根付の生きざま



根付

古くは江戸時代前期
着物文化が日本の主流でした。

御存じのとおり
着物にはポケットがありません
その為
巾着袋、印籠、煙草入れ
などを
腰から下げるための
ストッパーとして
石ころや枝を使っていたと考えられます。

それらでは
あまりにみっともない
と思ったのか
江戸中期以降
町民文化が発達し
素材を加工、型彫(ただ彫るだけ)
するなど
オシャレの対象としていったとされている。

江戸時代後期には、技術の向上
も相まって
《根付》
は爆発的に
広まっていったのです。

こうなると
江戸時代の人達も現代の私たちと一緒
我こそは我こそはと
こぞって良い物を
求め始めました。



色々な素材で
作られていた根付ですが
中でも
壊れやすい
加工しやすい
高級感がある
(3K)
などの理由から
《ツゲ》
《象牙》
が特に好まれた。
象牙は高級素材のため
武士やお金持ちなどの
持ち物自慢には
欠かせなかっただろう。

印籠、煙草入れ
など
身につけて持ち歩く物だったため
根付は
自慢するには
持ってこいだったのだろう。


しかし
一世を風靡した
根付も
衰退する時が
きたのです。

そう
明治時代に入って
着物文化が
終わりを告げました。
洋服の登場です。

ポケットのバカ野郎!

ポケットに物が入るため
下げものの
存在価値が
なくなってしまったんです。























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