恐るべし台風のヒグマパンチ、賀老

                     
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2004.10.01
             
 
             

またも、ご無沙汰のブナ林情報です。<(_ _)>(^^;)

9月7日から8日にかけて、北海道を襲った台風18号、その爪痕どころか「ヒグマにパンチを喰らったような」大被害です。北海道では、至る所で街路樹や電柱、看板、屋根のトタン板などがなぎ倒され、吹き飛ばされ、私の人生では初めての経験をしました。

さて、賀老のブナ林ですが、口で説明するより、写真をご覧ください。開いた顎を閉じ忘れ、目が点になり、血流が止まり、舌はダラリ、汗は引っ込む、自然のパワーにひたすら平伏すのみです。いや、為す術無しです。ブナ林の風景が一変してしまいました。この夏までの、あの美しかった木々のバランスが、今は懐かしいです。あちこちで大木が無くなったので、森の中はいやに明るくなりました。

遺伝資源保存林は、散策路の上が片づけられて、歩くのに危険はありません。奥の原生林は、現在重機が入って、倒れた木を切断しながら片づけの真っ最中です。一部、倒れたブナが散策路を塞いでいて、通ることができません。無理に入林しない方が良いでしょう。

肝心の紅葉ですが、強風で木々の葉がかなり痛めつけられていますので、限りなく?????です。見頃は、例年通り今月中旬と思われます。

 
         
   
このように根元からバッタリという場面が多いのです。
 
 
                面状に一斉に木が吹き倒され、こんな空間ができました。      
                               
 
左は、岩を抱いていたブナの大木、見事に岩から剥がれています。右は、切断して積み上げてあるブナ。  
       
         
  崖から、根こそぎ滑り落ちたブナ。          
                   
   
  散策路の上に倒れたブナ。通行できません。