Last modified : 2002.09.01


SLO-420 修理(4)(修理委託品その2)

今回はこのHPをご覧になられた方よりの、委託修理です。

尚、このレポートはオーナー様のご了承を得ています。

SLO-420 修理(4)(修理委託品その2)

 

   
さて、前回の修理で直ったと思ったフロントローディングですが、
さらにひどく?なり、テープ挿入不可になってしまいました。
今回はその原因を調査する事にしました。

原因はだいたい想像は出来るのですが…
作業手順 @

まず、カセコンを調査します。



作業手順 A

今回の故障とは全く関係ありませんが、
セクタギアに亀裂が入っています。
このままにしておくと他を修理しても直ぐにカセコン不良で再故障しますので、
部品を交換しておきます。

セクタギア 3-670-151-00 \100

今回の修理で判明いたしましたが、
このセクタギアも供給ENDになり入手不可になってしまいました。

当方にはまだ4個在庫がありますが、いよいよ部品供給は深刻ですね。

 

作業手順 B

続いて、カセットインを知らせる、カセコンのマイクロスイッチの動作チェックです。

画像に取れませんでしたが、(もう一人ではデジカメ撮影は不可能だな(^^;))

画像にあるカセコンの左右にスライド部分があり、カセコン内にテープが入った時にONになるスイッチがあるのです。

テスターをあて、通電するのを確認。カセコンが原因ではないようです。

作業手順 C

次はカセコンを制御するマイコンにカセットインの信号が来ているが調べます。
本体向かって右の二枚目の基板の裏にそのマイコンがあります。IC603って書いてあります。

このIC603の44番ピンにカセットインを検知する場所があります。

   
作業手順 D IC603です。 マイコンの根元寸前まで信号が来ていて、このマイコンから出る指令はなければ、原因はこのマイコンという事になります。

確かに、信号はマイコンまで来ていて、指令は出ていません。
電圧計の数値を見ていると、カセットイン前は電圧は5.8V。
カセットをインさせると、5.0Vに変化します。
しかし、ここはカセットが入ったらLになるべきです。
マイコンは電圧を5Vより高いか、低いかで、H、Lを判断しています。5.0VはぎりぎりHです。
うーむこれが原因かな・・・・。
   
作業手順 E

なんとか、電圧の変化をもっと明確にしてやろうと思い、回路を徹底的に調べましたが、未熟な私のこと、どうしても、原因の特定が出来ません。

こうなったら、こっちはあきらめる事にし、ジャンク部品取り大会をする事にしました(^^;)

作業手順 F

表示板、リール台の部品取り用として、
SL-HF77のジャンク品を\1,500 で購入。
(取り合えず表示版の確保が出来ればいい)

しかし見事にボロボロです。
カセコンも中でひっくり返っています。(笑)
作業手順 G

へッド、マイコン基板(SS-10)、
トラッキング制御基板(VL-3)、
本体前面スイッチ、の部品取用として、
SL-F11のジャンク品を\3,000で購入
(ヘッドの無事そうなのを選択!)

欠品が多いです(苦笑)
今回まで修理の内訳です。
デッキ本体 預かり品

修理代 \0
部品代 
 価格は忘れました、多分\200ぐらい
セクタギア 3-670-151-00 \100
SL-F11   JUNK \3,000
SL-HF77 JUNK \1,500
合計 \4,800 ぐらい(^^;)
修理時間 約15時間(部品清掃時間含)
 
   
特記事項 

次回は大変な事になりそうだ!(^^;) 
 


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