集会宣言
 本年4月2日、相模総合補給廠で陸軍戦闘指揮訓練センターの建設着工式が行われた。当日は急にもかかわらず、50余名の人たちが同基地正面ゲートに駆けつけ、抗議集会を、さらに在日米陸軍司令官宛の申し入れ行動を起した。また、5月27日、私たちは厚木基地P3C哨戒機のソマリア沖派兵に抗議するため、海上自衛隊に対し、緊急行動に取り組んできた。本日の集会は、それら緊急行動を引き継ぎ、開催された。
 この数年間・キャンプ座間および相模総合補給廠を抱える座間、相模原両市は米軍再編一第1軍団前方司令部の移駐問題に翻弄され続けてきた。地元市の意見、意向も聞かずに、日米両政府が頭越しに決め、圧力と再編交付金というアメとムチの策で、座間、相模原両市は日米合意の受け入れを事実上余儀なくされた。
 「基地の下で70年。もう我慢の限界。黙っていると100年先も基地の街」。これは日米両政府が米軍再編をごり押しする最中に、相模原市が掲げたスローガンだ。1930年代後半、日本軍国主義時代に強制的に接収され、1945年に米軍に引き継がれて60余年、座間、相模原両市は基地による迷惑・被害を押しつけられてきた。街の分断、交通の遮断、汚染水の垂れ流し、油漏れ、有害廃棄物のずさん処理、ヘリコプター騒音、ゴルフボールの飛び出し等々。フェンスの向こうは広々とした別世界、こんな不合理はもうたくさんだ。加えて、ペトナム戦争の時代には、相模総合補給廠から戦闘車両が大量に運ばれ、ベトナム人民殺戮の用に供されたこともある。その後も湾岸戦争、アフガン戦争に軍事物資機材を送り出すという、戦場と直結する役割を果たしてきた。平和を願う私達は、キャンプ座間と相模総合補給廠のこうした動きを見過ごすことはできない。
 米軍当局は、「戦車や装甲車、実戦部隊が配備されるわけではない、だから心配を無用だ」と言う。しかし、戦闘指揮のシュミレーション訓練が行われるのは戦争の準備そのものではないか。それだけではない。米軍当局は陸上自衛隊もやって来て、合同訓練をすると公言しているのだ。キャンプ座間に陸上自衛隊中央即応集団司令部が移駐してくれば、ここで戦闘指揮訓練を行おうというのである。
 私達は過去2度にわたって、キャンプ座間の司令部を包囲する行動を行ってきた。また、相模総合補給廠への人間の鎖行動にも取り組んだ。
 第1軍団前方司令部の発足、戦闘指揮訓練センターの着工、陸自中央即応集団司令部の移駐計画などの日米軍事再編は戦争への道を歩むものである。さらに、原子力空母の横須賀配備、米軍池子家族住宅増設など、県内基地が強化・恒久化されようとしているのだ。日米両政府がこうした軍備拡大、戦争政策を改めないなら、私たちは何度でも、基地に足を運び、抗議行動を繰り返す。さあ、相模補給廠に向け、元気よく、力強く、デモ行進に出発しよう。
                         2009年6月6日
戦揚への道を断て!日米軍事強化反対!
戦闘指揮訓練センター建設即時中止を求める相模原集会

6.6相模原行動に約800人参加!

 66日、相模原市鹿沼公園にて「戦場への道を断て!日米軍事強化反対!!戦闘指揮訓練センター建設即時中止を求める相模原集会」が開催され、約800人が参加。集会の後、戦闘指揮訓練センターが建設される相模総合補給廠に沿って、デモ行進。ゲート前では補給廠に向かって訓練センター建設即時中止、米軍再編による基地強化反対のシュプレヒコールを浴びせました。