葉の断面の観察 (スライドガラス・ミクロトームを使って) | |||||||||||||||
葉の断面の観察は、断面の切片がなかなかうすく作れないのでうまくいかない。 市販されているシリンダー型のミクロトームがあれば薄い切片もつくれるが、授業の中で子供一人一人がそれを使うというわけにはいかない。 そこで、スライドガラス2枚を使ってうすく切る方法があるので、紹介しておく。 なお、小学校では、特に葉の断面の観察は位置づけられていない。 |
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1 顕微鏡(生物顕微鏡、双眼実体顕微鏡)の準備 | |||||||||||||||
そんなに高倍率で見る必要がないので、双眼実体顕微鏡でも(40倍)でも、観察が可能である。 | |||||||||||||||
2 スライドガラス・刃の準備 | |||||||||||||||
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2枚のスライドガラスを図のように合わせて、片方の端をセロハンテープで、縦にはり合わせる。 | ||||||||||||||
※使用するスライドガラスの切り口がきれいにすってあるものを使う。 | |||||||||||||||
※スライドガラスでなくても、縁がきれいで、刃で切れないものでよい。 | |||||||||||||||
A | うすい断面の切片を切るにのは、使用する刃がよく切れないとよい切片は得られない。昔、よく使用した両刃のカミソリがよいが、最近は、授業で子供がこれを使用するのは危険である。 そこで、しかたがないので、カッターナイフの新しい刃を使う。 |
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B | 1枚のスライドガラスの両端に、アルミニウムテープ(厚さ0.1mm)を貼る。(台と呼んでおく) これは、葉の断面の切片の厚さをとるためである。切片がうまく切れないときは、テープを2枚3枚と貼る。 |
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3 切片の作り方 | |||||||||||||||
@ | 2枚のスライドガラスの片方の端を、蝶番になるようにセロハンテープを貼る。 | ![]() |
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A | 2枚のスライドガラスの間に葉をはさみ、一度、カッターナイフを2枚のスライドガラスのへりにつけて切る。 | ||||||||||||||
A | はさんだ葉が当たらないように、葉の切り口を台にあてて切片の厚みをとり、クリップでとめる。 | ||||||||||||||
※そうすると、台のアルミニウムの厚みだけ、葉がスライドガラスのへりより飛び出す。 | |||||||||||||||
B | 飛び出した葉の断面を、カッターナイフで、2枚のスライドガラスのへりつけて切る。 | ![]() |
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C | 切った切片は、ペトリ皿等の水に入れ、つけておく。 | ||||||||||||||
D | 切片をスライドガラスにのせ、観察する。 | ||||||||||||||
4 観察するのに適した植物の葉 | |||||||||||||||
@ | ツバキ、サザンカなどの硬い葉がよい。 | ||||||||||||||
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