どどいつ2000 7月号 『なぞとき』
■ いしかわじゅん
■柳川(180) 投稿日:2000年7月2日<日>23時02分
石川淳選集を借りてきて、「諸国畸人伝」読みました。どどいつについて、扇
歌の唄について、数行ながら評があるのがめずらしかったです。
扇歌の父親がなかなかのブツだったようですな。
扇歌が得意だったという、なぞとき唄をつくってみたよ。
次のお題までのお目よごし。
どどいつとかけて何と解く
湯屋ののれんと解くわいな
そのこころは
風にもつれる男女ではないかいな 柳川
■ 半醒反省
■半玉(181) 投稿日:2000年7月3日<月>23時22分/北海道/女性
おばんでございます。先日はほろ酔いでつい伝法になっちまってごめんなさい
まし。
原典にあたろうとされた皆様、雑な紹介文で混乱させてたらお許しを。
念のため正確な書名をあげておきます。
○「石川淳選集」第15巻所収(岩波書店1982年発行)
作品名「諸國畸人傳」のうち、都々逸坊扇歌の章
ところで「どどいつ」でひくと次の二冊も出てまいりました。
○「都々一坊扇歌の生涯」高橋武子/著(1979年出版社不明?)
○「ドドイツ万華鏡ー いま伝えたい小粋な言葉あそびの世界」
玉川スミ/編著(1999年くまざさ出版社)
(全市で八館の図書館のなかで、しめて3冊ぽっちか・・・)
おいおい読んでいくつもりでおりますので、またその折りにはご報告をば。
柳川さま、なぞかけ唄も手だれのわざ、感服いたしました。
それにしても石川淳も「いしかわじゅん」と書かれてしまうとまるであの「い
しかわじゅん」のようでさびしゅうございますね。
■ なぞとき
■泥鰌(182) 投稿日:2000年7月4日<火>16時00分/男性
今月の折り込みは「なぞとき」です。
■ 暑いよお
■柳川(183) 投稿日:2000年7月4日<火>18時30分
なんでこんなに ぞくぞくするの 床という名の 衣と衣 柳川
「孫」の本歌取り。
なにせどどいつ 俗謡だから とるにたらぬと 切り捨てる 柳川
という感じが、石川淳の文意に、それこそつめたく流れてたような気がするけ
ど、ここまでひどくはなかったかな。わたしはむろん、こんなことおもっちゃ
いません。
詩型のリベンジがこわいもん。
■小雪(184) 投稿日:2000年7月4日<火>21時17分
夕立がやっと去りました。
雷もずっとばきばきと一時間以上鳴っちゃってて、、、、。
はじめ怖かったけど、だんだん腹立たしく。
雷に怒ったのははじめてですね。きっとカルシウムが足りないのね。
鍋は鉄鍋 存分熱し 取って投げこむ 黄ニラ、豚 小雪
豪快に料理してみたいわぁ。
■ひでじろう(185) 投稿日:2000年7月5日<水>08時54分/大阪府/男性/47才
梅雨の終わりの雷雨かな?昨夜はよくなってました。
ちょっと怖いが、たばこ買いに出ました。
帰ってきて、たばこ吸ってほっと一息。
謎掛け絡め ぞっと脅かし 吐息を漏らす キッスの後
小雪さん、腹の上大丈夫ですか。おっこちゃダメダメ。
■ なぞなぞきらきら
■柳川(186) 投稿日:2000年7月5日<水>22時58分
永田町まで ぞろりと参る 党と派閥の 綺羅の星 柳川
他意なし。扇さんのドレスがゴージャスなのを見て詠める。
なぞとき と かけて何と解く
ゆきだるま と 解くわいな
そのこころは
とけたらみんな見ず ではないかいな 柳川
なぞとき唄はむずかしい。「なぞなぞフラメンコ」は出色だったのだな
と思う。(そのわりには芸人の名前失念)。
■ 謎のおんな
■龍(187) 投稿日:2000年7月6日<木>01時16分/滋賀県/男性/88才
何も言わずに ゾクゾクさせて ときめかさせる きみが好き
何故か知らぬが ぞっこん惚れて 年齢(とし)のことなど 気にしない
米寿の恋のものがたり
■ なんでかフラメンコ
■媚庵(188) 投稿日:2000年7月6日<木>06時07分/東京都/男性/48才
柳川師匠が書いている「なぞなぞフラメンコ」は「なんでかフラメンコ」。
芸人さんの名前は、はたけんじ、です。「なーーーんでか」ってやつですね。
東京ボーイズの「なぞかけ問答」ってのもありますよ。
歌人が好きな地下鉄を
なぞかけ問答で解くならば
銀座線よと解きまする
田原町(たわらまち)も待ってます
というようなやつ。
ところで、この掲示板で『浮かれ三亀松』が話題になっていて新作どどを競っ
ていることを、一部の作品とともに吉川潮さんにお知らせしたところ、たいへ
んお喜びでした。
『浮かれ三亀松』も、すでに二版が店頭に出ています。では。
■ あっ。
■柳川(189) 投稿日:2000年7月6日<木>15時49分
そうでした。「なんでかフラメンコ」でした。
(そうよ。「なぞなぞフラメンコ」だったら客が答えなきゃいけないわ。)
こういったなぞとき系は、喩を開示してしかも笑いをとるんだからすごいなあ
。
「なぞかけ問答」は知りませんでした。さっそく試してみました。
歌人がすきなカリスマを
なぞかけ問答で解くならば
福永法源と解きまする
「みなさん、さいぎょうですか」
うーん。むずかしいものだ。
■ ぞ が困難
■ひでじろう(190) 投稿日:2000年7月6日<木>16時23分/大阪府/男性/47才
なぞかけ(間違い)
泣き所ここ ゾックとするよに 髪をかき乱し 毛を這わす
なぞとき
泣き所ここ ゾックとするよに ときめく乳房 気をいかす
■ 再考ですかあ!
■半玉(191) 投稿日:2000年7月11日<火>00時38分/北海道/女性
あれあれ、みなさん、ことば少ななきょうこの頃、やはり
「なぞとき」の「なぞ」の深さのゆえでしょうか?
それとも「さいぎょうですか」でぶっとんだのでしょうか。
柳川さまもなんとまあ大胆な「華」のある解き方で・・。
と他人事のように言いながら来年用のご教訓カレンダーに「サイコですか」と
「西郷ですか」を用い、福永系駄洒落を投稿したのは私です(採否は不明、た
ぶんだめでしょう)。
「さいぎょうですか」には格調と思い切りの良さの差で惜敗?したようです。
○いきすぎたダジャレとかけて
通夜の席での放屁と解く
そのこころは
笑えばひんしゅくを買うわいな
失礼。おあとがよろしくないようで・・。
■ひでじろう(192) 投稿日:2000年7月11日<火>13時49分/大阪府/男性/47才
何々と掛けて、何々と解く、その心は、何々
寄席の謎掛けになってきたようで。
可愛いあの子になぞ掛けられて、
下げたり上げたりと解く。
そのこころは、
今は和風じゃない着物だもの
■ 西行ですね、やっぱり
■泥鰌(193) 投稿日:2000年7月11日<火>19時45分/男性
西郷ですか〜、半玉さん。ぼくとおなじことをやってみていたのですね。
しかし、あれで何十億円だものなあ。なんかわくわくして悲しい。
■師匠の「西行」があまりに面白いので、これに負けない「なぞとき」を作っ
てみようと、日を過ごしていました。上手く出来なかったので、ついでに、ま
たまた、師匠のを借りて短歌みたいなのを書いてみました。パクリです。こん
どページに上げるので、叱ってください。そもそも「岡井論」の頃から、「ど
どいつ」の文章に至るまで、師匠のもののパクリでなかったものがあるだろう
か、と。いつか、隠れ家くらいはプレゼントしないとなあ。
■さて、ひでじろうさんお書きのように「ぞ」が難儀ですね。
なにの因果で ゾンビになった 溶けて流れる キンタマが
古人いわく、「北陸の夏はキンタマがとけるくらいに暑い」と。
■ 再考です
■柳川(194) 投稿日:2000年7月12日<水>08時14分
そーか。「北陸の冬は夏とけたものが雪となってふる」んだ。
隠れ家はピラミッド形のカマクラがいいです。(目立つ隠れ家)
なごりおしげに 草履をそろえ 殿をみあげる 金太郎 柳川
再考して原点にもどってみたものの、殿と金太郎の関係はなぞ。
「ぞ」は少ないね〜。
■ 半玉
■ひでじろう(195) 投稿日:2000年7月12日<水>16時31分/大阪府/男性/47才
何でそうなる ぞろぞろ融ける 融けて半分 金玉が
半玉。北の女は熱いね。
■ 仔鹿のゾンビ( 注・無意味)
■半玉(196) 投稿日:2000年7月12日<水>23時10分/北海道
●ちょいと、ひでじろさん。
するってえとなにかい、あたしは北陸で溶けたキ○○マの残り半分ってえこと
かい。ぢゃあ、夏の終わりには改名しなきゃならないぢゃないか。四半玉に・
・。
●柳川さま、ということは北陸の雪にはあのぶらんぶらんの成分も・・。
●泥鰌さま、「ゾンビ」感服してひっくりかえりました。
「スケルトン」より濃度があってよかったです。「なにの因果で」でものがな
しいのがまたおかしい。なんとかロメロ監督の映画「ゾンビ」を観たときの恐
くておかしくて少し哀しいかんじを思い出しました。
●それにしてもどど、やっぱりむつかしい「ぞ」・・と。
○泣かした男 ぞろりと並べ 解かぬ心を きどる姫
○熟(な)れたあの娘は 象嵌瑠璃目 土耳古の国の きらら星
冷房いらずの北方圏より煉獄の地域の皆様におみまいを
申し上げつつ・・・。
■ SNOW BRAND
■柳川(197) 投稿日:2000年7月13日<木>07時43分
雪の前世は言わぬが花よ、知らぬほとけの雪解水。
仲がいいのか ぞっこんなのか 時といっしょに きえる雪 柳川
■ 玉甘え
■ひでじろう(198) 投稿日:2000年7月13日<木>09時29分/大阪府/男性/47才
半玉さん、怒っちゃダメダメ。
玉が融けて、半分になれば、半玉です。
半玉にするよな、熱い女の名が半玉てのはどうですか。
もともとはいい玉になれてない、半人まいの舞妓さんを半玉といっていたよう
です。芸子が玉で、舞妓が半玉。
北の女は熱いですね。いい玉になってくださいよ。
無い物ねだり ぞうぞかなえて と甘える人 金の玉
■小雪(199) 投稿日:2000年7月13日<木>19時55分
こんばんは。
「わたしって雪の生まれかわりなんだわー」となぜか固く信じていた幼いころ
のわたしにいろいろとつげぐちしてみたい。
なんであなたは ぞうさんなのと とにもかくにも 騎乗する 小雪
■ 涙のブルース
■龍(200) 投稿日:2000年7月14日<金>00時20分/滋賀県/男性/88才
なんだか、金の玉、大流行だね。小雪さん、元気そうでなにより。
○泣いていいんだ 存分泣けよ 止まらぬ涙の 切れるまで
■ おくれ七夕
■ひでじろう(201) 投稿日:2000年7月14日<金>09時17分/大阪府/男性/47才
なんてことする 贈答品に 取りやめになる 金印
雪印の事件で、七夕が吹っ飛んでしまったようです。
雪世姫と星のきらめく世界でデートしたかったのに。
キンキンきらきら夕日が沈む・・・・・(忘れてる)
■ 女房談義
■龍(202) 投稿日:2000年7月16日<日>14時12分/滋賀県/男性/88才
遊びで足を傷めて、自宅で保養中の今日だけど、ほんとに○○が溶けるほど
暑いっすね。
○なぜか政界 雑言罵言 とくに千景の 極めつけ
政界ってのはどうしてああも相手の悪口を言うのであろうか。「そいつあ、
いい提案だ」ってもろ手を挙げて賛成ってわけには行かないのかねえ。
某大臣女史の「他人の女房に手を出すな」ってのは受けたようだけど、どうに
も旧めかしい。
あっしなんざあ、手前の女房に手を出されたら持てるワイフを持つ喜びを感
じて、祝福して送りだしてやったもんだけどねえ。ワイフが自分の所有物だな
どと思ったことも無かったよ。
過去形で言うのはシンドイところだけど、世の中のおとこもおんなも必ずし
もあっしと同じ発想じゃあ無いようだね。おっと、妙な述懐になってしまった
■ 亭主
■小雪(203) 投稿日:2000年7月16日<日>17時30分/大阪府/女性
○○が溶けるほど暑い、というのはわかんないなあ。
胸だってべつに溶ける感じはしないし、、、、。
しいて言うなら髪かな? 髪の先端のほうじゃなく。
なんどあなたが 増長しても 飛んで火に入る キスの虫 小雪
うーん。意味不明などど。
龍さんの述懐に乗るならさ、わたしは亭主がほかの女性と…なんてまったく考
えたこともなかったのよ。(もちろん過去形)
つぎの亭主のときはたぶん、考えざるをえないのかな。
泥鰌さん、まとめ、ありがとうございます。
このペースで、これからも参加しまーす。
■ 禁句
■泥鰌(204) 投稿日:2000年7月16日<日>21時06分/男性
すでに小雪さんが書いていますが、どどいつ6月号をページに保存しました。
読み返してみると、『浮かれ三喜松』をはじめとして、じつに実りある6月で
した。
この調子で、今月も頑張りましょう。
なんでこんなに ぞくぞくするの 泊まるホテルが 霧が峰
なんだか、涼しい句も欲しいところ。キン溶けはしばらく勘弁してくれ。
■ 海の日
■ひでじろう(205) 投稿日:2000年7月17日<月>10時01分/大阪府/男性/47才
涙一筋 草履並べて 遠くに逝ってる 消えた父
海の日一周忌。喜寿。少し早かった。
■ 9尺についてお尋ね
■泥鰌(206) 投稿日:2000年7月17日<月>20時53分/男性
日本橋きみ栄さんは、われらが「小雪」さんに似ていて、美人でした。
彼女のCDを聴いていたのですが、どうにも解らない寸法の都々逸が謡われて
います。
九尺二間に 過ぎたるものは 紅の付いたる 火吹き竹
という都々逸です。九尺は、3×9=ほぼ27p ということで、なんとも羨
ましいところですが、あとの二間というのは、いったいなんでしょうか?
もし、この都々逸をご存じならば、師匠・みなさん、教えてください。
CDの解説でも「二間」と書いてあります。
まさか一間六尺×2=1・8メートルじゃないですよね。
◆ひでじろうさんのところが喜寿で、私のところは米寿で、それぞれ父親を亡
くしているようなので、ちょっと不謹慎かもしれませんが、今日は次のように
なんぼなんでも 草履の幅は 、、、、
あ、やめた。どどいつはメルヘンやった。
なにがなんでも 象とも済まし とって帰して きみと逢う
どうや!
■ 侍従たち
■柳川(207) 投稿日:2000年7月17日<月>21時58分
どどいつ6月号おもしろく読み返しました。多謝。
いま、久世光彦の『卑弥呼』を読んでるとこですが、そこで発見した尾崎士郎
の『ホーデン侍従』(ペニス大公と二人のホーデン侍従が女遍歴の旅をする、
というお話とか)の作中歌。
ペニス傘もちホーデンつれて入るぞヴァギナのふるさとへ
これに北原白秋が続けたのがこれ。
来たかヴァギナのこのふるさとへペニス傘とれ夜は長い
二の句のつげない、正真正銘のバレ句ですな。
これでくだんの話題はほんとに打ち止め。失礼しました。さて涼しいのを。
夏だビールだ 存分呑んだ とめてくれるな きもだめし 柳川
■ 九尺二間
■柳川(208) 投稿日:2000年7月17日<月>22時01分
泥鰌師匠。六尺男が180センチだから九尺は270センチだよん。
いったい何をうらやましがっておられるのかな?
「九尺二間(くしゃくにけん)」は間口が九尺、奥行きが二間の家のことで
貧民の住居をいうそうな。(古語辞典参照)
粋筋の女が貧乏人と駆け落ちしてうれしそうに風呂をわかしているのかしら。
涙が出るような唄ですね。
■ 三色バンバン
■半玉(209) 投稿日:2000年7月17日<月>22時45分/北海道
きょうはオーソドックスにかつヴァリエーションを考えつつ
まじめに取り組もうと思います。
<モダンホラー系・・・きのうシックスセンスを観たので>
○何の因果と ゾンビに問えど 溶けた脳ごと 消えた理由(わけ)
<生活系・・・きのうトドの寝姿を見たので>
○泣いてすがって ぞっこんですと トドになる前 きみは言い
<社会派系・・・きのうY印の足跡をニュースで見たので>
○なだれて消えた 象牙の雪の とおい前世は 北の星
ちょっとシュールが不足かも。
でも浮かばないので、
「なぞ」でごまかそう。
○「なぞとき」とかけてなんと解く
女体緊縛選手権ととく
そのココロは
解き方も採点のうち
またまたおあとがよろしくないようで・・。
打ち止まらないのがエロスの底力なのでございますなあ。
オニロク先生に怒られそうですね。では失礼・・。
■ しまった!寸法間違え
■泥鰌(210) 投稿日:2000年7月17日<月>22時57分/男性
九尺二間に 過ぎたるものは 紅の付いたる 火吹き竹
について、おお、大恥をかいてしまいましたな。おいら、算数が苦手で。
9尺を、9寸と間違えていました。1寸=30p×9=27p でしたね。
これで羨ましいなどと言っていては、とても象とはかないませんが。
まったく、余計な告白をしたみたいで、「どど」の掲示板最高の恥をかきまし
た。
そういえば、風疾洞大先生のNHKどどでは
九尺二間の シートをひろげ や○○○○○○ 見ぬ桜
という「くしやみ」の折り込みどどいつがありました。
○の部分は忘れました。たしか、ちかごろの花見の風情を批判した「どど」で
した。
○のなかに任意の文字を入れるもよし、寸法を間違えてうろたえている、おい
らを笑うもよし。
くすん。今夜は犬。
『卑弥呼』のなかの小池光の短歌のことは、前に書きましたね。永代使用料は
、たったの一万円だったそうですが、出版記念会へ招かれて、久世さんじきじ
きに、いろんな人に紹介されるというオマケがあったそうです。
■小雪(211) 投稿日:2000年7月17日<月>23時27分
まあ、なんにしてもテンションがハイなのはよろしおすなあ。
なんのことやら ぞうきんしぼり とかずかたさを きそうとか 小雪
■泥鰌(212) 投稿日:2000年7月18日<火>20時50分/男性
参りましたな。小雪姐さんも軽くお笑いのようです。
どうも、先月、馬に蹴られてからの後遺症がのこっているのか。またさらに、
風体身なりは よろしくないが 脱いでみせれば すごい奴
という、変な意地があって、例の火吹き竹に対して、わけのわからぬ敵愾心と
憧れを感じたのでありました。
九尺二間に 過ぎたるものは 紅の付いたる 火吹き竹
この火吹き竹が、柳川師匠の「侍従たち」に登場するペニスを、かすかに隠喩
していることは言うまでもありません。私の家には火吹き竹がありますので、
その類似は隠すべきもないものです。しかし、この都々逸では、泥鰌がむりや
り背比べをするような、露骨な形で登場するわけではありません。ほのかな隠
し味としてペニスを隠喩しているわけです。
これが、「粋」というもの。
泥鰌の錯乱は「野暮」というもの。
このあたりを勘案して、今月は、これ以後、ペニス・キンタマ系統はおしまい
にいたしましょう。
小雪さんの「ぞうきんしぼり→かたさをきそう」くらいが、名人芸の最高限度
とこころえてください。
◆半玉さんは、すでに「半」ではなく、準師範に昇格しています。名前は半玉
のままでいいですが。
投げたサイコロ ぞろ目にそろい ともにアガリの キスマーク 泥鰌
■ 宿題
■柳川(213) 投稿日:2000年7月18日<火>23時26分
なんとあやうい ゾーンだろうか とめどなくして きりもなし 柳川
ああ。たのしくもおそろしい地域であったことよ。気をとりなおして宿題を解
こう。
九尺二間の シートをひろげ 屋根がないのに 見ぬ桜
九尺二間の シートをひろげ 野暮は承知で 見ぬ桜
うーん。あんまりしっくり来ないなあ。求む名答。
■ひでじろう(215) 投稿日:2000年7月19日<水>10時05分/大阪府/男性/47才
尺貫法の整理
1尺(しゃくの長さ)=約30cm
1寸(ちょっとの長さ)=1尺の1/10=3cm
1間(家の間口の長さ)=1尺の10倍=180cm
例.・・・五尺のからだ。=150cmの身長
九尺二間=270cm×360cm=2.7m×3.6m
三尺一間=一畳=90cm×180cm=0.9m×1.8m(京間)
六畳の広さ=九尺二間
なぞなぞですね ぞ○○○○○○ 都といつの意味 極めつけ
■ シートひろげてウナギが花見(再掲)
■半玉(216) 投稿日:2000年7月20日<木>10時26分/北海道/女性
うーむ、先日の書き込みで、まんまと寸と間を書き間違えてしまった。思い込
みというのはおそろしい。九尺二寸のシートってへんだと気がつかないんだか
らなさけない。
ハチマキじゃあるまいし、鰻しか使えまい・・・。
で、以下は再掲。
三十一(みそひと)さんのことを忘れて
都々一(とどいち)さんに入れ込んだ日々。
泥鰌さま。ありがたきお言葉、心に刻んで
また精進をこころがけます。
三十一さん、ごめんなさい・・。
うーむ、それにしても気になります。
九尺二間の「や○○○○○○」は。
宿題が入るとすぐ愛する新作さん(都々一さんの苗字です)のことも忘れて宿
題に熱中してしまうのが半玉たるゆえんなのですなあ。
九尺二間の シートをひろげ やるばっかりで 見ぬ桜
九尺二間の シートをひろげ 野猿と化せば 見ぬ桜
九尺二間の シートをひろげ 山賤(やまがつ)が負う 見ぬ桜
九尺二間の シートをひろげ 止まぬ酒宴を 見ぬ桜
あ、NHKだってこと、忘れてた!
■ 銭形平次
■龍(217) 投稿日:2000年7月20日<木>14時11分/滋賀県/男性/88才
於)遺伝子研
○汝知るかや 造化の妙を 永久(とわ)のいのちの 極まりを
本日は野暮な書き物業、お昼休みの気分転換に泥鰌さんちへ行ってただであそ
ばせてもらってきたけど、なんか妙なポストがあったなあ。警戒して触らなか
ったけどね。
○泣いて笑って ゾクゾクさせて とどのつまりは 禁女だと
来年の春まで○○が日本不在。解釈不能か?
○鳴かず飛ばずで 俗言多言 とらぬタヌキの キン算用
意味不明、やっぱり禁句が出てしまった。
○九尺二間の シートをひろげ 野暮な宴会 見ぬ桜
■ (続・銭形平次)
■龍(218) 投稿日:2000年7月20日<木>20時39分/滋賀県/男性/88才
暑い一日だったけど、みなさん、元気?じつは今日から
4日間の夏休みなんだけど、今日・明日はSOHO業。
明後日は鮎を釣りに行くか、あまごを釣りに行くかが目下の悩みといったとこ
ろだね。
○鳴かず飛ばずで 俗言多言 とらぬタヌキの キン算用
はやっぱり止めて、
○鳴かず飛ばずで 俗言多言 とらぬ熊公の 肝算用
に訂正、
熊の肝ってのは高価で、美味いんだ。去年の秋にこの肝のバーベキューをた
らふく食って、この春も岩魚釣りに行ったら、熊の親子に出会って、このとこ
ろ熊に縁がある。
来年3月初旬に極北で犬ゾリを駆ってオーロラを見に行く約束をしてしまっ
たので、白熊に会えないかなって思ってる。
暑いから、涼しい話題だろう。
■ 晋作はどどいつよむも走りつつ
■半玉(219) 投稿日:2000年7月21日<金>23時24分/北海道/女性
先日、NHKの「そのとき歴史は動いた」という番組を観ました。テーマは高杉
晋作、短歌やどどいつを愛し、ときに遊里を根城とした晋作、(すいません、
親しげで)たいしたカッチョよかったです。兵を率いるときも、三味線もって
るんですけど、あれはマジな再現ですか、ムードですか?
ちょっとおたずねしたいところ。
それはさておき、三味線の音曲とともにうたわれるどどいつというのを初め
て聴きました。風情があるものですねえ。おもわず冷酒三合も呑んじまった。
高杉晋作のどどとして番組中、うたわれたものを紹介しておきます。
○三千世界の 鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい
○聞いて恐ろし 見ていやらしい 添うてうれしい 奇兵隊
(自ら組織した奇兵隊の町民、農民、浪人等の寄せ集めの
外観に比して信頼に足る内実をよんだもの)
○真(しん)があるなら 今月今宵 あけて正月 だれも来る
(たったひとりでの決起の目前、周囲の意識革命を促したもの)
29才にして死の床で「おれはここまでやった」と言い切れる生き様、幕末の
オトコはほんと濃いなあ。国を動かしうるオトコのそばにつねにあった「どど
いつ」。ちょっとうれしい。
○翼(よく)あらば千里の外も飛めぐりよろづの国ら見んとぞ思う
(晋作)
■ かっこいい高杉晋作
■柳川(220) 投稿日:2000年7月22日<土>08時52分
なんちゅうタイトルでしょう。
えーと、わたしもその番組、とぎれとぎれ見ました。
ずいぶんいろんな唄が出たんですねー。うーん。ちゃんと見ればよかった。
折り畳み式の三味線を携帯していたというので、兵を率いながら唄ったかもし
れませんね。
今年のお正月ドラマでは野村萬斎が晋作役でやっぱりかっこよかったですよ。
高杉晋作の作った詩や唄をあつめた本があったら欲しいですね。
そーだ、こんどさがしてみよう。
■小雪(221) 投稿日:2000年7月23日<日>18時59分
こんな暑けりゃ ふにゃふにゃふにゃと にゃあにゃごろろと 猫になる、
ですよ〜。みなさまお達者?
せめてどどでは元気でいよう。
なまの花でも 造花もかすむ とわにわたしは きみの花 小雪
■ 翔んだ晋作
■龍(222) 投稿日:2000年7月23日<日>20時15分/滋賀県/男性/88才
夏の話題に高杉晋作ですか。最近、TVを見ないと言うより見てる時間が無
いのだけど、野村萬斎って狂言役者がTVにも出てるとは知らなかったなあ。
狂言っておもしろいですよ、みなさん。
○なんと言おうか 俗人超えて 翔んだ晋作 奇人かも
貴人と奇人は紙一重の差、晋作も奇人を意識して奇兵隊
ってのをつくったのじゃないかってわたしは思ってる。
歴史をうごかす男(いや、女でもいい)なんてのはまあ奇人なんです。
■ どどいつ採集
■柳川(223) 投稿日:2000年7月23日<日>21時19分
あ。野村萬斎だっけ萬歳だっけ。とにかく若いほうです。
『卑弥呼』読み終えました。小池光氏の歌は「ポの字」の連作というので
終盤に発見。なぜ「ポ(po)の字」なのか、その辺はお読みくだされ。
同書にどどいつも載ってたのでさっそく採集しました。
人に言えない仏があって、秋の彼岸の回り道
というのです。わたしはこれを「女房に内緒の仏ができて〜」と覚えていたの
ですが「人に言えない仏」のほうが品がいいですわね。
ふうっ。なにしろ暑いですわね。
■ 夏休み
■ひでじろう(224) 投稿日:2000年7月26日<水>10時59分/大阪府/男性/47才
夏の中頃 ぞっーと生風に ときめき忘れ 気絶する
幽霊の季節。
夏日中頃 雑巾掛けは とても冷たく 気持ちいい
夏休みの家事手伝い。
夏休みああ 草履履きでも とてももててる 気になる子
海山の女の子。
■小雪(225) 投稿日:2000年7月27日<木>20時31分
『卑弥呼』を読もうという気すら起こらず傷心。
なぐさめられたいここ数日です。
あ、もちろんシンコクなことじゃなく、小雪本人がかなしみに酔いたいだけな
よ。
泣いているとき 増殖すると とまれ気になる 黄水仙 小雪
■ 熱い夏
■龍(227) 投稿日:2000年7月28日<金>23時30分/滋賀県/男性/88才
○何故に暑いと 俗問奇問 解くも解かぬも 気にしない
半玉さん、北海道でも暑いっすか? 明日は県下随一の渓谷で沢を泳ぎ登り
、泳ぎ下るというお遊びをやる予定。
○何故かあなたは ぞくぞくさせる 解いてる帯に 気もそぞろ
と、熱い夏にしたいものです。
■ ミー・トゥー
■泥鰌(228) 投稿日:2000年7月30日<日>18時49分/男性
○九尺二間の シートをひろげ 野暮な宴会 見ぬ桜
ごめんなさい。この龍さんのが正解でした。モンダイを間違えていましたね。
◆さて、武生市立図書館へ行き、「いしかわじゅん」の本を検索してくれない
かい、と美青年の司書にお願いしたら、「じゅん」って、どういう字ですか?
とおっしゃる。
そんなもん、ひらがなで打てば出てくるものを、、と思いながら、ついうっか
り、香淳皇后の「淳」だよ、と言ってしまった。美青年、よけい怪訝な顔をし
ていた。
結局、全集はなかった。
例の森君が「るい」を読み始めたら土砂降りになった映像を見ながら作った句
。
ナイフ・南京 象嵌・案山子 とにもかくにも 禁紫城 /泥鰌
おお、だだいずむ。
森君についての笑い話。
>首相、クリントンに会ったら、「ハウアーユー」と「ミートゥー」しか言わ
ないでください。
クリントンに会った森君「フーアーユー?」
クリントン苦笑しながら「アイム・ヒラリーズ・ハズバンド」
それを聞いた森君「ミートゥー」
はははは。これ、ほんとだよ。
●師匠、来月のお題、考えてくれませんか?
■ 小泉
■柳川(229) 投稿日:2000年7月30日<日>23時37分
ながいお鼻で ぞうさんそっと とおいところに キスをする 柳川
森さんのようなぞうさん。
ええと、じゃあ、ひさしぶりに題詠しましょうか。
せっかく夏だから、「こわい話」とか「おそろしいこと」とかがテーマの
自由題。「こわい」「おそろしい」の解釈はご自由に。
魔除けに折込みも出しておきます。「こいずみ」または「こいづみ」。
折込みと題詠のテーマをからめてもからめなくても可。
ということでいかがでしょう?
こわい話は いろいろあるが ずっと離れぬ 身がこわい 柳川
摩訶般若波羅蜜多心経。