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白 禅 寺 の 梅 干 の 作 り 方
@ 6月の中ごろ、梅の身が熟し、一部が落ち始めると、全部収穫します。

A やわらかい梅、堅い梅、大きい梅、小さい梅などいろいろですが、家族の中でも好みが異なりますから、全部混ぜて洗います。

B 丁寧に洗い、一晩水に付けて、あくを抜きます。

C 翌日瓶の中に、梅1kgに130gの割合で天然塩を混ぜ込み、重石をしておきます。

D 瓶には、ラップをかけておき、時々ホワイトリカーを霧吹きしておきます。これは、カビを防ぐためです。ホワイトリカーを先に入れておく方法もありますが、味に癖が出てくるように思います。

E 紫蘇は、梅の1/4量を目安にしますが、そんなにこだわらなくてもいいと思います。手早くするため、枝についた状態で、よく洗うとよいでしょう。

F 水をよく切って、紫蘇の葉をちぎり、塩で揉みます。最初は黒い汁が出てきますが、これは捨てます。

G 次にAの梅から出てきた汁で、よく揉みます。赤い美しい汁が出てきたら、梅の上に乗せて、軽い重石をしておきます。

H 梅雨がすっかりあけたら、土用干しを3日間します。紫蘇と梅の汁を良く切って、瓶も汁を入れたまま干します。瓶にはラップをかけておかないと、蒸発して少なくなってしまいます。

I もし汁が少なくなってしまったら、酢と水(1:1)を混ぜて、汁に足してもよいでしょう。

J 梅は、夕方には瓶に戻してやります。夜露にあわせると、肉離れが良くなりますが、夜、気にせず休めるよう瓶に戻しておいても、良いと思います。干せた梅に紫蘇の色が染み込み、干し始めには白っぽかった梅が、太陽のエネルギーももらって、日に日に色づき、思わず自然の恵みに頭が下がります。

K 紫蘇は、暑いうちに、半分ほどを揉んで粉にし、ビンに保存します。紫蘇の粉(自家製ゆかり)です。

L 最終日には、梅が暖かいうちに瓶の汁に付け、上に残り半分の紫蘇を載せて保存します。涼風が吹く頃には、美味しい梅干の出来上がりです。