09連続講座の第2回〈沖縄・占領と現在〉は、10月2日(金)18時半から横浜駅西口のかながわ県民サポートセンター会議室で開催されました。最初に沖縄講座事務局から、日米軍事再編を推進してきた自公政権崩壊後の沖縄の基地問題を巡る動きを報告。10月2日にはジュゴンの生息状況などの再調査と予測や評価をやり直すように求める環境アセス審査会答申が沖縄県知事に対して提出され、県知事はこれを踏まえて10月13日までに沖縄防衛局に知事意見書を出す予定。一方で、キャンプシュワブ内の兵舎工事の一部が完成するなど、新基地建設に向けた既成事実も進んでいます。
田仲さんは、2004年8月13日の沖国大米軍ヘリ墜落事件直後の現場の生々しい映像(DVD)を持参。DVD上映後、「占領と現在」ではなく「占領の現在」が正確。「沖国大がアメリカに占領された日」の事故現場にいた多くの人が感じたことから出発したい、と語り始めました。田仲さんは「まなざし、自然に見える風景」(一つ目の罠)「囲い込まれる『戦後』」(二つ目の罠)「脱政治化される身体」(三つ目の罠)の「三つの罠」を指摘。ヘリ墜落事故直後の沖縄タイムス朝刊(2004年8月22日)に掲載された女子中学生の「みんなが声を上げれば基地はなくせる。私は基地のない沖縄を想像することが出来る」という発言を紹介して講演を結びました。(講演録は作成中です)
■会場アンケートから(一部要約しています。)■
☆沖国大ヘリ墜落事故のDVD映像の感想☆
「県警は何を守ったのか。市民・学生の安全ではなく、占領米軍の大学構内の占拠を擁護した。県警・機動隊への指揮命令は誰が行ったのだろうか、その責任は?」
「生々しく、恐ろしさで胸がどきどきしました。テレビのニュースは交通事故程度の扱いだったのに。」
「初めて詳しく見ました。」
☆講演の感想☆
「日本の政府と沖縄の関係、そして数多くの基地で今も起こっている事件・事故も、被害者が声を上げても助けないのが政府だと思った。」
「地名が書き換えられるー観光化の名の下に。自然に見える景色に慣れてしまっているーワナにはまっている。(講師の)想いはよく伝わった。」
「現在も占領が続いている。戦後は終わったか?いまの「戦後」はつくられたもの」
「占領と、感じる歴史や事実を、感情を抑えて、激しく語られ、面白かった。もっとたくさんの人が米国の占領に怒りを感じるべき!」