「(ハートマーク)沖縄@高江」は「ラブ オキナワ アット タカエ」と読むそうです。「@辺野古」(40分)も完成しており、森の映画社の藤本幸久さん&影山あさ子さん共同監督の最新作。(「@辺野古」は、完成間近の試作版を218日の神奈川集会(辺野古通信26号に報告記事掲載)で上映しています。)カメラは、米軍ヘリパッド建設の現場(N1及びN4ゲート前)に据えられ、沖縄防衛局職員と住民のやりとり、防衛局から委託された建設会社作業員との肉弾戦?を臨場感あふれる映像で描き、68分間があっという間に過ぎていきます。現場映像の間に、住民の会の二人の女性と沖縄平和運動センターの山城博治さんの証言が挟み込まれ、2007年から5年間の座込みの全体像、米軍ヘリパッド建設の問題点とその背景が浮かび上がるように構成されています。

映画上映の後は、高里鈴代さんのお話。沖縄講座が高里さんを初めて講師として横浜にお招きしたのは199721日の「沖縄から見た基地と安保と人権」集会(戦争への道を許さない女たちの会との共催)。沖縄講座結成から2年目、95年の少女レイプ事件をきっかけに沖縄の闘いが高揚し、日本政府と大田県政の攻防が激しさを増す時期でした。95年の事件は沖縄講座結成のきっかけにもなりましたが、この事件に沖縄で最も敏感に反応し、声を上げたのが、高里さんをはじめとした沖縄の女性たちでした。事件直後の915日の北京世界女性会議でこの問題をアピールし、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」を結成、10月の85000人を結集した沖縄県民大会成功の原動力となりました。

高里さんには、1月の沖縄訪米団の要請行動の模様と成果を中心に報告していただきました。(講演録作成中)この講演は、高里さんの了解の下で、IWJIndependent Web Journal)がUstream中継されました。IWJのサイトで視聴できます。

訪米団の要請行動は、その後の米国政府・議会内の動きに影響を与えているように思います。高里さんの話の中に、要請した米議員から、「問題は日本政府では」と指摘されたというエピソードが紹介されました。日本政府の差別的な沖縄政策を転換させること、これが神奈川に暮らす私たち自身の課題であることを改めて痛感します。

集会は最後に集会アピールを確認し、21時前に閉会しました。

68分の映画と講演で、平日の夕方の時間帯としてはちょっと厳しいプログラムでした。高里さんにはもっと時間をとって話していただき、質疑の時間も設け、参加者との意見交換をしたいところでした。参加されたみなさんや、後援・賛同していただいた団体・個人のみなさんのご協力に感謝します。ありがとうございました。


アンケートに寄せられた声

Q 映画の感想・ご意見をお聞かせください。

*沖縄への基地建設は反対します。

*抵抗の様子を理解することができました。

*フクシマに目が行っているうちに、孤軍奮闘していたと思ったとおりでした。

*業者の人たちよりも何倍もの防衛局の職員が動員されているのに、何の仕事もしないで見ているだけ。自らは何も仕事をしないで人に命令して脅かしている。軍隊の本質をよくあらわしている。

20113月末高江を訪問した。静かだった。少し前まではすごい闘争だったと聞いたが、その時の様子がわかり有益だった。

Q 高里鈴代さんの講演の感想・ご意見をお聞かせください。

*理解しやすく訪米の実態がよく理解できた。

*マスコミの報道は少なすぎる。

*よく頑張ってこられて感動を覚えます。ありがとう。

*訪米についてもれ聞いていたが詳細がわかり勉強になった。ゆっくりはっきり話す話し方は聴力の衰えた年配者にもとても良かった。高里さんの益々の活躍に期待しています。

Q 今回の企画、沖縄講座に対するご意見などお聞かせください。        

*沖縄における安保そのものへの取り組み、その方法などを質問したかった。

*大変良かった。これからもっと深く知らせてください。

*マスメディアが、地震中心で沖縄についてことさらに伝えない時期に、大変良い企画であった。

 

集 会 ア ピ ー ル

  米兵による少女暴行事件から17年がたつ。沖縄県民の大きな怒りを受け、普天間基地をはじめ11施設の返還を謳ったSACO合意からも15年以上が経過した。その間、沖縄の米軍基地の何が変わったのか。基地は返還されたか。地位協定は改定されたか。米軍による事故や犯罪は減少したか。いや、日本復帰=再併合以降の40年間、米軍基地を押し付けられ、日米の植民地状態に置かれた沖縄の状況は何も変わっていない。それどころか、復帰後は本島に自衛隊の基地が置かれ、この4月には北朝鮮のロケット発射を口実に、これまで基地のなかった石垣島にPAC3と武装自衛官を展開するなど、沖縄の軍事負担は増している。

  昨年11月の、沖縄防衛局長・田中聡の「犯す前に」云々という、高級官僚の、女性と沖縄に対する「本音」が出た差別暴言、更迭と陳謝の舌の根も乾かぬ、わずか1ヵ月後の環境影響評価書の常軌を逸した深夜の運び込み強行、その強行の張本人である田中の後任の局長・真鍋朗の宜野湾市長選での「講話」の名による投票誘導、環境アセスを行なった調査会社への、防衛官僚の大量の天下り、随意契約による調査費用の水増し等々、防衛省と政府のやることなすこと、そしてそうしたことをろくに報道もしない日本のマスコミに、私たちは怒りを禁じることができない。

  日米両政府は、もう基地はいらない、普天間基地の県内移設は認めない、という沖縄県民の明確な意思の前に、海兵隊のグアム移転計画と普天間移設問題を切り離さざるを得なかった。それでもなお、「日米合意」は生きていると称して、「普天間固定化」の脅しと、振興予算のばらまきにより、辺野古移設を強行しようとしている。

 高江では、ヘリパッド反対運動を萎縮させるため、デタラメな「通行妨害禁止訴訟」なるものを起こし、座り込みを続ける住民に対して、騒音計も振り切れるほどの大音響を拡声器でまきちらしながら工事を強行しようとした。欠陥だらけの危険な垂直離着陸機・オスプレイ配備のため、米軍の恣意的な「環境審査」も行われた。

  米軍基地の存在は、原発の存在と極めて似ている。国策として推進し、利益を餌に危険な施設を地方に押し付ける差別構造だ。しかし、福島第一原発の過酷事故により、危険と利権、差別の構造は、誰の目にも明らかになった。基地・原発と、民主主義、環境保全は絶対に相容れない。放射能に汚染された、基地に囲まれた世界遺産など笑止だ。

  基地に反対する沖縄の広範な市民は、新たな基地建設を許すことはない。私たちは、この第2の基地県神奈川で、沖縄の闘いと連帯し、沖縄への新基地建設と米軍再編による軍事力強化を許さず、海に浮かぶ危険な原発を持つ原子力空母ジョージワシントン母港化撤回をはじめ、あらゆる基地に反対する闘いに全力をつくす。

 2012年4月24日

沖縄への新たな基地建設を許さない!4.24横浜集会