火 打 石  火起こし器(舞ぎり式
 火打石の原理をご存知ですか?
 もしかしたら火が出る石みたいなものだと認識されている方も多いのではないでしょうか?
 火打石から火花が飛ぶのは、火打ち金(鉄)、火打石(鉄よりかたい物)に摩擦で削られることによります。
  鉄と石をこする
   ↓
  鉄が石に削られる
   ↓
  ごく小さく削られた鉄が酸化して火花になる
 石が火花を出しているわけではなく、火打ち金と呼ばれるものが削れて火花を出しているのです。
 しかし、これだけでは炎はできません。
 小さすぎて、すぐに消えてしまいます。触れても熱くないものです。
 ですから、今度は火口(ほくち)と呼ばれる物で、火花を種火にします。

 しかし、これでもまだ炎にはなりません。
 付け木(つけぎ)と呼ばれる物で種火を炎にします。
 これでマッチやライターの炎に近いものができました。
  火口に火花が移り、火種に
   ↓
  火種を付け木に移して炎に
   ↓
  紙や小さい木片などに炎を移し、大きな炎にする
火打金
  火打石で火をつけるために、もっとも必要なものです。
 なにか特別なもののように感じるかも知れませんが、家庭でも簡単に作れるものです
火打石
  貴重で良質なものから、その辺に落ちているものまでいろいろあります。
 要は、鉄を削りとれる程の硬さであればよいのです
 その辺でもとれるものとして、チャートという石が火花を削りだすのによいです。
 初心者向けに火花がたくさん出せます。 
火口(ほくち)
 火花を受け止め、種火を作るものです。とても燃えやすいです。
 昔は麻布などでできていたようです。これもティッシュで簡単につくれます
付け木
 付け木は、硫黄を使って作ったりしています。
 硫黄が、家にある人はそんないないと思いますが、意外と薬局で普通に買えます。

 ※どうしても付け木がない場合は、鉛筆削りのカスや麻ひもを砕いたものでもできます。