集会決議

 2年前のこの日、大きく前倒されて米陸軍第1軍団前方司令部の発足が強行されました。新司令部は、市民・自治体の大きな反対のもと、当初予定に比べて縮小され作戦地域を極東に限った前方司令部として30人で発足しました。先日の新聞では、ラムズフェルド前国防長官が推進した「米軍再編」はすでに過去の話で、フォート・ルイスから司令部をキャンプ座間に移設し、4軍統合司令部を置く計画は立ち消えになったことを知らせています。私たちはこのニュースから、米軍の方針は変化があり固定化されたものではないことが確認できます。そして、自治体が容認に転じても変わることなく「反対」の声を発信し、運動し続けてきた成果として確認し、前方司令部には帰ってもらい、2012年に予定されている陸自中央即応集団司令部の配備も中止に追い込んでいく力
にしていきたいと思います。
 前方司令部は確かに当初計画と比べれば小規模ですが、戦争の司令部であることには変わりなく、現在90人にまで膨れ上がっています。昨年は相模補給廠所属部隊が在日米陸軍として初めて極東条項を超えて、「対テロ戦争」のためにクウェートへ出動をしています。今年4月には戦闘指揮訓練センターの建設も着工され、来年9月完成予定になっていますが、ここでは米軍と自衛隊が一緒に戦争に出掛けるための訓練をすることになっています。憲法9条がありながら、自衛隊が海外の戦場に出掛けて行く道筋は依然弱まったわけではありません。米軍再編が米軍の海外駐留で生じる財政支出を極力抑え、同盟国の物的・人的な協力で「世界一の軍事力」を維持するための再配置計画であることを思い起こせば、キャンプ座間での米軍再編は、要員数は小さくとどまったとしても、戦争にこの街から出ていき、自衛隊に肩代わりさせる計画として進行しています。
 アメリカも日本も、ともに国際協調外交を訴えて政権交代を果たしましたが、アメリカの軍事依存は根深く、日本は桐喝され、具体的な軍事力削減を世界に示すことができずにいます。私たち市民は足取りをさらに強めて軍事力からの解放の方向をしっかりと示すときです。当面の最大の焦点である沖縄・普天間基地の代替え施設として辺野古の新基地建設を中止させることは、両国の軍事力外交からの脱却を促進させ、国際協調外交で平和を作っていくことを推し進めるでしょう。この神奈川は沖縄に次ぐ第2の基地県であり、アメリカの侵略戦争の拠点にされ、強化が進んでいます。
 私たちはこの街がさらに戦争に繋がる街になっていくことを認めることはできません。沖縄とともに平和を作り出していきましょう!
 この街から戦争に行くな!第1軍団前方司令部は本国へ帰れ!中央即応集団司令部の配備を阻止するために、米軍再編撤回の声を大きくしましょう!

                                            2009年12月19日

米軍再編をとめよう!この街から戦争に行くな!12・19相模原・座間行動参加者一同