連句 冬天にの巻 （短歌行）
| 初表 | |||||
| 発句 | 冬 | 冬天にオーロラ映へるカナダかな | 龍人 | ||
| 脇 | 冬 | 手水の凍る日本の朝 | 和子 | ||
| 第三 | 雑 | モンゴルの砂漠で歌ふこともなし | 初枝 | ||
| 四 | 雑 | 印度までなら驢馬と行かなむ | 圀臣 |
| 初裏 | |||||
| 初句 | 雑 | 美しき広場のありてイタリアは | 美保 | ||
| 二 | 秋 | グラン・プラスにベルギーの旗 | 真白 | ||
| 三 | 月 | 恋 | チュニジアの月下の恋を想ひ見よ | 燦 | |
| 四 | 秋 | 恋 | 葛引き寄せるボリビアの腕 | 久仁子 | |
| 五 | 雑 | 革命はある日突然中国に | とも子 | ||
| 六 | 雑 | 遺跡訪ねてヨルダンに発つ | 栄子 | ||
| 七 | 花 | 花の苗ブラジル丸の船底に | 和子 | ||
| 八 | 春 | ロシアの春の空に舞ふ鳥 | 龍人 |
| 名表 | |||||
| 初句 | 春 | 恋 | スペインの美女に白酒勧めなば | 圀臣 | |
| 二 | 雑 | 恋 | 情熱の肌モロッコを駈く | 初枝 | |
| 三 | 夏 | 恋 | 絵日傘に愛を描きてオーマンへ | 真白 | |
| 四 | 夏 | 恋 | 水のク−ラ−トルコのハレム | 美保 | |
| 五 | 雑 | 恋 | 五人目の妻なんて嫌チリの風 | 久仁子 | |
| 六 | 冬 | 北朝鮮から鮟鱇が来る | 燦 | ||
| 七 | 冬 | 月 | ポーランドも今冬ならむ三日の月 | 栄子 | |
| 八 | 雑 | ミャンマー国軍動き始める | とも子 |
| 名裏 | |||||
| 初句 | 雑 | ペンタゴン闇を抱へてアメリカは | 初枝 | ||
| ニ | 春 | 英国産の蛙鳴き鳴く | 圀臣 | ||
| 三 | 花 | 桜花咲く独逸ベルリン壁の跡 | 龍人 | ||
| 挙句 | 春 | 春の水ゆくルーマニアまで | 和子 |
捌 ： 山科 真白 総監修 ： 西王 燦
連衆 ：西王燦 橘圀臣 山本栄子 谷口龍人 青木和子 山野とも子 荒木美保 平居久仁子 藤田初枝 山科真白
2006年1月28日-5月20日 BBSにて
（注）国名折込連句のため初表の禁のうち「固有名詞」「追憶」を許容しています
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