ブーメラン(牛乳パック紙利用)
 
 牛乳パックの紙を使ったブーメランのつくり方と、とばし方を紹介しておく。(インターネット上には、競技用、あそび用など数多くのブーメランが紹介されているので、参照してください。)
1 材料  
 牛乳パック
 ホッチキス
 ビニールテープ 少々
 カッター
 セロハンテープ 少々
  
2 つくり方 
  一般的な紙ブーメラン  
@ 牛乳パックを切り開くと、印刷されている面と中側の白い面があります。白い面がすべて上になるようにしましょう。
  A  @から、右の図のように、巾3cm、長さ12〜15cmの細長い紙を3枚切り取る。
  紙の一方の端に、紙巾の半分のところに、長さ1.7cmの切り込み入れる。(3枚とも)
  C 下の図のように、3枚の角度が120°になるように、切り込みを合わせ、ホッチキスでとめる。 
    ※右利き用と左利き用では重ね方が違う 
   
  遠く、スピードのでる紙ブーメラン  
  右の図のように、中央に三角の穴ができるようにつくる。
    ※三角の穴が大きいほど飛距離が遠くなる。
  E フラップは、はじめはつけないでとばし、そのあとでつけて、とばしながら角度を調節する。(フラップの巾は7mmぐらい)
     
3 とばし方(牛乳パックブーメランは、作るよりも、とばす投げ方が大事)  
  @ 白い面が投げる人側にくるように、親指と人差し指で、ブーメランの羽根を挟み、スナップをきかせて回転力をつけ、、垂直に投げる。  
    ※試しに、白い側を外側にして投げてみると・・・
  A  投げる強さを変えたり、角度を変えたりしてみる。
4 調整(いろいろ試してみる)
  @ 手元に戻ってくる高さを調整する。
  羽根のそりを変えるか、羽根の端を山折りにしたフラップをつける。
  高い所に戻ってくるときは、投げ方を弱くするか、羽根のそりを小さくする。 
  A ブーメランの飛距離を変える。
  羽根にビニールテープを巻いて重くすると、飛距離がのびる。 
  B 2つのブーメランを同時に投げる。
そりの違うブーメランを2つ投げる。2つともキャッチできるか。
5 参考
  ブーメランが戻ってくるわけ  
     ブーメランを上手に戻ってくるようにするには、「回転しながら飛ばすこと」です。この「回転する」「飛んでいく」速さの絶妙なバランスが、戻ってくるために必要な「力」を生み出します。その「力」のキーポイントは「揚力」と「ジャイロ」です。投げ方が上手でないと、この「回転する」「飛んでいく」のバランスがうまくできず、戻ってきません。羽根の3つの調整は、特に「揚力」を生み出すために必要です。 
    牛乳パックの紙で作ったブーメランは、特に調整をしなくても戻ってくる
     牛乳パックの紙は、何枚もの紙を重ねて作られています。さらに、中の牛乳が外にしみ出てこないようにポリエチレンフィルムをはってあります。そのため、牛乳パックの紙は白い面の方には曲げやすいですが、印刷してある面の方へは曲げにくいという性質があります。 白い側をブーメランの上面(投げる人側)となるように投げると、羽根が空気にぶつかって、ブーメランが戻ってくるのに都合のいいくらいのねじれとそりが起きるので、何にも調整しなくても戻ってくるようです。