自由研究の進め方
 夏の夕方,軒先で,クモがせっせと巣をつくるのを見て,「どうして,クモは自分の巣につかないのかな」と思ってそれを見つめ続け,クモの糸の張り方を毎日観察する。
 こんなことは,長い夏休みでもないとなかなかできません。みなさんも,何か一つテーマを決めて,観察したり実験したりしてみませんか。
 何か新しいことをなんて思っているとなかなかできません。ごく身近なことでいいのです。大事なことは,結論を急がず,ていねいにやることです。
 1人でできなければ,グループでもよいし,2年,3年と継続してもよいのです。実験器具や薬品などが必要な場合は,先生によく相談して,十分に
注意してやりましょう。
1 自由研究のテーマの決め方 (日頃の観察がポイント)
   背伸びをしないで、自分の力に応じた研究をすることが大事
 
身近なことや自然をじっくり観察することから「疑問や問題」が生まれます。
まず,自分の身の回りをていねいに見つめてみましょう。
時間,材料や器具の入手,場所,費用などを考えて決める。
学校で学習した内容をもっと深く学習する
教科書を参考にします。
○教科書の観察・実験をもう一度ていねいにやってみる。
○学校であまり詳しく学習できなかった観察や実験をやってみる。
学校で学習しなかったことをとりあげる
○目新しいこととは考えず,自分にとって初めてのことでよい。
○身近なことや自然をていねいに見つめ直すしてみよう。
  ・身近な草花‥‥生育場所,変化のようすをなどを,ていねいに観察し記録する。
  ・小動物‥‥‥‥飼えるなら自分で飼って,生活のようす,体の特徴などを観察し記録する。
  ・気象‥‥‥‥‥お天気調べ,霧や雲などのできかたなど。
  ・天体‥‥‥‥‥星や太陽の動きなど,でも,夏は天気がよくないのでむずかしい。
  ・地層や地質‥‥地域を歩き,岩石などは採取して,ていねいに整理していく。
  ・日常生活の中‥台所に関係したことがら,洗濯に関係したことがらなど
  ・おもちゃ‥‥‥昔からのおもちゃがうまくいくひけつなど
2 研究のまとめ方や注意事項
研究は,やりっぱなしにしないで,たとえ失敗であっても,次のような順序で,ノートやレポート用紙(A4判)にきちんとまとめよう
表紙(裏表紙も)‥‥‥少し厚めのしっかりした紙
   研究題目,学校名,学年,氏名を書く。
内容(次の4までは,夏休み前にしっかり計画しておこう。)
研究題目(テーマ)
研究の動機と目的
  その研究をはじめたわけを書く。いつ,何を見て,どんな感想・疑問をもったたのかを書く。
  研究の目的は,何を調べたいと思ったのか,また,何と何を明らかにしようとしたのかをはっきり書く。
研究の準備
  必要な器具,道具,薬品など,先生によく相談すること。
研究の方法
  実験装置の図などは,しっかり書き,方法は具体的に書く。
結果
  観察記録,測定データなど
  観察・実験の日時,場所,気温,天候も記録しておく。
  実験装置や,自然の様子は文だけでは,わかりにくいものがあります。
 そういうものは,写真をとったり,図に書いたりする。観察するものは,スケッチの方がわかりやすいことがあります。
  測定したデータなどは,ただ数字の表よりグラフにした方がわかりやすいし,また,グラフにすることによって新たな疑問生じてくる。
考察
  研究してわかったことや問題点
反省とこれからの課題
目的を十分達成できたか。
 ◆参考(レポートの項目につける数字・記号)
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      (1) (2) (3)
       ア イ ウ