表計算ソフトを使った土木設計プログラム          
    1.プログラムの作成意図

  土木設計技術者の方々へ  

2008年11月
 
1)作成意図概略
・ここに提供したソフトは、手計算に頼っていた時代からずっと同じ形式で、仕事の「成果
 品」として使っていた計算書の形態を継承しています。従いまして、このまま計算書として
 使用できます。但し、形状図、配筋要領図等の解説図は、その形に合わせて作成してくだ
 さい。

・エクセルは難しい手法は使っていません。たまに判別式が使用されているのと、リンクに
 よって構成されています。計算対象の構造物が多少形状変更した場合でも、自分なりに
 修正変更ができます。

・エクセルを使える方、土木の構造設計を理解している方であれば、プログラムを自由に変
 更できる汎用性をもっています。従いまして、土木設計のプロの方であれば、構造物の
 設計計画に合わせ修正変更し、さらに発展させて使えるソフトが出来ますし、構造計算
 初心者の方でも、このままの形状で構造寸法と設計条件データを入力すれば、報告書用
 構造計算としても使用できます。もちろん当たり計算としても使えます。

・エクセルを使える方、土木の設計を理解しておられる方であれば、内容の基本を理解して
  それをヒントに、全く別のソフトも簡単に出来るようになれます。



 
2)作成意図
  今の時代、土木のコンサル業務に於いても、設計計算の仕事がシステム化され、処理の正 確さと、スピード化を要求されて、土木設計のプログラムは多種多様にわたり開発されています。
  様々な土木構造物の設計において、その中でも基本的で使用頻度の高い構造物等の設計計 算は数限りないほどのプログラムが作られています。
  しかし、ごく簡単でありながらも専門的で使用頻度の少ない設計計算においては、高いコ ストをかけてプログラムを作成したとしても利益につながらない、需要が少なく商業ベース にのらない。そのようなことからプログラムを作成する方々から敬遠されています。
  しかし、今は誰でも使える表計算ソフトで作成したプログラムであれば、計算式等を自分 で修正すれば簡単に変更できます。ここではエクセルを使っています。

  また、市販されているプログラムは、固定化されて柔軟性が無く、設計したいと思う条件 に合わない場合があります。そんな場合は手計算に頼ることになります

  以上の事から、我々設計者が本当に必要と思うプログラムと言うのは、自分で作るのが 一番理想なのでしょうか。しかし、それを行うには、本業の仕事に追われながらプログラム を作成する時間を作らねばなりませんし、またプログラム作成のための知識も必要です。
  今、「餅は、餅屋」の細分業化された仕事のシステムの中で、自分の本業に追われなが ら、なかなかそのような理想ばかり追っかけてはいられないのが現実です。

  そこで、そのようなことを、つねづね思い悩んでいる設計者の皆さんに、表計算ソフト(エクセル)を うまく使えば、これだけのプログラムができる事を提案してみたいと思います。

  私の専門は、土木工事の河川構造物の設計であるため、ここに、作成したプログラムは 土木の設計の仕事をするなかで、エクセルを使い、必要に迫られてできたプログラムです。
  逆T式擁壁の設計、U型水路の設計等々、土木の設計に携わっている方にとっては、今 すぐ役立つプログラムだと思います。決して難しい手法は使っていません。土木の知識が あって、表計算ソフトの使える人であれば、すぐ理解していただき、自由に操作できます。

  皆さんがこのプログラムをもとに、さらなる創意工夫によって新しいプログラムを作る一 助になれれば幸いです。




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