作用・反作用の指導上の問題 | ||||||
中学校での「物体間ではたらく力の学習での、「つりあっている2力」と「作用・反作用の2力」の区別は、生徒達にとって実に難解な学習である。そもそも学習指導要領及び解説書には、「作用・反作用(の法則)」の語句の記述はない。にもかかわらず、教科書各社は「作用・反作用(の法則)」の語句をかかげ、その違い・区別を記述している。 そこで、「作用・反作用」の学習を整理検討してみた。 |
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T 学習指導要領上での扱いと問題 | ||||||
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とあるだけで、ここでは「作用・反作用」の語句はない。 ただ、内容の取り扱いでは、 |
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とある。暗に「作用・反作用」に触れることを示唆している。 しかし、解説書では、 |
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とあり、「作用・反作用」の語句を記述して、はっきりと説明していない。 記述されている「重力」と「机の面が押し上げている力(抗力)」は、つり合っている2力であり、作用・反作用の2力のつり合いではない。 |
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◆課題及び問題 | ||||||
@実験することになっている。 → 教科書は、説明実験にとどまっている。 | ||||||
※学校では、生徒実験としては、やりにくい実験 → 説明だけになりがち、あえて教師実験として行われる。 |
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A授業の展開は | ||||||
体験の例示と確認 → 現象を追体験する → 教師の説明 | ||||||
※教師の説明的授業になる。 | ||||||
※すべての教科書で「つり合っている2力」と「作用・反作用の2力」を説明しているが、「力」が実験として確認できないので、難解である。 | ||||||
U 体験のいろいろ | ||||||
1 台車に乗った場合の考察 | ||||||
A | ||||||
B | ||||||
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2 机の上の物体の考察 | ||||||