Last modified : 2002.11.04


SLO-420 Hi-Band化

SLO-420 Hi-Band化(4.8Mhz -> 6.0Mhz)

 

   
ここで紹介する方法は当時、雑誌で公開されていた、もっともポピュラーな方法を紹介いたします。
 
作業手順 @

まず、フロント部を上にして、デッキを裏返し底板を外します。
右側の基板に映像系音声系の録画・再生時の増幅回路等があります。

SONYのVTR(特にBeta)は基板に回路に機能がプリントされているので、よく判ります。ここで、CARRIERというのを探します。すると橙色の丸印のところにありました。

そして、その周波数測定ポイントであるIC3はそのすぐ下にありました。

作業手順 A

測定位置はこの丸印内の下に見えるIC3の4番ピンです。

作業手順 B

Y-CARRIERの変更は丸印内の半固定VRを変更いたします。RV11と書いてあります。 反転ノイズの出ない範囲で上げていきます

作業手順 C

周波数カウンターをIC3の4番ピンにあてます。この時VTRの電源を入れ、入力は外部入力にします。端子には何も接続しません。

くれぐれもドライバーの先で回路をショートさせないように気をつけてください。

ご覧のように、変更前は約3.6Mhzです。ホワイトピークまでの1.2Mhzと合わせて4.8Mhz。確かにノーマルBetaです。

作業手順 D

VRをゆっくりと回し周波数カウンターの数値を上げて行きます。

作業手順 E
この機は業務用機ですので、再生回路が民生用とは違います。そのためVRは目一杯回しても反転ノイズは出ませんでした。この機では1.32Mhz(6.1Mhz)まで上げられました。

録画・再生テストをしたところ、大変クオリティの高い映像を得る事ができました。ベータプロ3000(SL-HF3000)に負けません。

試しに、この機で録画したものはSL-HF3000でHi-Bandで綺麗に再生できました。当然SL-HF3000のHi-BANDで録画したテープもトラッキングがずれましたが、調整つまみで使用で綺麗に本機で再生できました。但し、BetaII/IIIのみです、BetaIs/Is(SHB)だと、SLO-420のヘッドアンプが飽和状態になり、白黒反転画像で垂直同期の取れない画面になりました。

ノーマルのBetaIで録画されたテープは従来通り再生出来ました。

特記事項

※回路のショート、電源部分には十分ご注意ください。

※F7/F11/HF77では再生回路の都合でY-CARRIER4.6Mhz(5.8Mhz Hi-Band)あたりで反転ノイズが出ます。


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