横浜港大さん橋に米海軍イージス艦初めて接岸

7月21日(火)午前8時45分ごろに、ベイブリッジを潜り抜けるようにして、米海軍イージス駆逐艦ジョン・S・マケイン(8700トン)が、ゆっくりと大さん橋に近づいてきた。(写真右上) 動画

9時過ぎには大さん橋に接岸。横浜市主催の歓迎式典が開催され、阿部副市長が迎えた模様。市民のいこいの広場である大さん橋も、マケインの周辺は「立ち入り禁止」の阻止線が張られ、近づくことはできなかった。神奈川新聞のHPによればキム艦長は「横浜開港150周年という有意義な年に入港できて光栄」「マケインの入港は日米同盟を象徴している。東アジアの安全保障体制にとって大切で感慨深い」と述べた。副市長の発言も聞きとれなかったが、市港湾局は「米海軍から150周年を祝いたいと申し出があった」「今回に限った話で前例にしない」としている。とんでもない、キム艦長の発言に米軍側の狙いはむき出しだ。ノースドックの返還を毎年国に対して要望しながら、公共桟橋に軍艦を迎え入れる。横浜市は何を考えているのか。それにしても、「ピースメッセンジャー都市」が聞いてあきれる。

私たちは、今回の米軍艦と自衛隊艦船の大さん橋寄港を横浜港の軍事化に向けた第一歩と考える。横須賀でも「軍港の観光資源化」が進んでいるが、この日、大さん橋の入口には、「特別観覧クルーズ」の案内が掲げられていた(右下)。

山下公園から見ると、市港湾局の海事広報艇「はまどり」などの向こうにイージス艦の黒い船体(下の写真)。大さん橋に軍艦は似合わない。