魚の走流性実験器
 魚の走流性は、ウロコの側線などによるところもあるが、視覚によるところも大きい。
 そこで、視覚による走流性をOHP上で観察するために、従来の直線的な水槽の代わりに、ドーナツ型の水槽を考案した。そして、内側と外側の景色を回転するようにした。
1 材料
 A アクリル板 透明 2mm厚  5cm×80cm
 B アクリル板 透明 2mm厚  5cm×43cm
 C アクリル板 透明 2mm厚  5cm×30cm
 D アクリル板 透明 2mm厚 30cm×30cm
 E アクリル板 白色 2mm厚  5cm×85cm
 F アクリル板 白色 2mm厚  5cm×40cm
 G アクリル円板 黒色 2mm厚 直径14cm
 3mmφネジ 長さ 3cm
2 作り方
@  A・B・E・Fのアクリル板を、あらかじめ熱湯に通し、熱い鍋の外壁を利用して輪状にする。
 ※これが大変な作業であるが、火傷しないように根気よく輪状にする。
A  A・Bは、Cの底板になるアクリル板に接着し、ドーナツ型の水槽をつくる。
B  E・Fには、黒の油性ペンで、縦縞を書く。
C  輪状にしたEをGの円板に接着する。円板の中心と周辺に3mmφの穴を開けておく。
 ※E・Fの両方をDに接着しないのは、内側と外側の縦縞を、別々に動かすためである。
D  Dのアクリル板に、輪状にしたFを接着し、Gの円板とをネジでとめる。
3 実験例
@  魚を入れて、水流をつくると、水流の上流に頭を向ける。(走流性)
A   水の流れをとめて、まわりの景色(縦縞)を動かすと、それについていくことも確かめられる。
 ※外側の景色だけというように、片側だけ動かしてみるのもよい。