縛 り を 解 き て


  半歌仙   つくしんぼの巻




発句 公園の子らの笑顔やつくしんぼ 初枝
風にゆらゆら揺るる鞦韆 栄子
第三 朝寝してカーテン海の色となり
濡らしたくないスェードの靴 久仁子
月青くまはりみちして行く夏野 和子
ほたるもそぞろ控え目にして 圀臣


初句 払ひても払ひてもまた蜘蛛の囲は 美保
抱くはずが抱かれてゐたるかも 龍人
秋薔薇のかをりの道にふたりきり 真白
愛してゐると月のテレパシー とも子
つやつやとしたる檸檬を手にのせて 栄子
息をひそめてバクハツを待つ 初枝
春を待つ犬に小判をざっくざく 久仁子
舌も切られず寒雀good!
酎ハイも無闇に飲めば身に悪し 圀臣
霞隠れの養老の滝 和子
十一 静寂の花に会ひたる山路にて 龍人
挙句 ひかりの中に囀りやまず 美保




捌 : 山科 真白  総監修 : 西王 燦




連衆 :西王燦 橘圀臣 山本栄子 谷口龍人 青木和子 山野とも子 荒木美保 平居久仁子 藤田初枝 山科真白




2005年3月6日-4月11日  BBS 於


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