防衛省南関東防衛局に抗議申し入れ行動

 1129日午後、神奈川平和運動センター、厚木爆同、厚木第四次爆音訴訟団、基地撤去をめざす県央共闘会議の四団体は、桜木町にある防衛省南関東防衛局に対し、オスプレイ配備撤回を求める要請行動を展開した。参加者は約100人。

 13時半から防衛局が入っている合同庁舎前で神奈川平和運動センター小原事務局長の司会で前段集会。横断幕と厚木爆同の赤いゼッケン姿が庁舎に出入りする市民から、注目を浴びた。厚木爆同の藤田委員長は「沖縄に呼応して神奈川でも様々な行動が予定されている。本日の要請行動を皮切りに、オスプレイを追い出す取組みを強めよう」と挨拶。県央共闘の篠原事務局長は、「日米両政府は安全だというが、私たちは騙されない。オスプレイ配備を撤回させよう」と訴えた。合同庁舎に向けて参加者全員で「オスプレイはアメリカに帰れ!」「厚木に来るな!」のシュプレヒコールを浴びせ、14時から庁舎1階の大会議室へ。


 防衛局からは企画部調整課課長補佐など4名が出席。まず藤田委員長から「沖縄では日米の約束を反故にするような飛行訓練が展開されている。オスプレイの飛来が予想される厚木基地を抱える地元としても、日本国民としても、我慢できない。地元との折衝窓口である南関東防衛局には、正確な情報を出す責任がある。オスプレイを厚木に来させないようにしてほしい、沖縄からも撤去してほしいという思いを込めて要請させていただく。」と冒頭発言。山本達夫南関東防衛局長宛の要請書を読み上げ、やり取りに入った。

 交渉団は、オスプレイは厚木に来るのか、来るとすれば厚木基地をどのように使うのか、追及。防衛局側は「オスプレイは「広く本土に飛来する」というのが米軍の見解。この中には厚木も含まれていると考えている」という11月2日の防衛大臣答弁を繰り返し、「いつ厚木に飛来し、どのように使うのかは承知していない」と答えた。交渉団から「11月12日に防衛省調整課の部長と面会した時に、『後方支援と補給、整備の関係で厚木に飛来する』と明言している。聞いていないのか」「厚木の周辺は人口密度も高い。」「事前情報もなくいきなり飛来することもあるのか」と問いただすと、やり取りを中断して本省に確認に行く場面も。結局、本省の担当不在で11月12日のやり取りについては確認できないとしたが、「いきなりということがないようにしたい。引き続き情報収集に努め、新たな情報が入れば、地元の自治体等に情報提供する」と情報提供については約束した。しかし、配備撤回要請については何ら回答はなく、交渉団からは「防衛局長か次長に面会させよ」と追求する声も出た。

最後に厚木爆同藤田委員長が、「我々の要請の趣旨は、オスプレイ配備の撤回。せめて地元との窓口で会う南関東防衛局として情報提供は基地としていただきたい。」と発言し、やりとりを終了した。