どどいつ12月号
テーマ「20世紀最大の○○」
原(もと)も子もない 爆弾なのに 投げちまったわ 下下下の下 /柳川
今世紀最大の転職
人と神との 間であれば 「宣る」といわずに 「言う」という /柳川
みないふりして なかったことに ままよどのみち たにんごと /柳川
揉んだてのひら 呪文をとなえ ふって沸くのか 原子の灯 /泥鰌
一人残った 億万長者 玉にあたって 砕け散る /泥鰌
ベビーフェイスの 凶悪犯が ブームとなって このごろは /松風
劇画育ちが バリケード組み ルール守った 飛び道具 /松風
あわれ虚しき
バブルの景気
坩堝のごとき
今世紀 /松風
ベルがあるから りんりん鳴らす ノック要らない 壁向こう /柳川
総じて暗い 白夜のはてに 択捉(エトロフ)までを 凍結し /松風
にがくても (にがよもぎ=チェルノブイリ)
がまんがまんの 世の中だから もはやもっぱら 戯画戯言 /柳川
Uラシアから
Sベリアまでの
Sーパーサイズ
R(領)土かな /松風
十人十色の
月夜の遊び
革(かわ)の踵に
命乞い /泥鰌
レールのまわりは
ニンジン畑
トロッコきしむ
キーキーと /泥鰌
ガングロ娘を
ジーッと見れば
ネルのソックス
ルーズだべ /泥鰌
二重螺旋の 構造見れば 豚も人間も ほぼ同じ /龍
ひどい奴だよ 罪無き人の 屠殺重ねた 羅刹とは /龍
アイスコーヒー
ドアにはコブラ
ルンペンアート
冬薔薇(そうび) /泥鰌
わいら文句を
がちゃがちゃ言うと
闘犬しかけて
争うぜ /泥鰌
麻薬まぶした
淫靡な野原
甘美だったよ
負の父性 /柳川
(マイン・カンプ=わが闘争)
悪魔の武器の サリンをつくり 果てぬ夢から 落下する /龍
えらいおかたと ヴァージンロード 茶色い戦争 さようなら /柳川
石の牢屋の 井のなかの蛙 久に語れば 「子が大事」 /柳川
鸚鵡がえしに
真を言えば
理想のひとは
教祖さま /松風
造作ないわよ
反っくりかえり
有って余れば
理屈ぬき /泥鰌
江のながれに
青ざめながら
女優のままに
史劇終ふ /松風
毛皮ほしいわ 沢山買って 東ちゃんつつく 妻の江 /柳川
毛羽むしられ 沢雨も降らぬ 東洋一の 恐妻家 /柳川
葬儀中でも 三度の飯は しっかりたべる マイハニー /柳川
(宋三姉妹)
フェラくらいじゃ びくともしない やりて女房に 支えられ /龍
けばい女優と 寝たのはほんと デマじゃねえべと いたこたち /柳川
マリアさまから 倫理を抜いて 文句言わさず 狼藉す /柳川
みつめあい
抱いて抱かれる 恋愛主義者 合点またもや 身重の身 /柳川
足らぬお金の 工面はきみだ
ぼくはたらふく
喰って来る /柳川
南風吹きゃ
方違えしましょ
熊野の灘の
楠少女 /泥鰌
「やかあしいわい
好かんでほんま
聞きたないわい」
「よしなさい」 /柳川
愛のコリーダ 弁ずる渚 さやぐ花しべ 出せばピュア /柳川
一条の光
左方にさせば 揺れて蝶々が 離陸する /半玉
鈴が鳴ります 木々には粉雪 その夜星でも 子守歌 /泥鰌
都落ちかと はらはらさせて ルネッサンスで 実を結ぶ /柳川
黛ジュンと まちがえないで どこの女優?と 書かないで /柳川
篠つく雨に
山さえ見えぬ
紀子も里緒菜も
信子さえ /泥鰌
ええやないかい
露骨にせまる
だらしない顔
このSKB /松風
美しきもの 空よりもなほ 告ぐべく歌へと 天子云ふ 半玉
竹蘭菊梅 野に置いておけ うちの君子は 豊さま 柳川
ちがうこのまま
やめずに、もっと
たまらないのは
例のとこ /小雪
駄目よダーリン いま撮られてる あのパパラッチ 殴ってよ /松風
薔薇と輝き 薔薇なるごとく 散った一輪 ダイアナ妃 /龍
ジャンキーだって かまいはしない ジュテイム・モナムール ねぇ抱いて /松風
泥にまみれた 棒きれをもち 日々は泡だと 記すだけ /松風
さらばサルトル 累日の泡 とおき目で思慕 留記応募 /柳川
ふふっうふふー
ーふふふ。こここ
こ、これは!んんー
ーああっふ! /柳川
ぬれたタイツで レッスンレッスン えらくすてきな ふとい腿
/柳川
虹のかなたに 人体跳ばす すきなスピリッツ 生一本 /柳川
ぱらとエスプリ ヴィオロン寝かせ 蝋も用だつ わなの蚊帳 /小雪
抒情ジョジョーと 縷々うたっても 呪縛はとけぬ どんと行こ /松風
冥王星は プルトーと言う そーよおいらは プータロー /松風
触れあうたびの ディープな行為 水星(マーキュリー)では できないわ /松風
稀にみるよな リリカルヴォイス アリアつやつや 烏色 /柳川
「超ーっ大変
ジミ・ヘンがへん」
「もうあきまへん
起きまへん」 /松風
カタールの悲劇(もしくはドーハの悲劇)
勝つとおもって タガ外れてた あわれラモスの 瑠偉でさえ 柳川
マイアミの奇跡
まさか日本が いや勝つなんて あわれブラジル ミゼラブル
(大相撲)
これはおそらく 肉体なのだ 尻があるから きっとそう 柳川
あっというまに 決着ついて ぼくら土俵を 退いていた 柳川
カタールの悲劇(もしくはドーハの悲劇)
勝つとおもって タガ外れてた あわれラモスの 瑠偉でさえ 柳川
マイアミの奇跡
まさか日本が いや勝つなんて あわれブラジル ミゼラブル
檄をとばして 気合いを入れて 安さ爆裂 てんこ盛り /松風
ビルという名の げんなま好きは いらぬというのに つがい売る /半玉
ぱっと購入 そのまま使い こまかいところは んー知らん /小雪
酒と薔薇との 日々にはあらず 聖なる鬼と 斗う夜 松風
透けて見えちゃう
明りを消して!!
人に聞こえる!!
間をおいて!!! /泥鰌
タイツ穿いてる
ムックリしてる
マッチョな君に
シンパシー /泥鰌
Aあそび相手は
Iいなくもないが
Bぼくのともだち
Oおまえだけ /柳川
聖しこの夜
家のあかりに
族長も泣き
教会へ /松風
(サグラダ・ファミリア)
「2001年宇宙への旅」
スペース(宇宙)へ出て
HALが叛けば
オデュッセウスの
旅となる