日本大学マンドリンクラブOB会
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第6回 日大ミュージカル『美しきもとにある』

日本大学の文科会系クラブが集まって、学生によるミュージカルを開催しました。
1959年10月20日に第1回を開催してから1968年の第10回まで毎年10月
20日に行われていました。青春の様々な問題をテーマに学生だけで作り上げた
手作りのミュージカルでした。しかし、学生運動により第10回が最後となってしま
した。
日本大学マンドリンクラブは、第2回から数名づつ、実行委員やキャストとして出
演していました。第8回、第9回、第10回には作曲や演奏でも参加しました。

第6回 日本大学ミュージカル 【美しきもとにある】
日本大学マンドリンクラブ(5〜8期)参加

1964年10月20日 東京・文京公会堂

                       脚本:清水正徳  演出:木阪茂男
                       主催:日本大学文化団体連合会

日本大学マンドリンクラブ(5〜8期)を含む37団体が参加

                  実行委員として、6期 續田さんが参加しています。キャストと
                  して、8期 宮越(佐々木)さんが理髪店の息子夫婦の妻役で
                  演、又、8期 清水さんは役不明ですがキャストとして出演
                  しています。

  人間はなぜ生きなければならんのだ。
  喜びはいつの日に来るのか。


第一幕の理髪店

    
         青年が先輩と言い争いになる第一幕       ダンスキャストたちが踊っています。


     【練習】

台本の読み合わせをしています。当日までもうすぐなので真剣です。


練習は両国日大講堂の舞台を使用します。舞台下では舞台装置作りが進んでいます。

         【私の願い】
         作詞:奥村嘉章 作曲:鶴田弘志

     1.燃え狂う この胸をよぎる
       ありし日の 小さな幸せ
       今こそ 明日の命を
       この手に 賭けてみたい

     2.夕暮れに 落葉がひとつ
       彼の胸に 散ってゆく
       この闇 誰のてめにぞ
       わたしの 心のとばり

     3.喜びは いつの日にきたる
       青春の つらき地の果てに
       つよく 生きんこの空
       二人で 永遠に見つめ合い 

                   第一幕
                        一場:理髪店
                        二場:喫茶店
                        三場:理髪店
                        四場:寂しい道
                   第二幕
                        第一場:大会会場
                        第二場:てんぷら屋
                        第三場:モデル審査室
                        第四場:大会会場
                        第五場:ハワイアン演奏
                        第六場:公園
            【美しきもとにある】 ものがたり概要

下町のある理髪店に働く青年は、理容競技大会に地区代表として出場
する事になった。大会を明日に控え、理容モデルと練習に励んでいた。
勤め先の先輩たちがコーチをしてくれるが、自由なの自分の創意と技術
を試してみたい青年は先輩と言い争いになってしまう。店のおかみのと
りなしで事なきを得たものの、彼は明日の大会に自分の全てを賭け、自
分が生きている事を確かめたいのだ。

競技会の当日、会場は華やかであるが、青年の気持ちは落ち着かない。
競技結果、青年は三位となった。
青年を利用しようとする彼の周りの人々、人間の醜さ等で青年は悩む。
「俺の人間のせいいっぱいの気持ちをどうしてこう皆わかってくれない。
所詮、あんなものは人間の感情を乗り越えるもっとも大きなものに成り
得なかったのか。それでは俺達はこれから一体何を頼りにすればいい
のだ。だって、俺はまだ生きているではないか。生き続けているんだよ。
それならば、何故、何の為に、この世の中で生きなければならないのか。
人間に何の為に・・」 と彼は、人間の無上の権利を叫んだ。 




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