ガリガリとんぼ & 声コプター 
  ガリガリとんぼは、棒(A)のギザギザ(溝)を、竹の割りばしなどでこすると、Aの棒が振動し、その振動によって、Aの棒の先端についた羽根が回転する遊具である。(右下写真) 

 溝を斜めからガリガリすると、その振動が、Aの棒に羽根を通した針に伝わる。その振動というのが、斜めから伝わる振動なので、「上下」方向にもガタガタ揺れるし、「左右」方向にもガタガタ揺れる。上下に揺れているものに、左右の揺れが加わると、棒の先端は楕円を描いて動く。針が楕円を描いて動くと、フラフープの要領で回転運動が起こる。それで 「振動が回転に変わる」というわけである。なお、ガリガリとんぼを真上からだけこすると、うまく回らないのは、左右方向の揺れが少ないので、楕円運動になりにくいからである。

 ガリガリとんぼの原理はオモチャだけでなく、いろいろなところに利用されている。ここでは、ネット上にある、鈴木晴美さんの工夫された、とても簡単なガリガリとんぼや、声で回転するガリガリとんぼ(声コプター)を紹介しておく。 
1 材料
◆超簡単ガリガリとんぼ
 曲がるストロー 6φと 4φ 各1
 楊枝 
 羽根になる紙など(幅1cm × 長さ4cm)
  ◆声コプター
 
 紙コップ
 楊枝
 羽根になる紙など  (幅1cm × 長さ4cm)
 セロハンテープ 少々 
2 つくり方1・・・ 「超簡単ガリガリとんぼ」と、使い方
  @ 紙やフィルムシートなどで羽根をつくる。その羽根の中央に、楊枝の太さより大きな穴をあける。(穴2.5mmφ〜3mmφぐらい)
  A 細いストローの端を1cmぐらい切り、羽根とめをつくり、楊枝に通し、羽根を通しておく。
  B 太いストローに、細いストローと、Aの楊枝を図のように差し込む。
※細いストローは、楊枝の固定と溝の部分をかたくするために使う。
  C 太いストローの曲がる部分のギザギザを少し伸ばす。
  ●使い方 
  D 太いストローをしっかり持ち、楊枝の先端で、太いストローのギザギザ部分をこすると、羽根が回転する。
  ※うまく回るこつは、楊枝を強く持ち、楊枝のとがった先端で、軽くこする。
3 つくり方2・・・「声コプター」と、使い方  
@ 羽根をつくる。その羽根の中央に、楊枝の太さより大きな穴をあける。(穴2.5mmφぐらいがよい)
  A 紙コップの底のへりに、楊枝が通る穴をあけ、楊枝のもとの部分をセロハンテープで固定する。
  B 楊枝に、羽根とめ−羽根−羽根とめ と通す。
  ●使い方
  C 紙コップを口にしっかりあて、「あー、いー、うー、えー、おー」と、声を吹き込む。
※声は、「あーーーーーーー」と、息を長く吹き込むとよい。