Last modified : 2004.01.14


SL-HF77ジャンク品修理3

SL-HF77ジャンク品修理3

今回のデッキは\1,000でジャンクを購入いたしました。

動作としては、電源を入れると、表示管への表示が変です。一度電源を切って入れなおすと、エラーと表示され、電源OFFを繰り返すとその度に動作が変動します。
 
作業手順 @

電源を入れると写真のように表示がおかしく、タイマー録画待機ランプが点き、何も受け付けません。また、表示管の輝度も落ちています。

作業手順 A

電源を落とし、直ぐに電源を入れなおすと、今度はタイマー録画エラーが表示されました。
この症状は以前に経験した事があります。

タイマーコントロールブロックの不良か、VL3基板が不良の時にこのような症状がありました。タイマーコントロールブロックのマイコン不良でしょうか・・・

作業手順 B

先ずは、一番怪しいタイマーコントロールブロックをジャンク品から部品取りし交換する事にしました。
(SL-HF77タイマーコントロールブロック交換参照)

タイマーコントロールブロックを交換すると、電源は正常に投入できるようになりました。やはり原因はこれだったようです。 

作業手順 C

続いて本体チャンネルボタンを操作すると、上段の左から2番目、4番目のチャンネルへ切り替わりません。

リモコンでは替わりますので、本体側の何処かに不具合がありそうです。調べてみると、ボタン不良と言う事が判りました。

ボタン交換後、チャンネル操作をするとランプが付きチャンネルが切り替わるのを確認出来ました。通常、この種のデッキはこの操作はリモコンで行う事が多いと思うので、本体のボタンが消耗するのは珍しいですね。

作業手順 D

しかし、これで終わりではありませんでした。映像は特に問題ないのですが、HiFi音声が録再共にNGです。ブーとノイズ音しかしません。ノーマル音声は正常でした。

HiFi音声を担当する基板は、デッキ正面より右側の上から3番目のAF-1基板です。SS-10基板を持ち上げ、更に裏からもキャビネットを開き、AF-1基板を取り出します。そして調査する事にしました。

作業手順 E

赤丸部分を良く見ると、回路が焼けきった後がありました。こうなると、何処を手を付けて良いのかも分りませんね。

この基板も、タイマーコントロールブロックを取り出したジャンクより移植する事にしました。

作業手順 H

これでなんとか動作するようになりました。

ちなみに、右の写真に写っているデッキの右側の赤いランプは、STEREO放送受信ランプです。
タイマー録画待機ランプではありません(^^;)

今回の修理の内訳です。

デッキ本体 \1,000
修理代 \ジャンクデッキもう1台 \500
部品代 \0
交換部品
 タイマーコントロールブロック
 AF-1基板
 タクトスイッチ2個

合計 \0

修理時間 約5時間(部品清掃時間含)

 

特記事項

※回路のショート、電源部分には十分ご注意ください。


Copyright by 小掠 学
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