Last modified : 2003.01.30


SL-HF705  Hi-Band化

SL-HF705Hi-Band化(5.6Mhz -> 6.0Mhz)

   
ここで紹介する方法は当時、雑誌で公開されていた、もっともポピュラーな方法を紹介いたします。

改造というより、調整ですが、使用するテープのグレードが低いと、反転ノイズの原因になるので、使用するテープを統一すると、ここに書いた内容より更にHi-Band化可能だと思います。

作業手順 @

まず、シーリングパネル内の録画モードスイッチを Hi-Band:ON、HiFi:ON にします。

そして、フロント部を下にして、デッキを裏返し赤丸部のネジを外し底板を外します。

作業手順 A

左側の基板に映像系音声系の録画・再生時の増幅回路等があります。

SONYのVTR(特にBeta)は基板に回路に機能がプリントされているので、よく判ります。
ここで、CARというのを探します。
すると赤丸上部のところにありました。

そして、その周波数測定ポイントであるIC1は赤丸下部にありました。

作業手順 B

IC101です。この25番ピンが周波数測定位置です。

   
作業手順 C

YキャリアはCARのRV201を変更します。

デビエーションの設定により、更に安定したワイドなデビエーション幅を得る事が可能です。

デビエーションの設定をする時はRV202を設定しますが、よほど腕に自信のある方以外は触らないでください。

デビエーションの設定は200KhzUPが最適のようです必ずホワイトレベル100%で設定してください。この意味が不明な方は作業しないでください。

 

   
作業手順 D

Yキャリアを測定したところです。4.4Mhz確かにHi-BandBetaです。

作業手順 E

Yキャリアを400khzシフトアップさせます。これで、5.6Mhzから6.0Mhzに変更完了です。
   
作業手順 F

録画・再生テストをしたところ、大変クオリティの高い映像を得る事ができました。ベータプロ3000に負けません。

試しに、この機で録画したものはSL-HF3000でSHBで綺麗に再生できました。当然このSL-HF3000のSHBで録画したテープも綺麗に本機で再生できました。

更に、BetaIsには反転ノイズもなくベストな画像を見せてくれました。

ノーマルのBetaIで録画されたテープは従来通り再生出来ました。

   
特記事項

※回路のショート、電源部分には十分ご注意ください。
 


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