Last modified : 2002.05.06


SLO-420 修理(3)(修理委託品その1)

今回はこのHPをご覧になられた方よりの、委託修理です。

尚、このレポートはオーナー様のご了承を得ています。

SLO-420 修理(3)(修理委託品その1)

 

   
状態
今回はこのホームページをご覧になった方から、
ひょんな事から、修理を依頼されました。但し、修理出来なくても可修理期間もこちらの都合
さらに、レポートをここで掲載する。というのが条件で(^^;)

確認出来る状態としては、再生ボタンを押しても、すぐに止まってしまう。
表示が若干薄い。ドラムのローディング(スレッディング)音がガラガラとうるさい。
と言ったところでしょうか。
作業手順 @

まず、キャビネットを開け症状を検証します。
またまた、同じような写真ですが、決して同じ写真を掲載しているのではありません(苦笑)
SL-F11をベースにしてるので、中も見慣れたものばかりです。


この状態で、テープを入れてみる事にしました。

作業手順 A

再生ボタンを押すと止まってしまう原因は、ローディングが完了していない為と判明しました。

手動でテープをスレッディング(ドラムにローディング)させてやる事にしました。SL-F7/F11/HF77カセコン交換を参照。  

手動でスレッディングさせて、テープイジェクトさせます。

イジェクトは出来ましたが、再びテープを挿入すると、同じ場所でスレッディングが止まります。

 

作業手順 B

手動でスレッディングしその状態で再生すると、再生が出来る事が確認できました。

そして、再生テストをしていると、新たに問題が確認されました。 BetaIII再生時に太いバーノイズが出ます。
1/10スローが正逆共に不良である事がわかりました。

作業手順 C

まずは、スレッディング不良を直します。

途中で何か引っかかっている感じですので、恐らくスレッディングモータ付近のギア不良等が原因と思われます。

丸部分のねじを外し、スレッディングモータを外します。

   
作業手順 D

これがスレッディングモータです。  

   
作業手順 E

スレッディングベルトを回転させる部品を確認します。

この部分でよく起こる不具合があるからです。スレッディング時に、ガラガラと音がうるさくなったら、もう原因はここしかありません。

作業手順 F

思った通りでした。

丸印の部分に亀裂が入っています。
この部分でかみ合わせにずれが起き、ガラガラ音がします。

そして、スレッディングが途中で止まってしまう原因もこれである事が判明しました。

丁度、交換部品を在庫に持っていたので、
早速部品交換いたしました。テープを装填すると、
見事にローディングは完了いたしました。
あっさり直ってしまった(^^;)と思っていると…
今度は、テープの挿入が出来なくなってしまいました。
作業手順 G 

手動でスレッディングさせて、イジェクトは出来ます。

どうも、ローディングを担当するCPUチップがカセットインを検知しなくなったようです。

また、新たな戦いが始まった模様です(T_T)

 

今回まで修理の内訳です。
デッキ本体 預かり品
修理代 \0
部品代
価格は忘れました、多分\200ぐらい

合計 \200 ぐらい(^^;)

修理時間 約5時間(部品清掃時間含)

 
   
特記事項 


 


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