ピンホールカメラ
工事中
1 製作上の問題点
@ カメラの穴(ピンホール)がきれいに小さくあけるのがむずかしい。
そこで、テレホンカードのパンチ穴を使うのだが、携帯電話の時代、使用済カードの入手が困難。
 
  A うつる画像の記録が困難。かっては「青焼きコピー」(ジアゾ感光紙、コピーアート紙など)があったが、今は、製造中止、高価などで入手困難。 
   
2 材料  
 トイレットペーパーの芯(太さの違うもの)
  ※2つが重ね合わせられるもの
2〜4
 黒いプラスチック容器 (例)ゴミ容器など
  ※2つが重ね合わせられるもの
 トレーシングペーパ
 穴のあいたテレホンカードなど
 黒い紙と、黒いビニールテープ 少々
3 つくり方
@  トイレットペーパー(太い方)の芯の片側に、黒い紙を貼り、カッターで1〜2cm四方くらいに切り取る。
A  切り取った部分にテレホンカードの穴を合わせて、黒いビニールテープでまわりを、光が入らないように目張りする。
B  もうひとつの芯(細い方)に、トレーシングペーパを、しわがないように貼る。
4 実験
@  トレーシングペーパを貼った芯(Bとする)が内側になるように重ねる。
A  小さい穴がある芯(Aとする)を、明るい方に向け、Bの方から見る。
B  穴とトレーシングペーパの距離を変えると、映る像がどのようになるか、実験する。
5 参考(ピンホールカメラの特徴)
@ 近いものから遠いものまでボケずに写すことができる。
 ピンホールカメラでは、距離に関係なくボケない写真が撮れるが、レンズカメラのような鮮明な画像はできない。なぜならレンズは光を強制的に曲げて、焦点という小さい点に光を集めることができるが、ピンホールでは、フィルム面上には点ではなく、小さい円の集まりになるからである。これはピンホールカメラのピンホールつまり穴が、「点」ではなくて、実際には大きさのある穴のためである。
 では、限りなく小さいピンホール(穴)にすれば鮮明になるかと言えば、そうはならず、ある大きさより小さくすると、逆にボケが大きくなる。これは、光が波の性質をもつためで、回折現象が大きく影響してくるからである。
A フィルムに届く光の量がとても少ないので、写す時間が長くかかる。
 例えば、日中の明るい戸外で、同じ条件で撮るとき、
 普通のカメラでは、1秒の1/100という短い時間で撮れても、ピンホールカメラでは、数秒から数分もかかる。その間、カメラ動かないようにすることが大変となる。
B ピンホールではレンズほど鮮明ではないけれど、特有の柔らかい画像になる。
 @の特徴で、ピンホールカメラ特有の柔らかいボケが、逆にピンホール写真のすばらしさになる。