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DATE |
CONTENS
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日付 |
04年4月28・29日
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宿泊 |
なし(深夜発) |
天気 |
28・29日 晴れ |
参加者 |
@ウミンチュ |
歩行時間 |
ブサキ寺院(約900M)〜アグン山山頂(3,142M) 歩行 往路約6.5H 復路約4.5H(歩行時間は休憩込み)
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アクセス |
クタ・レギャン地区から車で1.5〜2.0H
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「アグン山登山について」
今回は二回目のトライで、アグン山山頂を踏むことができました。
一回目のトライは日本から予約していった登山ツアーで、アグン山南麓のパッサルアグン寺院から登るルートでした。しかし、このときは途中で強い雨が降り出し、標高2,000m付近で登頂を断念して下山しました。
二回目は東麓のブサキ寺院から登るルートで、天候にも恵まれ無事登頂することができました。
アグン山は昼間は雲がかかりやすいため、真夜中に登り山頂で御来光を拝んで、昼頃下山するのが一般的な行程のようです。ルートは山頂までひたすら登る一本道で、下山も同じ道を引き返します。登りばかりの登山路は富士山に似ていて、体力も標高差も同程度だと思います。もし昼間に登るのであれば、特に迷うような場所はありませんが、夜に登る場合はルートがわかりにくいのでガイドを雇った方が無難だと思います。ちなみに僕は二回ともガイドを雇いました。
登山情報については、英語版の旅行ガイド「Lonely Planet」に詳しく掲載されていました。登山地図は入手できなかったので、よいものがあるかどうか不明です。
以下、実際に登ったルートの詳細です。これ以外にも2ルート、全部で4つの登山ルートがアグン山にはあるそうです。
・パッサルアグン寺院からのルート
南麓のパッサルアグン寺院(約1,400m)から登山開始。登りは樹林の中を約2時間、岩場を約2時間の計4時間程度。下りは約3時間程度。
このルートの山頂は標高約2,900mです。アグン山は1960年代にも噴火している火山で、山頂は巨大なカルデラ状になっています。しかし、火口の外周は鋭く切り立った崖になっており、歩けるルートはありません。アグン山最高点(3,142m)に登る場合は、ブサキ寺院からのルートになります。
パッサルアグン寺院からのルートは標高差が約1,500mで、時間もあまりかからないので普段あまり登山をしない人にもお薦めのようです。
注)このルートは今回、雨のため樹林を抜けた標高2,000m付近で登山を断念しました。情報はガイドに聞いたり、旅行ガイド「Lonely Planet」を参考にしています。
・ブサキ寺院からのルート
東麓のブサキ寺院(約900m)から登山開始。樹林帯の蛇行したルートを約4時間登ると、森林限界を越え岩場になります。その後、岩の急坂を約2時間直登すると頂上に続く稜線に出ます。そこから30分程度歩いたところが、最高点3,142mです。登りの時間は合計約6時間半。下りは同じルートで約4時間半。標高差は約2,200mです。
登山当夜は月明かりがきれいでした。月が沈んだ後は、満天の星空に南十字星や流れ星を眺めることができました。未明の午前5時頃に山頂に到着して食事とコーヒー。6時過ぎまで空を赤く染める日の出を楽しみました。明け方の気温は5℃でしたが、風がなかったためそれほど寒くは感じませんでした。
山頂からはバリ島の全景が見渡せました。さらにロンボク島のリンジャニ山やジャワ島の山々まで加わり、360度のパノラマは絶景でした。
体力的な面もさることながら、徹夜で眠いのが少々きつかった気がします。けれども、山頂で過ごした時間は、それに見合うだけの価値あるものでした。
<聖なる山>
アグン山はバリ島の人々から、聖なる山として崇められています。一緒に登ったガイドが、登山前と下山後に寺院で線香を焚いてお祈りしていたのが印象的でした。また山頂でも、同様に持参したお供物をそなえ、線香を焚きお祈りをしていました。朝焼けのなかでの礼拝は、神々しく見えました。
しかし、そんな聖なる山も、登山路のいたるところにゴミが落ちていたのが気になりました。聖なる山なのに、掃除には案外無頓着なのかも・・・。
追伸:今回1回目のトライのみで、結局アグン山に登らなかった@YONAさん。また次回、がんばりましょう!
注)今回の写真は夜中に登ったため、山頂の朝焼けから下山までの順番です。
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写真1「アグン山山頂でお祈りするガイド」
山頂に供物を置き、線香を焚いて祈ります。供物はお祈りの後、火口に投げ入れていました。
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写真2「朝焼けの中のお祈り」
登りつつある朝日に向かって祈りを捧げるガイド。朝焼けの中のお祈りは神秘的な雰囲気でした。
写真左に浮かぶ美しいシルエットの山は、ロンボク島のリンジャニ山(3,726m)です。リンジャニ山は宿泊施設も整っており、2泊3日で登山が楽しめるようです。機会があれば登ってみたいです。
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写真3「山頂の標識」
3,142mの山頂標識。
手元の高度計(気圧で計るタイプ)によると、標高は3,000m前後でした。ガイドの話によるとアグン山は崩落や地震で低くなり、実際は3,040mくらいしかないということでした。GPSで計測したわけではないので、正確なところはわかりませんが・・・。
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写真4「アグン山のクレーター」
山頂は巨大なクレーターで、火口の内側は高さ100mくらいの絶壁になっています。クレーターの外周は、切り立ったもろい岩稜で登山路はありません。
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写真5「山頂付近の稜線」
急坂ばかりのアグン山の登山路も、山頂付近だけは緩やかでした。
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写真6「山頂付近の稜線から眺めた景色」
写真正面の山の後方に小さく見えているのがバトゥール山(1,717m)で、トレッキングで有名です。
クレーター状になっている地形の内側にはバトゥール湖があり、それを見下ろす外周にペネロカンやキンタマーニなどの景勝地があります。
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写真7「下山するガイド」
夜中、暗闇のなかを登るときはなにも感じなかった登山路も、明るくなるとかなり急で高度感のあるルートだったことに驚かされます。
太陽が昇るにつれ、少しずつ雲が出てきます。麓に降りたときには、アグン山は完全に雲に包まれていました。
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写真8「野猿」
下山途中、標高2,400mあたりで休憩していたら現れました。食べ物が欲しいのか、その後1時間くらいずっとあとをついてきました。
ガイドの話によると、飛びついてくる可能性があるので、餌は絶対に与えないように、とのことでした。かわいらしい外見に似合わず鋭い牙を持っています。
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写真9「樹林帯」
標高2,000m以下は樹林帯の登山路になります。滑りやすい箇所もあるので要注意。
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写真10「寺院」
ブサキ寺院から30分登ったところにある奥院(?)。
登山前と下山後にこの寺でお祈りをします。
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写真11「ブサキ寺院」
バリ島第一の寺院であるブサキ寺院は、観光客が多いようで土産物屋が並んでいました。
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