札幌・江別でのカウンセリング
終了いたしました
心理テストを活用した短期的なカウンセリングについて、その効果を研究しています。カウンセリングはたいてい長期間を要するのですが、5〜6回のカウンセリングを2〜3か月かけて行うブリーフセラピーは、相談者の満足を得ることができるのか、心理的に確かな効果が見込めるのか、というのが研究課題です。これまでの経験では、十分に効果があると感じています。しかし、できるかぎり科学的な方法で検証することも必要と思い、リサーチに着手することにしました。
この短期的なカウンセリングは、個人的に援助的アセスメントと呼んでいるものです。以下に、大体の流れを示します。
なお、相談者の方々にはICレコーダーをご用意いただきます(希望者のみ)。また、来談時、5回目、6回目の三回、同じ複数の質問票をお願いしています(自己記入式で、自宅に持ち帰って行う)。これが、効果研究のためのデータとして使われることになります。御負担を強いることになりますが、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。最後に、調査のデザインの都合で、いま現在その他の相談機関や医療機関に通っていない女性のみが対象となります。
初回のインテーク面接
最初の面接です。どんなことでお困りなのか、詳しいお話を聞かせていただきます。最大で2時間まで時間を取りますので、自分のペースでじっくりとお話し下さい。
帰宅後にしていただきたいこと
帰宅してから、その日のうちに私に手紙を書いて下さい。書いたらきちんと封をして、宛名に私の名前「田澤安弘」、それから「ご自分の名前」と「日付」も書いて下さい。その手紙は、次に来談されるときに持ってきて下さい(郵送する必要はありません。次回、持参して下さい)。
手紙の内容は、今回の私たちの話し合いを振り返って、その感想を書いて下さい。どんなことでもよろしいです。自分のことでも私のことでもよいです。もうすこしあの事を話したかったけど言いそびれたとか、私に対してもう少し親身になって聞いてくれたらいいのにとか、ファミリー・レストランに置いてあるアンケートに記入する感じでしょうか。
この手紙は、数回後の面接のときに開封して互いに読み上げます。私もあなた宛てに手紙を書きますから、互いの手紙の内容を聞いて、あれこれと面接がどんな体験だったのか振り返ることになります。
[調査研究にご協力いただく方へ]
自己回答式の質問票を1セットお持ち帰りいただき、自宅で完成させて下さい(今後、同じセットをさらに2回して頂くことになります)。そのセットは、次回の来談時にお持ちください。内容は、「不安・緊張感に関するもの」「気分・感情に関するもの」「プラス思考に関するもの」「マイナス思考に関するもの」「情動と認知と行動に関するもの」です。これは、数十人のデータが揃ってから統計的に処理され、数年後に研究論文になる予定です。したがって、あなたの質問票の結果は、私自身、数年たつまで見ることはありません。
また、この質問票の結果をあなたにお伝えすることはできませんので、あらかじめご了承ください。心理テストの結果を話し合う際は、このセットとは違うものを行います。
1回目
心理検査の結果から知りたいことを話し合います。自分のことで、いくつか知りたいことをお話し下さい。最大で5個くらいがよいと思います。たとえば、「どうして自分は○○なのかな」「自分が○○なのはどうしてなのかな」「人から○○と言われるけど、そうかな」「気分が沈んでいる。心理テストでは客観的にどの程度なのかな」といった感じです。
また、今回からICレコーダーを持参下さい。会話の内容をすべて録音して、それを自宅に持ち帰って聞いていただきます。自分の声を聞くのは、最初は嫌な感じ、恥ずかしい感じがするかも知れません。しかし、多くの方はすぐになれるようです(どうしても聞きたくないという場合には、もちろん強制はしません)。このようなことをする目的は、自分の声を客観的に聞いてみること、自分を外から眺めてみることです。
最大で2時間まで時間を取りますので、その他に気がかりなことがあれば、じっくりとお話を聞くこともできます。
帰宅後にしていただきたいこと、その1
前回と同じ要領で、私に手紙を書いて下さい。そして、次回来談されるときに持参して下さい。
帰宅後にしていただきたいこと、その2
ICレコーダーに録音された会話を、次回来談されるまでに一度だけ聞いて下さい。その感想を次回お伺いします。
帰宅後にしていただきたいこと、その3
やり方を説明してから心理テストをお渡しします。これを、できるだけ早く仕上げて、「質問紙」と「解答用紙」を私あてに郵送してください。切手代などは、恐縮ですがご自分で御負担して下さい。
2回目
心理検査の結果を話し合います。これは、あなたが自分自身について理解を深めるために行われます。私はそのお手伝いをさせていただきます。私がお話することに対して、積極的に意見や感想をお話し下さい。もしも時間が足りない場合には、もう一回時間を取って話し合いがもたれます。
次回、この面接場面のビデオを二人で見ることになりますので、今回だけVTRを撮影します。
最大で2時間まで時間を取りますので、その他に気がかりなことがあれば、じっくりとお話を聞くこともできます。
帰宅後にしていただきたいこと、その1
前回と同じ要領で、私に手紙を書いて下さい。そして、次回来談されるときに持参して下さい。
帰宅後にしていただきたいこと、その2
ICレコーダーに録音された会話を、次回来談されるまでに一度だけ聞いて下さい。その感想を次回お伺いします。
3回目
前回の面接のビデオを二人で視聴します。私とあなたが話しあっている場面の映像を見て、どんな感じがしたのか感想などを話し合います。他人の目に映る自分の姿をVTRで見ることによって、いろいろなことに気がついたり、学んだりすることが目的です。
最大で2時間まで時間を取りますので、その他に気がかりなことがあれば、じっくりとお話を聞くこともできます。
帰宅後にしていただきたいこと、その1
前回と同じ要領で、私に手紙を書いて下さい。そして、次回来談されるときに持参して下さい。
帰宅後にしていただきたいこと、その2
ICレコーダーに録音された会話を、次回来談されるまでに一度だけ聞いて下さい。その感想を次回お伺いします。
4回目
この面接では、自分でできる自己コントロールの方法などをコーチングします。必要に応じて行うので、すべての方が対象となるわけではありません。必要のない方は、この4回目に、次の回に行う「お手紙」の面接を行います。
最大で2時間まで時間を取りますので、その他に気がかりなことがあれば、じっくりとお話を聞くこともできます。
帰宅後にしていただきたいこと、その1
前回と同じ要領で、私に手紙を書いて下さい。そして、次回来談されるときに持参して下さい。
帰宅後にしていただきたいこと、その2
ICレコーダーに録音された会話を、次回来談されるまでに一度だけ聞いて下さい。その感想を次回お伺いします。
5回目
あなたの書いたお手紙をここで開封します。4〜5通書いたことになるはずです。私も同じようにして4〜5通書いています。お互いに自分の手紙を読み上げて、あなたにとって、そして私にとって、心理テスト結果の話し合いがどんな体験であったのか振り返ります。あなたにとって、それはよい体験になったろうか、それとも期待はずれなものであったろうか。
最大で2時間まで時間を取りますので、その他に気がかりなことがあれば、じっくりとお話を聞くこともできます。
帰宅後にしていただきたいこと
手紙はもう書かなくてもよいです。ただ、ICレコーダーに録音された会話を、次回来談されるまでに一度だけ聞いて下さい。
[調査研究にご協力いただく方へ]
自己回答式の質問票を1セットお持ち帰りいただき、自宅で完成させて下さい。そのセットは、すぐに「郵送」してください。
6回目
最後の面接になります。もうICレコーダーは必要ありません。前回から数えて、だいたい1か月後くらいに設定されます。いま現在どのように生活されているのか、はじめて相談に訪れたときのお悩みはいまどうなっているのか、様々なことを聞かせていただきます。最大で2時間まで時間を取ります。
今回で終了となりますが、さらに取り組んでみたいこと、もっと自己理解を深めてみたいことなどがあれば、今度は心理テストを使わない、ごく普通のカウンセリングに入ることも可能です。ただし、当相談室の受け入れ体勢が満員のときにはお受けすることができません。その場合には、他の相談機関をご利用ください。
[調査研究にご協力いただく方へ]
自己回答式の質問票を1セットお持ち帰りいただき、自宅で完成させて下さい。そのセットは、すぐに「郵送」してください。これで終了となります。
以上です。
江別など札幌圏のメンタルヘルスのために