茎の横断面の観察
 茎の断面の観察は、小学校では、水の通り道(道管)があることの確認が主であり、中学校では、各組織を(道管、師管など)を確認する。
 ホウセンカ(双子葉)、トウモロコシ(単子葉)が最適な材料として、教科書に紹介されている。
1 顕微鏡(生物顕微鏡、双眼実体顕微鏡、虫メガネ)の準備 
観察する対象が大きいので、虫眼鏡、解剖顕微鏡、双眼実体顕微鏡(40倍)、生物顕微鏡(低倍率)を用意する。
   
2 観察する茎の準備
  @ 切りやすい茎の柔らかい植物を選ぶ。
A  水の通り道を観察しやすくするために、採集した植物を着色水につける。(できれば根ごと) 
  ※着色には、食紅、イククなどを使用する。
B 数時間後、葉先が色づいてきたら、切片をつくる。
 
   
3 切片の作り方 
  @ ミクロトームなどで、うすい切片をきらなくても、手で切ったもので十分である。
  A スライドガラス・ミクロトームを使って切る場合は、右の写真のようにして切る。
  ※葉のようにうすい切片を作ろうとして、厚み台を使って0.1mm厚を切ろうとしても、子供はなかなか切れない。手で厚みを調整する方がよい。多少厚くても、観察には差し支えない。
 
4 茎の断面を観察するのに
  適した植物
  
植物名 分類
 ホウセンカ 双子葉
 ヒメムカシヨモギ  双子葉
 ヨモギ 双子葉
 ミニヒマワリ 双子葉
 トウモロコシ 単子葉