水飲み鳥(平和鳥、ハッピーバード) これを毛管現象を利用して

 水飲み鳥は二つのガラスの球を管(鳥の首)で繋いだ形をしている。管は下側の球の底近くに達しているが、上側の球の端までは達していない。内部には一般的に着色された劇薬ジクロロメタン(塩化メチレン)の液体が入っている。空気は抜かれており、内部の空洞は気化したジクロロメタンで満たされている。上側の球には嘴が取り付けられ、頭部はフェルトのような材料で覆われている。多くの場合、目玉とシルクハットと尾羽で飾りつけられている。装置全体は首の回転軸で支えられており、軸のポイントは変えられる。 → 水飲みの動く原理
 ここでは、日本ガイシのHPに紹介されている、毛管現象を利用した「水飲み鳥」を参考に、自分なりにつくってみた。(参考HP http://site.ngk.co.jp/lab/no216/exam.html  )

1 課題と工夫
  @ 支点Cを工夫し、シーソー原理(振り子)を敏感にする(感度を上げる)→「ししおどし」を参考にする。
  A Bの水だまりをつくりやすくする。
  B 支持台Aをつくりやすくする。
2 材料
 まがるストロー 外径6φ
 ストロー  6φ 
 スペ−サー 内径6φ、長さ10mm  
 濡れテッシュペーパ
 一口醤油びん
 糸、ガムテープ、ゼムクリップ  
 単1乾電池(水飲み鳥の台)
3 つくり方
本体のつくりかた
@ まがるストローにテッシュペーパを丸めてつめる。
    ※細い針金か竹串に巻き付けてからつめるとやりやすい。
A 支点の金具をはめ込む。
  B B側に一口醤油びんを取り付ける。(この角度がむずかしい、工夫をしてください)
  支点の金具をつくって本体を通す。 
  C 右の写真のように、内径6φのスペ−サーを利用してつくる 
  D 上のBに本体を通す。   
  支持台をつくる   
E ストロー2本をガムテープで、乾電池に貼り付け、立てる。  
F 立てたストローに穴をあけ、ゼムクリップをのばした針金を使って、支点の金具を通す。 
G Aを水につけ、Bに水がたまったらバランスを調節する。
4 動作の原理
  @ 頭部Aから、水が毛管現象でストロー内にしみこんでいく。
  A Bに水がたまり、その重さでB側がさがり、下がりすぎると、やがてたまった水が落ちる。
B 水が落ちると、B側が軽くなり、Aが再び、コップの水の中に入る。これが繰り返される。
  C 約1分〜2分で繰り返される。
  D うまくいかないときは、支点Cの位置を調節する。(少しやっかいである)