
魚釣りとゴルフ(その一)