豪雨の中、17000人が普天間基地を包囲!

 カッパの隙間から雨水か流れ込み、ズボンもシャツも靴もぐっしょりと冷たい。折りたたみ傘は強風に煽られて壊れ使い物にならない。メガネも雨粒で見通しが悪い。歩道を雨水が川のように流れ、窪みに水溜りを作る。−516日の「米軍普天間飛行場の無条件閉鎖返還を求める普天間基地をかえせ! 人間の輪で普天間基地を包囲する県民大行動」は、沖縄の梅雨時でもめったにない記録的な豪雨、大雨洪水警報が発令される中17000人が結集し、世界一危険な普天間基地の周囲約13キロを「人間の鎖」で包囲し、即時閉鎖・返還を訴えた。
 普天間包囲行動1995年、1998年、2004年、2005年に続き5回目。目標30000人には届かなかったが、想像を絶する悪天候を考えれば、17000人の参加者数は、迷走する鳩山政権に対する抗議と怒りの強さを十二分に示すものだ。私たちは、1000人を超えるヤマトからの参加者の中に入り、揃いの黄色いシャツをカッパの上に着て、午後2時、2時半、3時と3回の「人間の鎖」を繋いだ。包囲行動終了後、私たちは普天間基地に向けて怒りのシュプレヒコールを浴びせた。第3ゲート前では市民団体の呼びかけで抗議の集会が開催された。

 この日、普天間基地を抱える宜野湾市長・辺野古を抱える名護市長の共同声明が発表された。