政 治 で 縛 る


  連句   一葉落つの巻(二十四節 24/ 6 6 6 6)




初表
発句 一葉落つの選挙事務所しずもりて 和子
芙蓉の皺のやうなポスター
第三 月明かりこの国自由あらばこそ 美保
命賭したる強き宰相 とも子
面倒な投票あっての民主主義 龍人
予告テロルが冬をいたぶる 真白


初裏
初句 闇鍋の中のイラクの自衛隊 初枝
待つ身に渡せぬ峠三吉 久仁子
埒外なうぐひすの手を握るなど 圀臣
美人秘書連れ春のお忍び 栄子
この地にも百姓一揆の塚に花
草たけだけし塩漬けの原 和子


名表
初句 駆け引きもほどほどにあり虹の橋 とも子
巴里祭で聴く君の歌声 美保
サン・ジュストのやうなをとこに抱かれて 真白
感じるならば主義は要らない 龍人
ほつかりと隠岐の竹島後の月 久仁子
造反組の窓にコスモス 初枝


名裏
初句 紅葉する初登庁のチルドレン 栄子
二句 あれこれあるとも議員なるぞよ 圀臣
三句 めざましの槍の穂先に見る世界 和子
四句 紀元節から女帝復活?
五句 花吹雪密約すでに知れ渡り 美保
挙句 世は改まり苗代の青 とも子




捌 : 山科 真白  総監修 : 西王 燦




連衆 :西王燦 橘圀臣 山本栄子 谷口龍人 青木和子 山野とも子 荒木美保 平居久仁子 藤田初枝 山科真白




2005年8月31日-11月22日  BBSにて


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