沖縄ピースフルツアー12・報告

12回目になる沖縄講座のピースフルツアー。5月15日から19日まで、途中からの合流組も含めて20数名の参加で、充実したツアーとなりました。

5月15日(木)

 

 名護市内のホテルにチャックインしてから、徒歩で名護市役所に向かう。雨は相変わらず降ったりやんだり。18時過ぎに「米軍再編にNO!辺野古への基地建設を許さない全国集会」が始まる。明日から始まる平和行進団の結団式(主催者発表800)。米軍再編の焦点となっている名護の地元の発言と神奈川、岩国のアピールが熱がこもっていた。神奈川からは719日の原子力空母母港化阻止の全国集会と、819日のジョージワシントン寄港阻止闘争への結集の訴え。平和行進団の紹介と決意表明があり、集会は一時間程度で閉会。

5月16日(金)

 雨は上がり、晴れ間がのぞく。読谷、嘉手納周辺のスタディツアー。嘉手納ロータリーにで〜んと新築された沖縄防衛局(那覇防衛施設局が防衛省発足に伴い移転)のビルを見る。嘉手納では戦闘機の爆音体験はできなかったが、道の駅に着く頃に大型輸送機が爆音を轟かせて着陸した。

5月17日(土)

 

 東村・高江では「合意してないプロジェクト」のAさんがN4ゲート前テントで出迎えてくれた。ゲートで説明を聞く。3月から6月までやんばるの森の生物の繁殖期にあたるということで、あからさまな工事の動きはないと言われているが、実際は座込みテントのない裏ゲートから資材を運び込んでいるらしい。地元住民も農繁期で忙しく人手が足りない。7月になれば、ヘリパッド建設の動きはさらに加速する。「ぜひ一人でも座り込みに!」と呼びかけた。住民の会共同代表の安次嶺さん、428日に横浜で上映した「やんばるからのメッセージ」を製作した比嘉監督からご挨拶。Aさんの指示の下で、N4ゲート,N1ゲート、Hゲートに分散して監視行動。N4ゲートでテントには、途中から、農作業を終えた地元の青年とその手伝いをした学生も加わる。いつもはバイクの騒音が激しく、夜などはちょうど急カーブにあるテントに突っ込んでくるのではと恐怖感に駆られるというが、この日は悪天候の天気予報のおかげで、バイク野郎の姿も見えない。おにぎりを食べ、コーヒーをいただきながら、小鳥の鳴き声だけの静かなやんばるの自然を感じながら、和やかなひとときを過ごした。時折、トラクターに乗った安次嶺さんがテント前をにこやかに通り過ぎる。この静かなやんばるの森に米軍へりの爆音は似合わない。
(18日付の高江のブログで沖縄講座が紹介されました)

 高江から辺野古へ。辺野古では調査船が作業を進め、海上の攻防が続いている。あつい日差しが降り注ぐシュワブの浜に行くと、おなじみのへり基地反対協の共同代表の安次富さんが大型バスを連ねて来ていた労組メンバーに説明をしているところ。Tさんから辺野古の現状と基地問題の経緯を話していただく。初めて聞くメンバーが多かったので、基本的な事実経過もわかりやすく、熱っぽく語ってくれた。

5月18日(日)

 シンポジウム「来るべき自己決定権のために〜沖縄・憲法・アジア」の当日。午前中、美術館・博物館をそれぞれ見学。開場前から列ができはじめ、ツアーメンバーは、映像と音声が入る第二開場へ。ホールは満員で立ち見や通路に座る人も。熱気が満ちる中で、13時過ぎ、第一部が始まる。第二部では、パネル討論の後、会場から、安次富さんらが高江と辺野古現地の状況を報告。夕食休憩を挟んで21時過ぎまで、ツアーメンバーのほとんどが最後まで画期的なシンポに立ち会いました。

(沖縄タイムスの記事)

5月19日(月)

 ツアー最終日。心配された台風4号の影響もなく、また、事故もなく、全員無事帰宅の途へ。