(再び)三学期制へ復活・・・なさけなや見通しの甘さ
 2004年度前後に、全国で二学期制を導入した学校が、今、再び3学期制へ戻ろうとしている。なぜなのか、約10年ぐらいで。そもそも2学期制が目指したメリットはなかったのか
 ◆ また、なぜ3学期制へ復活するのか‥‥‥その理由は
2014年7月14日
 (読売新聞)で、3学期制の相次ぐ復活が報道された。
裾野市は、
   前後期間で休みが短く、気持ちの切替ができにくい。
   長期休業の前に通知表を渡せず、目標をもった生活ができない。
  (評)ずいぶんと小さな理由で、もどすのですね。 
  2学期制の最大の、ゆとりをもって子供と接し、きめ細かな指導ができるは、どこへ、はっきり失敗だったと。
学者も学者、失敗の責任は学者に大いにある。 
3学期制へ戻す理由に、「保護者の要望」をあげているが、ずるいね。
テスト範囲が広くなり、子供が、学習意欲がなくなったのは事実。
市販のテストが増えたのも事実。・・保護者の費用負担増
中3は、9月初めにテストづくめになった。・・実質4学期制だよ。 
全国の市で戻しているよ。
  富士市が参考にした金沢市も戻した。
富士市はどうするのかね。 
  ✕  2学期制に反対した校長は、私ともう一人、H教育長の考えなので、移行ありきで議論し、推進した。
  先生方は、事務処理が楽になるので、賛成していった。
  グループにすることが目的化した「学びの共同体」を早くやめないと、これも学習法の一つ。
今度は、アクティブラーニングで失敗するかな。はいまわるよ!    ↑↑ とうに、評価について、指摘されていること。なにを今更、それでも学者?
 
     ◆2学期制では、中間テストや期末テストの間に、市販のテストが入り、実質4学期制になったしまった学校が多い。・・・つまり本当の「ゆとり」でなかった
     
◆私は、当初、次のように指摘して、富士市内校長会でただ二人「2学期制」への早急な移行に反対したのだが、推進願望のH教育長の取り巻きが推進していった。
 二学期制の最大のねらいとは、実は、教職員の意識改革であるはず。
「授業を充実し、子供に何とか学力をつけさせようとする意欲を高める」ことである
 マンネリ化、硬直化してしまった学校、授業を何とか変えたいという願いが根底にあり、絶対評価の導入と相まって、その願いが長く続いた三学期制の改革につながっているのではないか。  
〇   だとすれば、三学期制を二学期制にするだけでは、何も変わらない。いつも言われることだが、教師・子供・保護者の意識改革がないかぎり、二学期制の効果は、やがて薄らぎ、前にもまして学校教育がゆがんでいくのではないか。急ぐことなかれ、根本的な問題を考えよ。
 ◆ では、保護者・子供・教師はどう感じているのか(先進地域から)
 ○ 「宮崎の2学期制を考える会」のアンケートに対する教職員367人の意識
   「ゆとりができた」が16%に対し、「ゆとりがない」が42%にも及んだ。
 ○ 同じアンケートで、保護者は、「二学期制に賛成」が5%、「反対」が50%あった。
 ○ 定期テストの回数が減る一方、1回のテストの範囲が広くなり、子供の学習意欲が失われる。
   (そこで、授業の中に小テストを行い、できない子を放課後、ときには土日に指導している。)
    ※何か本末転倒しているような気がする。子供も、教師も、また、ゆとりがなくなる。
 ○ 「親が仕事を休めないので、秋休みに子供を一人で家に置くのは不安である。」
 ○ 地域の行事と学校の行事との連携がうまくいかなくなった。