どどいつ2000 6月号 「うすもの」
羅をゆるやかに着て崩れざる/松本たかし
■ 浮かれうすもの
■媚庵(119) 投稿日:2000年6月3日<土>
吉川潮著『浮かれ三亀松』を読んでいたら地震がありました。
浮かれ三亀松 洲崎の土手で 揉める火ダネの 惚気(のろけ)ぶり /媚庵
都都逸だけでなく、さのさや新内などについても、さまざまな知識がさりげなく折り込まれています。江利チエミが「さのさ」を歌っていた理由なども理解できるようになっています。
吉川潮著『浮かれ三亀松』新潮社 1800円+税です。
■ うすものうすもの
■柳川(120) 投稿日:2000年6月3日<土>18時48分
関東地方につよい地震。ヨコハマはそれほどひどくはなかった。
「うかつでした」や 「すまん」が言えず 森もそろそろ ノーサイド /柳川
なぜわたしは森さんにこだわって唄うのだろう。まるでいじめてるみたいだ。
うすいきものを するりとぬいで もぐりこんだら ノンストップ /柳川
ときどきは息継ぎをしに浮上しましょう。海のお話です。
■ うすもの脱いで
■龍(122) 投稿日:2000年6月4日<日>21時39分
媚庵さん、久しぶりで格調高いドド、柳川姐さんも海にかこつけて、グッといろっぽいですね。
そこで、わたしゃ開放的に、ぐっと格調を下げて、
海は満月 すっぽんぽんの 燃える肢体は ノーガード /龍
■ お久しぶりです
■桜吹雪(123) 投稿日:2000年6月4日<日>21時46分
なーんだかばたばたしちゃって、なかなか「どどいつ」が作れなんだ。
吉川潮著『浮かれ三亀松』を注文して、「どどいつ」モードになろう。
浮世離れの 好いたどうしが 持ちつ持たれつ のろけあう /桜吹雪
■ 透きとおる口
■ひでじろう(124) 投稿日:2000年6月5日<月>11時38分
薄紅色した 透きとおる口 ももを開いて 登り行く /ひでじろう
薄物の季節到来、通勤が楽しくなりますね。想像して楽しんでます。
透けてたら、直ぐ目がいっちゃいます。世の美女方々誠いっぱい、うすものをご披露あれ。
■ うすものに凝りてナマ・素を好く
■半玉(125) 投稿日:2000年6月5日<月>21時56分
「うすもの」かあ。「はつこい」よりむつかしい 。柳川さまの「森詠み」?にならって行き詰まりを打開してみよう、などと姑息なことを考えつつ・・。すいません、なにぶん半玉なもんで。
うすくちさっぱり すすめにのって モリをいただき 喉つまり /半玉
どうもぱっとしませんなあ。やはり。
うたにたくして すきとはいうが もれる吐息は 呑むばかり /半玉
半玉ってどれくらいで一人前になるんでしたか。
こんど調べておかなくては・・。
■ うすものもものももののうち
■柳川(126) 投稿日:2000年6月6日<火>07時49分
えーと、海苔のかかってるのが盛で、ないのがざるだっけ?
うそのじょうずな すきもの同士 もてた話で 飲み倒す /柳川
なんという不毛な光景ぢゃ。
うちにおいでよ 西瓜があるよ 桃も冷えてる 残ってる /柳川
…出なおしてきます。
■ 「の」の字
■ひでじろう(127) 投稿日:2000年6月6日<火>12時52分
薄情けかけ 好きおおうた仲 ももが知ってる ののの字良さ /ひでじろう
「の」の字が多いので、一字抜いてます。オーNOーNOー
いやよいやよとやっている情景が浮かべば上出来。好き者同士の戯れ愛。
■ 暑い!!!
■桜吹雪(128) 投稿日:2000年6月7日<水>
梅雨前だというのになんで毎日こんなに暑いんだ。
日本は温帯のはずなのに、熱帯になったのか???
六月を奇麗な風の吹くことよ 子規
あの、五月と七月のはざまの曖昧な六月がなつかしい。
おっと、どどいつ、どどいつ。
歌はこころよ 好きあうどうし ものまめやかに のきしのぶ /桜吹雪
(のきしのぶがようわからんけど)
打てば響くよ すぎのみやしろ もりの言葉は のびちぢみ /桜吹雪
(これもよーわからん)
■ 『浮かれ三亀松』読書中
■泥鰌(129) 投稿日:2000年6月7日<水>22時38分/男性
柳川師匠の「森」詠みは、たしかに上手いなあ。
ところで、師匠、どこぞで朗読コンサートにひさびさに出演していたとか。
逢いたかったなあ。
さて、というほどではないけれど、先日、秘密結社の大阪の会へでかけて、小雪さんにお会いしました。その会では、おいら、ドドイツ話を吹聴していたので、小雪さんは、「いいかげんにおし」と、袖を引っ張っていたのでもありました。面白かったです。
『浮かれ三亀松』を旭屋書店で探してみると、芸能のコーナーに横積みでしたぜ。今読んでいるのだが、これは、いい。おいらみたいに女の人にもてて生きてきた男には、涙なくしては読めない部分がいっぱいあってさ、、、。いや、マジメな意味でも、失われた時代の空気がひしひしと伝わって、とにかく、この本は、いい。
うしろ姿は 鈴蘭少女 もっと喩えりゃ 野の茨 /泥鰌
■ Re:「の」の字
■ひでじろう(130) ひでじろうさんへ 投稿日:2000年6月8日
> 薄情けかけ好きおおうた仲 ももが知ってるののの字 良さ
>「の」の字が多いので、一字抜いてます。オーNOーNOー
「お」もおおすぎた。好き おうた仲。だから、オーなのか。
■ 薄い深さ
■ひでじろう(131) 投稿日:2000年6月8日<木>
薄いおなごに 吸い込む深さ ももの間に 残っている
■ 三亀松情報
■柳川(132) 投稿日:2000年6月8日<木>10時47分
あい。朗読会。久々に山をおりて人前に出たので錯乱しました。
錯乱のヨコハマアフタヌーン。
浮気ついでの 双六遊び もどりあがりに のめりこむ 柳川
吉行淳之介と山藤章二の『贋食物誌』に三亀松のことが出てたの、思い出しました。殺陣の振り付けから一転、ラ・クンパルシータを踊るところがイラストにあったはずなんですが、図書館で確かめようと思ってて忘れてた。いやーん。今度みてきますね。
■小雪(133) 投稿日:2000年6月8日<木>19時40分
こんばんは。
先日は焼鳥屋さんで(註・龍さんへ…いつものところはまだ開いてなかったの)歌会のみなさんと飲んでいて、ふと、この瞬間に「泥鰌さん」と話しかけたらどんなに変な感じかと夢想しました。
内館牧子著『小粋な失恋』(講談社文庫)を立ち読み。
お昼休みに職場近くの本屋さんで読んでいたので、あとで「なにを読んでたの? 声をかけられない雰囲気だったよ」とツッこまれてしまった、、、。
中尾彬氏のじまん話?が読めまーす。
浮気されたり すねてもみたい もてぬおんなに 残り福 /小雪
■小雪(134) 投稿日:2000年6月8日<木>20時57分
うー。なんだかいやじゃ。また来た。
団扇なんかで 涼まないでよ 燃えたなごりを のこしたい /小雪
■ なつものがたり
■龍(135) 投稿日:2000年6月9日<金>00時08分
小雪さん、泥鰌さん、そっか、ロビンソン・クルーソはまだ閉まっていたのか。昨夜は若い人たちと山科駅前のブライトンホテル屋上のビヤ・ガーデンへ、・・・夏ですね。
薄いセーター 透かして翳る もろにこの娘は ノーブラじゃー /龍
毎朝、名峰比良と琵琶湖を車窓にながめながら通勤、決して、このドドみたいな光景を楽しんでいるわけではありませんので、念のため。
■ 濡れ場
■ひでじろう(136) 投稿日:2000年6月9日<金>
今日は朝から雨が降りしきる。4日間雨模様。本格的梅雨。阪神高速の車の雨音がしっきりなし。曇り空はビルを包んでいる。湿気ている、どこもかしこも。
ももよりお尻と前の方かな。梅雨はいいモンかな?熱い濡れ場のよう。
■ 水の季(とき)
■龍(137) 投稿日:2000年6月10日<土>05時56分
やっと週末だけど、梅雨に入るんでしょうか。濡れ場?
薄い情けを 好きだと言って 炎えるあなたを ノラと呼ぶ /龍
うーん、眠いのでもう寝ます。おやすみ!柳川姐さんが、急に女性のような文体で登場したので、感がくるったよ。いやーん。
■ 今日はモリモリ、明日は海苔乗り。
■半玉(138) 投稿日:2000年6月10日<土>
柳川さま、「ノリ」がないゆえ「モリ」なのでございます。
うそでないので 「すまん」はいわぬ もはやしずかな のたり貝 /半玉
「うそ」でもひとつ。
うそと知りつつ すかした言葉 もすこし耳に 残したい /半玉
こちらはどどではございませぬが
モリ盛りがモリ盛りに来てモリ盛れず
もりもり洩れるモリ盛りのモリ
未熟なそば職人をテーマにつくってみました。「モリ」は適宜「森」に変えて頂いてよろしゅうございます。ご憫覧ください。
今日中に仕上げ、明日には発送せねばならぬ秘密のブツをかかえておるのに。森詠みにうつつをぬかすうつけものきょうはモリモリあすはぴりぴり。
ああ、もう陽射しが青みがかってきている。
■ 露八
■泥鰌(139) 投稿日:2000年6月10日<土>21時04分
いま、吉川英治『松のや露八』学陽書房を読んでいます。維新のあと、幇間となって反骨を貫いた幕臣の話。なんとなく『浮かれ三喜松』を彷彿させる。色っぽい。
『小粋な失恋』は、田舎の本屋でも横積みでした。おいらは、じつは、小雪さんと同様内館牧子さんが苦手なのですが、でも、読んでしまうところが、どどいつ。
■ 露八(続き)
■泥鰌(140) 投稿日:2000年6月10日<土>
下に書いた『松のや露八』には、きっと、ちらほら「どどいつ」が出てくるはずです。都々逸坊扇歌の名前は登場。
都々逸じゃないが「荻江節」というのも登場。
三とせ馴染みし 猫の妻 もし恋死なば かわいやの 棹は契りの たがやさん
七五七五七五の古典的な歌謡だね。
■ 三亀松情報 追書き
■柳川(142) 投稿日:2000年6月11日<日>22時11分
『贋(にせ)食物誌』の文庫、みっけ。三亀松の逸話が「番茶」の章で二回にわたって書かれてあり。評伝で読む以上に奇人だったような印象を受けます。
イラストも二枚。寄席の三亀松が出てました。一枚は後ろ姿。あとは金語楼の顔まねと、阪妻のたちまわりのまねしてるとこなんだけど顔も阪妻になってるので、ほんとの顔がわからないとこが、なんとも、うう〜ん。粋だね。(そうかあ?)
こどもの頃の山藤氏には顔面模写や形態模写のほうが都々逸よりおもしろかったそうな。
うわさどおりに 凄いかどうか ものはためしで 乗ってみる /柳川
■ 別版・三亀松情報
■媚庵(143) 投稿日:2000年6月12日<月>06時32分
柳川師匠が『贋食物誌』のことを書いているのに、すぐに思いつかずうっかりしていました。
講談社から出た『談志百選』に山藤章二さんの三亀松師匠の正面からのイラストが出ています。二五〇〇円+税とちょつと高い本ですが、談志家元が古今の100人の芸人を選んで、エビソードを語り、必ず一ページの山藤画伯の似顔イラストがついているとても豪華な本です。演芸マニアは必携です。
志ん生から爆笑問題まで、とりあげられています。
三月に出た本なので、大きな書店にはまだあるでしょう。
馬も驚く 凄玉(すごだま)だとて 元をたどれば 野の土筆 /媚庵
■ 覗く
■ひでじろう(144) 投稿日:2000年6月12日<月>11時55分
薄紫を 水仙じゃない 桃色に染め 覗く窓 /ひでじろう
薄紫を桃色に変えて色香を放つ紫陽花を、窓越しに見る。手洗い(昔の)のある苔むす小さな裏庭に咲いている。紫陽花の方が覗いているかも知れませんよ。
■ 書店にて
■柳川(145) 投稿日:2000年6月12日<月>22時46分
『談志百選』、書店で覗いて三亀松の顔を仰いできました。ううーん。りっぱな本でした。爆笑問題の章もあったのでご祝儀のつもりで買おうと思いましたが、踏みとどまり、文庫になるのを待つことにしました。
(なんで中村江里子がはいってるんだ!)。
文庫といえば『小粋な失恋』はいろいろ考えさせられる本です。
どどいつの隣りに散文をつけてそれが野暮にみえない方法はあるのかとか、どどいつカルタを作ったらだれの絵がぴったりなのかとか、ひとしきり妄想にふけってやはり買わずに去りました。
牛を相手に 済ませて帰る もしやあなたは 野のほとけ /柳川
■ めるへんな雨
■柳川(146) 投稿日:2000年6月14日<水>19時10分
自分が書き込んだあと、しばらく書き込みがないと不安なものね。
なにか品下ることを書いちまったかしら…とか。(身におぼえ)
これは何雨 木の葉が雨を ためても一度 降らす雨 /柳川
梅雨の晴れ間、こんな雨に降られて帰ってきました。
何雨というのかご存知のかたはご教示くださいな。うん。めるへんめるへん。
■ 牛馬済々
■泥鰌(147) 投稿日:2000年6月14日<水>19時59分
> 牛を相手に 済ませて帰る もしやあなたは 野のほとけ 柳川
えーっと、品下るというより、師匠のスケールの大きさにタジタジとしたのではないでしょうか。龍先輩は、師匠は美青年であるに違いない、絶対に♀ではないと主張し、私は、いや、私の永遠の美少女である、とひそかに主張していた、あれらのことを覆す、スキャンダラスな傑作であります。
馬も相手に 済ませてみよう もしやおいらは 野のほとけ /泥鰌
◆こういう、シュールレアリスティック連想ゲームが去年の最初の「どど」にありました。たしか四月だったと思いますが、これを引用して結社誌にちいさなエッセイを書きました。近々、ページに載せます。
しかし、師匠、すごいなあ。
■ 牛馬のごとく考えてみた
■半玉(148) 投稿日:2000年6月15日<木>00時12分
すいません。お銚子、もとえ、お調子ものの半玉です。
スケールのでかいの、好きです。柳川さまVS泥鰌さま、いやー、牛も馬もたいしたいかったっす。ついついカーマスートラなんか思いうかんじゃって・・・。象男と兎女とか・・。ああ、いけない。こんな俗な発想では。
宇宙を生んだ すきものの神 「もっと」の末の 残り火銀河 /半玉
P.S.梅雨さえもなんと風情のあるにほひ。雨の名は知りません。
が、「葉垂れ雨」または「深情け雨」というのはどうでしょうか。
■ 牛馬のごとく
■龍(149) 投稿日:2000年6月15日<木>00時36分
唖然、アングリ、声も無し!
今日は牛馬のごとく働き、さきほど疲れて帰宅したのでスケールで勝負する気になれませんわ。また、元気になってググット大きいのを考えます。
■ 宇宙を曳く牛馬
■柳川(150) 投稿日:2000年6月15日<木>08時22分
おお。数々のフォローが。感謝感激涙のあられ。。。。
龍さんの疲労回復と、泥鰌師匠のご無事を(だって馬だよ)祈っています。
「深情け雨」いただきました。雨の名前はひきつづき募集中。
どどいつの舞台を宇宙や古代にしてもいいのよね。目からうろこの雨!
宇宙相手の スペースどどに もはや歯止めは ノンノンノン /柳川
途中からフランス人。
■ 牛馬と人女
■ひでじろう(151) 投稿日:2000年6月15日<木>09時41分
柳川さんの「牛」、少し気にしてましたが、おいておきました。
皆さんご関心があるようですので、すこし書き込みます。
牛にお目に掛かったのは、近いところで、7年ぐらい前です。牛と何したわけでは有りませんが、見てきました。場所は帯広畜産大、乳牛です。
目が大きくて可愛いですよ。発情すると誰彼かまわずのっかかてきます。雌ばっかりでした。何しに行ったかというと、牛の発情検知器のテストです。牛が何回駕乗したかで、発情を検知しようといううものだす。
牛は一突き、馬は長いことかかるそうです。
牛とやるより 好きそうな馬 ももの色気が 昇らせる /ひでじろう
わたしは牛馬とはしません。
■ 千代若師匠逝去
■媚庵(152) 投稿日:2000年6月15日<木>20時47分/
三亀松師匠と親交のあった、漫才の松鶴家千代若師匠が亡くなりました。
享年九十一。「もう、帰ろうよ」が決めセリフの飄々とした芸風でした。
千代若師匠はビートたけしの師匠筋にもあたります。
瓜子姫やら 西瓜の子やら 桃の姉妹や ノヴァーリス /媚庵
結句を独逸浪漫派風にきめてみました。
■ めるへんうさぎ
■柳川(153) 投稿日:2000年6月15日<木>20時55分
牛の発情検知器! そ、そうですか。(器械なしでもわかるような気がするけど)
牧歌的な話題に誘われて、久しぶりに茂吉になってしまいました。
ああ。フランス人になったり茂吉になったり、いそがしいわね。
「地獄極楽図」
牛頭馬頭どもは 牝なのだろか それがねぇ気に なるところ もきち
そこはどこだね うすもの着けた 女だまって 笑むところ もきち
ふう。さて、めるへんめるへん。
うさぎ女に すきよと言われ 茂吉無言で のの字書く /柳川
■ めるへん
■龍女(154) 投稿日:2000年6月16日<金>00時04分
疲労回復いまだ成らず。泥鰌師匠は馬に馬鹿にされてけっ飛ばされて再起不能ではないかと心配している。
スケールの大きいのがまだ無理なので、趣旨変え。
どうも女性のドドの方がいろっぽいので、麗人 龍女(45歳の美女)にときおり変身して、登場することにしたよん(小雪調)。
噂どおりに 凄いかどうか ものは試しと 乗せてみる /龍女
こんなんで、どうでっしゃろ!
柳川姐さん、すなおに『濡れ雨』ってのはあきまへんか?
■ 涼しい夏日
■ひでじろう(155) 投稿日:2000年6月16日<金>09時28分
何雨か?忘れてたの。さて、木の葉が、雨を、溜めて、もう一度、降らす、雨。甘露雨、溜めた女雨、雫雨、露雨、ひさめ、小雨、残り雨、弾き雨、木の葉雨・・・・・・。なんか飴か、豆か、和菓子みたい。
話は、変わりますが、また会社で不祥事が起こりました。また、給料に響きそうです。情けない話です。会社が少しずつ崩れていっている。
薄曇り雨 涼しい夏日 燃えるような日 望みたい /ひでじろう
■ 都々逸坊扇歌のこと
■柳川(156) 投稿日:2000年6月16日<金>22時16分
いろんななまえの雨が降って梅雨らしい光景ですね。
都々逸坊扇歌のことが、『江戸の遊び方』(光文社の知恵の森文庫)にちょっと出てたので紹介します。
扇歌は、常陸国の医者の次男として生まれます。幼少時に疱瘡で目が不自由になります。造り酒屋へ養子に出されますが、養子先に実子ができて三味線小唄の道楽をやめろといわれ、しかし、やめたくないので放浪の旅に出ます。各地を門付けして歩くうちに独自の都々逸ができあがり、江戸の寄席で人気を得ますが、諷刺がきつくて幕府の怒りを買い、江戸を追われてしまうのでした。
いやあ、知らなんだ。扇歌はなかなかのひとだったのですね。
■ 今朝は雨、雨
■龍(157) 投稿日:2000年6月17日<土>06時54分
この2月に泊まった蔵前の純和風旅館の親父さんが「大江戸ツアーの会」とかのお世話をされていてお勧めのコースをひすがら歩きました。お江戸にはおもしろい人達が棲んでいたんですね。
ドドは江戸を遠く離れて・・・
宇宙を駆ける スペース・オペラ モノクロームの ノクターン /龍
■ 宣伝に
■さよ(158) 投稿日:2000年6月18日<日>23時22分/女性
うゐのおくやま すらすら越えて 文字になにかが のりうつる /さよ
あっ、どどいつの掲示板が!と思わずおじゃましました。
■ 宇宙一大欲情
■半玉(159) 投稿日:2000年6月20日<火>00時31分
北海道には宇宙一大浴場というふれこみの温泉があります。外宇宙の温泉にも混浴露天風呂はあるのかしら。
さて、牛馬から宇宙人までワールドワイドな最近のどどですが、どどの歴史の中にも本流、新派、前衛などさまざまなスタイルがあったのでしょうか。興味深いところです。
海辺で、したね 砂だらけでね もてあましてた ノンシャラン /半玉
おフレンチ、ヌーベルバーグを意識してみました。
でもフレンチのあとは、やっぱり和風で・・。
浮気ですもの 「好き」など言わぬ もれ出る声は 野の風よ /半玉
■ 万馬券ゲット
■ひでじろう(160) 投稿日:2000年6月20日<火>10時13分
薄めでもいい すれすれでいい 物の見事に ノックアウト /ひでじろう
ちょっと無理な表現ですが。
昨日、東京競馬11レース、万馬券を薄めの300円でゲットしました。2万7千円ほどの配当でした。ついでに、函館11レースもゲットです。月曜休んだかいがありました。
■ お祝い
■泥鰌(161) 投稿日:2000年6月20日<火>18時20分/男性
さよさん、いらっしゃい。しりとりどどいつの掲示板見てきました。
では、さよさんにプレゼント。
うらみつらみは 好いたが弱み 漏れる言葉を 呑んで泣く /泥鰌
■ おわら風短歌詠み
■泥鰌(162) 投稿日:2000年6月20日<火>20時11分
きょうの午後、ラジオで竹内勉さんの番組を聴いていたら、北原白秋の弟子で、今年の5月に104歳でなくなった方の短歌を「越中おわら節」で唄っているのを聴くことができました。
短歌は初5音のせいで、唄うのは困難と思っていました。せいぜいが、例の「絶叫」か、僕には子供のころから馴染みの「ご詠歌」くらいか、と思っていたのですが。
短歌は「おわら節」に似合う。これは大発見でした。
師匠、こんど朗読コンサートやるなら、これですぜ。
(師匠の声なら細棹の音でも似合うかもしれないが)
歌を唄えば 鈴は鳴るはず 森は野中の 熨した烏賊 /泥鰌
ああ、理屈っぽい癖が。しかし、最近の森くん、面白くないなあ。
■ 梅雨の晴れ間
■龍女(163) 投稿日:2000年6月20日<火>23時28分
雨が上がると暑いっすね。さて、美女が登場。
恨まないわよ 好きだったから 燃えた記憶が 残る街 /龍女
他にもドド掲示板があったとはおどろき!さよさんちへちょっと寄ってみましたが、みなさん、うまいもんですね。
■ むかしばなし
■柳川(164) 投稿日:2000年6月21日<水>20時04分
にぎわってますねー。どどいつの夜明けは近い。
うそがいえずに するりと本音 もしや森さん 飲んでるの /柳川
また、いじめてしまった。でもいじめてると愛着がわいてくる。困ったことだ。三味線や節まわし抜きのどどいつの朗読。案外おもしろいかもしれません。
リズムがぜんぶ同じだし。踊る宗教になりそで愉快。
御詠歌は、そういや祖父がうたってました。錫杖みたいなものを鳴らすのが鳴り物といえば鳴り物で、あとは全部声の仕事。じいさんの道楽だと思ってたけど、ちゃんと見聞きしときゃよかったわい。
■泥鰌(165) 投稿日:2000年6月22日<木>02時54分
うちへおいでよ 西瓜もあるよ もっとイイこと 望むなら /泥鰌
森さんは、おおきな金魚、ふりむいたらもう前に言ったことは忘れている、と云われているけれど、ほんとにそこが可愛くて、おとといなんて、おいらの村では「日の丸」の小旗の波で、このカバを大歓迎したもんだ。うん。おいらの県では森さんの党が二議席復活、ついに全県で議席を独占という予想。万歳、と言っていいのかどうか。
さて、ご詠歌は、おいらの村では、いまも健在。月に二度ほど練習会もあるでよ。ときどき誘われる。おいらが行けば、ばあさんたちのおもちゃになりそうだが、師匠のためにも今のうちに習い覚えておきますかいな。
■ 感謝
■小夜子(さよ)(166) 投稿日:2000年6月22日<木>07時17分
海のかおりが するよといって 森でビールを のんでいる /さよ
おはようございます。
うちの掲示板に登場してくださった方、のぞいてくださった方、ありがとうございます。ちなみに、CGIはわかりませえん。あれはHTMLでいろいろいじることのできる、レンタル掲示板なのです。それではまた。
■ モミモミ
■ひでじろう(167) 投稿日:2000年6月23日<金>09時22分/
虚ろな肢体 簀の子に寝かせ 揉んで挙げたい 野天風呂 /ひでじろう
雪 姫のか細い腰をモミモミ、私も揉んで欲し 世。
風呂上がりでも、風呂ん中でも、どこでも、モミモミ。
■小雪(168) 投稿日:2000年6月23日<金>19時25分
みなさん、とってもお元気そう。小雪はなんだか毎日死んでいる、、、、。
(うーん、これがHな意味でならすてきなんだけど)
腕をからめて すねてるらしい 靄のかかった のぞき窓 /小雪
あ、ひょんな偶然から『失楽園』(渡辺淳一)が手元にやってきたせいです。
■ あれやこれや
■柳川(169) 投稿日:2000年6月23日<金>23時46分
『失楽園』。新聞に連載されてたころ毎朝愉快でしたな。この連中ろくな死に方しないぞとおもってたらそのとおりでした。勧善懲悪の小説だったのだな。
うっと言っても ずうっと締める もはやほとけの のどぼとけ /柳川
これでは阿部定ですな。
■ 「はつこい」にはマチガイがつきもの
■泥鰌(170) 投稿日:2000年6月24日<土>12時15分/男性
縞馬さんちや、たちはな亭さんちや、都々逸サイトをリンクしておいた。
>いいですね、師匠のぶんは。あらためてメールしないよ。
>小雪さんへ
「失楽園」が「来た」って、、、。なにかしら意味深い書き方にみえるんだがなあ、、。小説『失楽園』については、高橋源一郎が、酷評していて、酷評のしかたがとても面白かったぜ。映画のほうは、お気に入りだったなあ。
●どどいつ集「はつこい」にミスがいっぱい。
■ ぴょーん
■柳川(171) 投稿日:2000年6月24日<土>20時41分
リンクの件、もとより了解。
うちのHPの裏話。初期のころの一般からの反応は(微々たるものだけど)
質問も含めてどどいつがいちばん多く、次が回文で、次が連句だった。
呵呵大笑。
うふんあはんの すれすれ映画 モノクロームの ノスタルジー /柳川
■ 晴れ間
■龍(172) 投稿日:2000年6月25日<日>03時29分
梅雨の晴れ間の山路を歩き、笹百合の花花に逢った。
薄い紅つけ すらりと高く 黙す笹百合 野の花よ /龍
『失楽園』の日本人的発想の結末にはがっかりさせられたなあ。そして、二人はいつまでもしあわせにくらしました。・・・っていうのが、私の好みだ。
最近読んだトマス・ハリスの『ハンニバル』はそういう結末になっていて痛く満足であった。
■小雪(173) 投稿日:2000年6月25日<日>16時04分/大阪府/女性
こんにちは。
『失楽園』、凛子さんがあんまりにも素敵じゃないので度肝を抜かれました。
黒木瞳をわりと好きだから、よけいに。
うぶなつもりで すごしてゐたが もいでしまつた 野のをとこ /小雪
先日飲んでいてどどいつのことを言ったら、大阪のミナミの、どどいつをうたってくれるママさんのいる店(スナックかな?居酒屋さんかな?)に8月に連れて行ってもらう話になりました。
もしこれが実現したらまた報告しますね。
■ こころの中
■ひでじろう(174) 投稿日:2000年6月26日<月>10時01分
おとこ
映る下着の 隙間から見え 盛り上がったとこ 乗り越える /ひでじろう
(所・床)
おんな
薄着だからだ 透けるのを知り 燃え上がらせる 脳裏中 /ひでじろう
(体)
おとこ・おんな
薄めでいいの 涼しさ琥珀 燃えてくるのよ 飲むほどに /ひでじろう
(ウイスキー)
夏の仕事帰り、梅田の駅前で、ビールをチーズでいっぱい、飲み代は肴とともで250円。
■ ブルーマンデイ
■龍(175) 投稿日:2000年6月27日<火>01時29分
週末に遊びすぎて、今日はシンドかったけど、やっと調子が出てきたところ。
浮気くらいで すねたらダメよ モテテ困った 野のほとけ /龍
ついに米寿の龍も『野のほとけ族』に昇格だよ。
■ 野の精
■龍(176) 投稿日:2000年6月28日<水>23時57分
野のほとけもパスして、
浮いた噂も 過ぎたることよ 目下おいらは 野の精さ /龍
澄みゆくわれをいかにともせむ?
■ 扇歌は畸人?
■半玉(177) 投稿日:2000年6月29日<木>01時20分
わたくしの街の図書館では「どどいつ入門」すらなく検索機でひきましたら「石川淳全集」の「諸国畸人伝」を読むべしと、機械が仰せられますので、気の弱い私はさっそく、石川淳せんせいのそれを読みました。いやー、せんせい、もお「畸人」のコンセプトだからつめてえのなんのっって、それがまた扇歌にはぴったりくるんですね。思いは複雑、おもしろいモノを読ませてもらったんですが、「よみなよ」と人には勧められない魅力。
ご理解いただけますよね。
唄などうたって すずしい顔で もいちどしよか のうのうと /半玉
トランプはいつも負けます。うちのレートだけ高いのはなぜ?。
■泥鰌(178) 投稿日:2000年6月29日<木>05時07分/男性
半玉さん、ありがとう。石川淳は大好きだったが、これは気が付かなかった。
さっそく読んでみましょう。つめたいの、好き。
えー、そろそろ「うすもの」は店じまい。いそいでくだだい。
■ いしかわじゅん
■柳川(180) 投稿日:2000年7月2日<日>23時02分
石川淳選集を借りてきて、「諸国畸人伝」読みました。どどいつについて、
扇歌の唄について、数行ながら評があるのがめずらしかったです。
扇歌の父親がなかなかのブツだったようですな。
扇歌が得意だったという、なぞとき唄をつくってみたよ。
次のお題までのお目よごし。
どどいつとかけて何と解く
湯屋ののれんと解くわいな
そのこころは
風にもつれる男女ではないかいな 柳川
■半玉(181) 投稿日:2000年7月3日<月>23時22分
おばんでございます。先日はほろ酔いでつい伝法になっちまってごめんなさいまし。
原典にあたろうとされた皆様、雑な紹介文で混乱させてたらお許しを。
念のため正確な書名をあげておきます。
○「石川淳選集」第15巻所収(岩波書店1982年発行)
作品名「諸國畸人傳」のうち、都々逸坊扇歌の章
ところで「どどいつ」でひくと次の二冊も出てまいりました。
○「都々一坊扇歌の生涯」高橋武子/著(1979年出版社不明?)
○「ドドイツ万華鏡ー いま伝えたい小粋な言葉あそびの世界」
玉川スミ/編著(1999年くまざさ出版社)
(全市で八館の図書館のなかで、しめて3冊ぽっちか・・・)
おいおい読んでいくつもりでおりますので、またその折りにはご報告をば・・。
柳川さま、なぞかけ唄も手だれのわざ、感服いたしました。
それにしても石川淳も「いしかわじゅん」と書かれてしまうとまるであの「いしかわじゅん」のようでさびしゅうございますね。
■ なんでかフラメンコ
■媚庵(188) 投稿日:2000年7月6日<木>06時07分/東京都/男性/48才
柳川師匠が書いている「なぞなぞフラメンコ」は「なんでかフラメンコ」。
芸人さんの名前は、はたけんじ、です。「なーーーーんでか」ってやつですね。
東京ボーイズの「なぞかけ問答」ってのもありますよ。
歌人が好きな地下鉄を
なぞかけ問答で解くならば
銀座線よと解きまする
田原町(たわらまち)も待ってます
というようなやつ。
ところで、この掲示板で『浮かれ三亀松』が話題になっていて新作どどを競っていることを、一部の作品とともに吉川潮さんにお知らせしたところ、たいへんお喜びでした。
『浮かれ三亀松』も、すでに二版が店頭に出ています。では。
■ あっ。
■柳川(189) 投稿日:2000年7月6日<木>15時49分
そうでした。「なんでかフラメンコ」でした。
(そうよ。「なぞなぞフラメンコ」だったら客が答えなきゃいけないわ。)
こういったなぞとき系は、喩を開示してしかも笑いをとるんだからすごいなあ。「なぞかけ問答」は知りませんでした。さっそく試してみました。
歌人がすきなカリスマを
なぞかけ問答で解くならば
福永法源と解きまする
「みなさん、さいぎょうですか」 柳川
うーん。むずかしいものだ。