Last modified : 2001.08.15


SL-F11 ジャンク品修理

SL-F11 ジャンク品修理

   
ジャンク品状態

ジャンクで \5,000 で購入

電源投入、テープローディングは出来るようですが、テープを走行させようとすると、いきなりテープが停止、電源ボタン、カセット取り出しボタン共に全く受け付けなくなる。

この時点での現象では、ローディング系、走行系、リールモーター辺りが怪しいと思います。

作業手順 @

キャビネットを開ける。
素人による分解痕跡なし。前の持ち主は喫煙はしなかったらしいですね。大変中は綺麗です。

でも一応、清掃をしましょう。

作業手順 A

では清掃も終わったところで、作業を再開しましょう。

ローディングは正常に行うようですので、実際にテープをローディングさせて様子を見ます。

大丈夫そうですね。

次に問題の走行状態にします。再生ボタンを押し再生状態にします。2秒程で止まりました。回転ドラムは回ったまま。

ローディングは正常のままです。回転ドラムの左下にあるセンサー付近を見ると、1番ガイドピンが結構振動状態になってました。(このセンサーは1番ガイドピンと繋がっています)

どうも、何か負荷か掛かっている感じです。テープの張力があり過ぎて、センサーが走行不能を感知しているみたいです。

作業手順 B

そこで、必殺のテストテープの登場です。このテープは自作ですが、私は大変重宝しています。

テープを抜いてありますので、カセコンの動作、テープの早送りや巻戻しの動作を確認する事ができます。ヘッドやドラムにローディングしないので、駆動モーター系のみチェックできるのです。

早速使用してみる事にしました。すると早送り、巻戻し、動作を行うと見事出来ました。

ははぁん、リールモータは壊れていないですね。となると、後はガイドピン、ピンチローラー、ドラムのトラブルしかない。

再度、確認しました。すると、ありました。

ローディング用の黒いプーリーの下にピンチローラーがあるのですが、ここに、粘った機械油が・・・こいつだ。

早速清掃後、テープを装填。・・・動きました(^^;)

   
作業手順 C

画像の方は再生録画ともにバッチリでした。ヘッドはあまり使用していないようです。

一応、湿式のクリーニングテープを使用して、走行系を再度清掃。

しかし、フロントローディングの部品が結構新しい部品になっていることから、持ち主はテープ詰まりに困っていて何度か修理出している模様です。そこに、テープ走行しなくなり修理をあきらめたんでしょうね。

   
今回の修理の内訳です。
デッキ本体 \5,000
修理代 \0
部品代 \0 交換部品 無し

合計 \5,000

修理時間 約3時間(部品清掃時間含)

パーツ交換や半田ごてを握る事もなく、修理完了。ラッキーでした。
(ちなみにこのデッキは\12,000で買い手が付きました(^^;)

特記事項 

 


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