磁極発見ゲーム板(A)
 小学校3年の「磁石の性質」の学習に、磁極の発見がある。磁石につくもの、つかないものの学習のあとにこの学習をし、N極とS極の2つの極を発見し、2つの磁極間の性質を学習する。児童は磁石に何かをつける活動に夢中になり、ややもすると、発見的な学習にならない。そこで、次のようなゲーム板が、昔あったので紹介しておく。ただし、このゲーム板も、指導者がしっかりしないと、単なる遊びに終わってしまう。 学習後の「ものづくり」としては、おもしろい教具である。
 
1 材 料
 フェライト磁石 厚さ3〜5mm  20mmφ    18
 段ボール 厚さ5mm 30cm×30cm
 厚紙    30cm×30cm
 カラーラベル(丸) 赤、青の大小  各4枚 
 両面接着テープ、のり  
2 作り方
ゲーム板の作り方
@ 厚紙や段ボールに右上図のような星形を描き、○の部分に、フェライト磁石の直径の穴を開ける。
A 穴の部分に、右図のような向きにフェライト磁石を埋め込む。
  B 段ボールを真ん中に挟んで、厚紙を表と裏に貼り付ける。
    ※このとき、星形がずれないように気をつける。
   
  駒になるフェライト磁石の作り方 
    カラーラベルを磁石に貼るが、貼り方に注意
  C フェライト磁石8つの極性を調べ、4つずつに分ける。(Aグループ、Bグループとする。)
  D Aグループの磁石のN極側には、大きい赤のラベルを貼る。  
  E その裏側には、小さい青のラベルを貼る。
  F Bグループの磁石のN極側には、大きい青のラベルを貼る。
  G その裏側には、小さい赤のラベルを貼る。  
 
3 ゲームの進め方 
  @ Aグループ(赤)対Bグループ(青)の2人で行う。。
  A じゃんけんで、先攻、後攻を決める。 
  B 交互に駒をゲーム板の○印に置く。磁石は、そのままだったり、反対にひっくり返ったりする。
    ※駒は、大きいカラーラベルを上にして(自分の色)、○印の真上から置くようにすることをしっかり守る。
  C 駒の色が、星形の線上に、連続して4つ並んだ方が勝ち。
  D ひっくり返って、小さいカラーラベルになった駒は、その色の方の駒とする。 
  E 両方とも、4つ同じ色が並ばなかったときは、自分の色の駒をさらに交互に動かす。
  F それでも4つ並ばなかったときは引き分け。 
     
4 学習上の留意点
  @ 子供達が、ゲームで気がついたことについて発表させて、磁極の性質について理解を進めることになるが、指導者のしっかりした援助が必要である。
  A 磁石の2つの極の存在や、その相互の関係について理解を深めるには、さらに、ゲーム板Bをゲームを行うとよい。