日本大学マンドリンクラブOB会
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10回 日大ミュージカル『明日への序曲』
第1回 日本大学文団連祭

               主催:日本大学文化団体連合会

日本大学マンドリンクラブ(9〜12期)参加

1968年10月20日 東京・文京公会堂

第10回日大ミュージカルは、学園紛争(学園闘争、学園民主化闘争)が激化した中、
文化団体の学生達は、その状況下で開催する事に悩み抜いたようです。
しかし、学生達はそれぞれの思いを持ちながらついに開催にこぎつけました。今では
歴史の中に埋もれてしまうような話ですが、当時の学生達が音楽でメッセージを伝え
ようとした努力はとてもとても大変なものでした。

         マンドリンクラブからも製作委員会やキャストに数人の方が参加されました。
         マンドリンクラブとしても演奏で参加しています。
         音楽監督は、9期 豊田龍夫さん(1989年2月逝去)です。豊田さんは、日大ミ
         ュージカルのテーマ『明日への序曲』を作曲されました。
                               
                                       故豊田龍夫さん

    作詞:平野 明
    作曲:豊田 龍夫
1.遠い遠い明日への道は
  空に浮かぶ雲より遠く
  夜空に光る星より遠く
  はてなく続くこの道だけれど
  若い力があるかぎり
  歩もう明日へのこの道を

2.遥かに遥かに明日への道は
  朝日に光る海より遠く
  夕日に映える空より遠く
  はてなく広けているけれど
  若い命のあるかぎり
  歩もう明日へのこの道を

【ものがたり概要】
 現実社会の諸情勢をよそに、虚栄と泰平ムードの中に自己を埋没させてゆく
ブルジョア社会に育った文、彼女の周囲はきょうも又、無関心を装った虚行がくり
ひろげられている。そんな  彼女に恋人がいる。彼の名は五味順一郎。学生同
盟のリーダー。言うなれば、現社会体形  の矛盾に生命をかけて戦っているア
ンチブルジョアジーの一員である。そんな敵対関係の環境下におかれている二
人の結びつきを流れとして、舞台は進展してゆく。
 そこに登場する文をとりまく人間像、又、順一郎の現存している故の苦悩、人間
として、行動の中に自己を見い出すものとして・・・。
 だが彼はあえて行動する社会に目覚めた者の一員としてその結果彼は、騒乱
罪という名の下に捕らわれる。だが、ここに起こった一つの事件を貧欲な無関心
さをもって埋没させようとする社会がある。両者を描きつつ、順一郎の捕らわれた
事を文が知らされた時を期に、舞台は終局が来る。
 ブルジョア社会に育って来た自分、又、体制への反撥精神が意識下に流れる
自分との間にたって苦悩している文が、順一郎の事件を知った時に彼女を襲う
虚脱感、そして次に彼女に訪れて来るものは・・・・。

デモの中の青春ともよばれていた時代

日本大学マンドリンクラブのキャスト
   クリーム屋・・・荻久保(11期)
   その他
      室伏(11期)、海瀬(11期)、毛利(11期)
   ダンサー
      小松(9期)と西田(10期)・・他にも数人参加されたようです。

練習風景


各文化団体から集められてキャス
                   最前列右から3人目 荻久保(11)、4人目 室伏(11)、室伏さんの直ぐ後ろ毛利(11)
                   最後列右から5人目 海瀬(11) 


その他の奏会記録目次
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