恒星の日周運動説明器(地球の1自転の時間は?)
 季節による星の移り変わりを、地球の公転と自転から考えさせる学習は、生徒にとってなかなかわかりづらい。
 天体学習全体についても、生徒たちに難解なのは、天体の相対的な位置、それも運動の相対性、相対的距離関係がつかめないらしい。
 そして、角距離や角速度の考え方は、さらに理解をむずかしくしている。
季節による星の移り変わり、つまり、天球上を太陽が24時間で一周するのに対し、恒星は、それより約4分早い、23時間56分で一周する。
教科書では、このことの説明は、おおむね下の図のようになされる。
 
 ところが、実際にこの図を使って説明しても、生徒にはわかりにくい。
 そこで、次のような、地球を自転させながら、公転させるモデルを考え、OHP上と黒板上での説明器をつくった。
1 工夫したところ
@
A
2 材料
 アクリル板  2mm厚(28×28cm)
 アクリル板  3mm厚(25×5cm)
 3mmφねじ 長さ 5cm と 4cm 各1
 スプリングバネ(輪ゴムでもよい)
 3mm方眼シート
 カラーシート(赤、橙、黄色) 少々
3 作り方      
@ 図1、図2のように作る。
 工作がむずかしいのはレールで、アクリル板を糸のこなどで切る。
 これをアクリルの丸棒や角棒を曲げてつくることも 考えられるが、OHPで投影すると、黒い影となってよくない。やはり平板から作るほうがよい。
A
円板(地球)のまわりに紙ヤスリをはる。
 円板がレールできちんと回転するようにするためである。
 また、バネは、円板をレールに押しつけるためである。
B  なお、1自転で公転は1°であるが、この説明器ではそうなっていない。
4 使い方