『ストーカーの巻』(社会風俗折り込み歌仙・現代仮名遣い)
首 Sun,13 Dec 1998 04:41:10
尾 Wed,30 Dec 1998 20:12:09
【初表】
1 発句 冬 ストーカー凍てつく夜の眼(まなこ)かな 勇魚
2 脇句 冬 ライトアップといえど寒灯 燦
3 第三 雑 カーナビがウォーター・フロントに誘うらん 零
4 第四 雑 コムロした俺潮風が呼ぶ 白雨
5 第五 春・月 春月光殴る女にソムリエに 月彦
6 折端 春 卒業式に金髪番長 勇魚
【初裏】
7 初句 春 道の駅「よがんす白竜」梅の下駄 燦
8 二句 雑 「行列のできるホテル」選りつつ 零
9 三句 雑 医学生シンドロームを怖れおり 白雨
10 四句 雑 離婚調停予約満杯 月彦
11 五句 夏 鳴神がグロボコップの本部攻む 勇魚
12 六句 夏 シルバーカラーら心太食い 燦
13 七句 雑 寝る前に体脂肪率も測る癖 零
14 八句 秋・月 月に晒してフットケアーする 白雨
15 九句 秋 村芝居鈴木その子も現われて 月彦
16 十句 秋 赤テントはや夜寒の記憶 勇魚
17 11句 雑・花 花婿とハウステンボスで生き別れ 燦
18 12句 冬 ガーデニングに飽きて冬めく 零
【名表】
19 初句 冬 マクったり鶫を食ったりジョナったり 白雨
20 二句 雑 サブリミナルのひそむLD 零
21 三句 雑 そういえばつぶやきシローいまどこに 月彦
22 四句 春 津軽の「いたこ」に少女応募す 燦
23 五句 春・月 月おぼろ父権喪失に涙溜む 勇魚
24 六句 春 MK5なり比良八荒 白雨
25 七句 春 コンビニの弁当のしらす残されて 零
26 八句 雑 『眠れる森』の話ばっかり 月彦
27 九句 雑 恋の手管青酸カリをポケットに 燦
28 10句 雑 ホームページに愛語書きこむ 勇魚
29 11句 夏 夏に抱く石田ゆり子は抱き枕 白雨
30 12句 雑 「寄せて上げて」のブラが大切 零
【名裏】
31 初句 雑 週末はインド映画を見に行かむ 月彦
32 二句 雑 仕事もせずに宙返りする 燦
33 三句 雑 子を諭すスカイ・パーフェクト横目にし 勇魚
34 四句 雑 田村正和のごとく優しく 白雨
35 五句 秋・花 兄弟の噂気になる花相撲 零
36 挙句 秋 世紀の末を飾る錦秋 月彦
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