スクウェア

02/04/09ver.1.7

スクウェアの慢心 元凶は開発陣02/03/19更新

スクウェアは任天堂からソニー陣営へと鞍替えしてから、業績の不安定感が目立つ。
第31回定時株主総会
「経営陣は不誠実だ」 
スクウェアは決算発表の当日に説明会を開く,重要な発表があれば翌日には説明会を開く,個別の取材にも迅速に対応する。日ごろのIR活動ではアナリストからこんな高い評価を得てきたが、SCE陣営に移籍したころから「内容に信頼性を欠く」と厳しい指摘を受けている。 
97年2月14日,スクウェアは97年3月期の経常利益見通しを前期比81%減の15億円に下方修正した。従来予想は13%増の91億円。96年9月中間期末の段階では,97年3月末までに11作品を投入し,750万本販売する計画だったが,4作品の投入延期で総販売本数が460万本に減るというのが理由だ。 1月31日に発売した「ファイナルファンタジー7」の販売本数が発売後,わずか3日で200万本を突破するなど,業績の好調が伝えられていただけに,投資家の動揺は大きかった。失望売りを浴び,株価は下方修正発表前の6,060円から翌日には5,060円まで17%も急落。94年8月の公開時に付けた高値の7,380円には遠く及ばない水準で低迷を続けている。 「ひとたび掲げた業績目標に経営者は重い責任を負っているはず。しかし,目標を達成しようと努力した跡が社長の説明からは伝わってこなかった。これだけ変更が重なると会社の言うことが信じられなくなる」米国の大手機関投資家,アライアンス・キャピタル・マネージメントの元木宏調査部ヴァイス・プレジデントは,会社の姿勢に怒りさえ感じたという。
 スクウェアは96年9月に水野哲夫会長が欧州で,武市智行社長が米国で投資家向けの説明会を開き,大型商品として発売予定の「ファイナルファンタジー7」を大いにアピールした。だが,直後の9月26日に発売予定を12月下旬から1月末に延期すると発表。海外の投資家からは「不誠実だ」との批判をすでに買っていたからだ。 IR責任者である小林宏取締役は発売延期について,「帰国する前には予知できなかった」と強調する。下方修正の原因となった作品の販売延期についても「昨年は創業以来の大きな戦略の転換をしたためで,二度とこんな修正はない。今後発売される作品と業績で評価してほしい」というが,投資家の不満は強い。 スクウェアはこれまで任天堂向けにソフトを開発していたが,96年2月,SCE向けに開発の主軸を移す戦略転換をした。これに伴いゲームソフトの媒体がマスクROMからCD‐ROMに変わったこともあり,「ソフト開発に予想以上の時間がかかった」(小林取締役)という。 だが,「ソフト開発の遅れなどは,ゲーム業界では日常茶飯事。戦略転換したのなら,なおのことそのリスクを収益計画に織り込むべき」(外国証券アナリスト)と,リスクをはかりきれないままに事業計画を策定した経営陣を批判する声もある。
また、


(1)2001年3月期の業績については連結売上高910億円、同経常利益60億円、同純利益23億円を見込んでいる(*1)。
(2)スクウェアは七日、「FF9」を全国のコンビニエンスストアや専門店などで発売した。初日の出荷本数は260万本で、来週中には第二弾の出荷20万本を予定しており、最終的に「300万本超えるのは間違いない勢い」(鈴木尚スクウェア社長)。


といっていたが、
実際は、売上高755億円、営業損益29億円の赤字、経常損益27億円の赤字、純損益32億円の赤字である。 「FF9は、コンビニエンスストアに多く供給されているが、そんなに売れていないのでは。実際にコンビニ店から『引き取ってほしい』という要請がある。きちんと流通していれば、売れ残ることはないはず(「カメレオンクラブ」を運営する「上昇」(東京都千代田区)の金岡勇均社長)(*2)。
(*1)スクウェア2000年3月期決算短信













(*2)日刊工業新聞2000年8月30日付

参考文献
  • 日経ビジネス1997年5月12日号「市場は「隠し事」を許さない 業績悪化で問われる真価」

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