付磁(着磁)・消磁器 (100V用) 
 各学校にある棒磁石やU型磁石は、その磁力が弱くなってしまって、いざ学習のとき役をなさず、あわてることがある。
 そこで、だれにも、たやすく、確実に付磁できる付磁器をつくってみた。最近は、市販品にもよいものができてきているので、それを購入してももちろん差し支えない。
1 現在、学校で使われている永久磁石の種類、及び磁石の材料
 
学校で授業に使われている磁石は、ほとんど炭素鋼を材料としたもので、最近利用され始めたアルニコなどの特殊鋼を材料としたものに比較すると、保磁力も劣り、使わなくてもしだいに脱磁していくものである。また、不用意にたたいたり、落としたりして衝撃を加えた場合にも磁力は衰えていく。
※アルニコ磁石は、付磁できない。消磁してしまうと着磁できないので注意
2 材 料
 エナメル線 0.6mmφ  1kg
 巻きわく  塩ビパイプ
  長さ12cm  外径 4cm
 全波整流(ブリッチ整流) シリコンダイオード
  (耐圧400V、電流4.5A以上)
 電解ブロックコンデンサー
   耐圧200Vぐらい、470〜1000μF
 2回路6接点スイッチ
 押しボタンスイッチ
 シャーシ、AC差し込みプラグ
 配線用ビニール線
3 作り方 
 
  @  外径4cm、長さ12cmの塩ビパイプに、0.6mmφエナメル線を約15段巻く。
      (約2500回)
A
 シャーシ上の各部品の位置を決め、図1に従って配線する。
4 使い方
付磁(着磁)
@ 「切替スイッチ」を「付磁」側にし、コイルの中に付磁しようヒする磁石を、N・Sの極性を合わせて入れる。
A 「押ボタンスイッチ」を1〜2秒間押して電流を流す。
    (スイッチを長く押し続けると、コイルを焼損するので断続的に使う。)
B 磁石をコイルから取り出す。
消磁
C 「切替スイツチ」を「消磁」側にし、コイルの中に磁石を入れる。
D 「押しボタンスイッチ」押したまま、磁石をゆっくリコイルから引き出す。
E 「押しボタンスイッチ」をはなす。