Last modified : 2003.10.11


SL-F11 ジャンク品修理2

SL-F11 ジャンク品修理2

毎度おなじみのSL-F11です。今回は、某オークションで\500でした。
嫁さんの顔色が変わるので(^^;)入札はしないつもりでしたが、\500で終了しようとしているのを見て思わず落札してしまいました。
悪い病気がまた出てしまいました。

症状はテープは入りますが直ぐに出てきて、途中で詰まり、表示管が薄くて殆ど見えません。デッキ自体は非常に綺麗です。
 
作業手順 @

まず、テープを入れると写真のようにテープが直ぐ出てきて詰まります。原因はカセット挿入感知がうまく作動していないのと、カセコンとカセコン扉の動作タイミングが合っていない為と思われます。この故障から直して行きたいと思います。

作業手順 A

キャビネットを開けると、原因が判明してしまいました。カセコンの赤丸部分のゴム製のクッションがありません。

このクッションがないと、中でカセットがしっかりと押さえられない為カセットが動いてしまいます。

排出地点で詰まってしまうのも、この部分でしっかりとカセットを押さえられない為に、カセコンの排出の勢いで、カセットがカセコンよりも僅かに先に出てきてしまっている為でした。

作業手順 B

クッションはSONYサービスで\100で何個か同梱されていたと思いますが、ホームセンター等で直径5mm程のゴムチューブを5mm長に切断したものでも代用できると思います。 
作業手順 C

早速動作を確認してみます。スムースにローディング・アンローディングするようになりました。

作業手順 D

次は表示不良です。

タイマーコントロールブロックの外し方はタイマーブロック交換を参照してください。

作業手順 E

調べると赤丸部のコンデンサが噴いていましたので交換する事にいたしました。

作業手順 F

これが噴いていたたコンデンサーです。足が腐食しているのが判ります。

作業手順 G

一応、他のコンデンサも全て交換する事にしました。

交換後、本体に接続し表示テストを実施、綺麗に表示されるのを確認。これも直りました。
作業手順 H

次に録画・再生テストをすると、自己録再はそれほどでも無いのですが、他機で録画したテープを再生すると、トラッキングの合わないような画像になります。

調べていると、2番ガイドピンがテープをガイドしていませんでした。ピンを起こすバネが外れていて、ローディング状態にしても起き上がって来ませんでした。
作業手順 I

2番ガイドピンを外してみたところ、赤丸部のバネを引っ掛ける部分に破損がありました。これは、もう部品の交換しかありませんので、他のジャンク品から取り出した2番ガイドピンを移植いたしました。

作業手順 I

再度テストをすると、トラキングがずれたような現象もなくなりました。

最近、この機種のジャンクが手に入りにくくなっており、部品も手に入りにくくなって来ていますね。貴重になってきました。
今回の修理の内訳です。
デッキ本体 \500
修理代 \0
部品代 \?
交換部品 電解コンデンサ7個、2番ガイドピン

合計 \500

修理時間 約6時間(部品清掃時間含)

特記事項


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