葉の断面の観察 (スライドガラス・ミクロトームを使って)
 
 葉のの断面の観察は、断面の切片がなかなかうすく作れないのでうまくいかない。
 市販されているシリンダー型のミクロトームがあればうすい切片もつくれるが、授業の中で生徒一人一人がそれを使うというわけにはいかない。
 そこで、スライドガラス2枚を使ってうすく切る方法があるので、紹介しておく。
1 スライドガラス・刃の準備
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2枚のスライドガラスを図のように合わせて、片方の端をセロハンテープではり合わせる。
 ※使用するスライドガラスの切り口がきれいにすってあるものを使う。
A うすい断面の切片を切るにのは、使用する刃がよく切れないとよい切片は得られない。昔、よく使用した両刃のカミソリがよいが、最近は、授業で子供がこれを使用するのは危険である。
 そこで、しかたがないので、カッターナイフの新しい刃を使う。
 宿泊するとホテル等で出す使い捨てのカミソリでもよい。(切るとき少し工夫がいる)
2 使い方  
@ 2枚のスライドガラスの間に葉をはさむ。このとき、スライドガラスの断面に対して少し斜めに葉をははさむ。
 ※そうすると、切られた葉の断面の切片は、一方から他方に向かってだんだんうすくなる。しかし、あまり極端にしないこと。
A カッターナイフを2枚のスライドガラスのへりつけて切る。
B 切った切片は、ペトリ皿等の水に入れ、つけておく。
C 切片をスライドガラスにのせ、観察する。
3 葉の断面を観察するのに適した葉
@ ツバキ、サザンカなどの硬い葉がよい。